Town in the snow globe
日曜日。
あっという間に2018年1月最後の土日。そんなことある……? のんびりしたような忙しかったようなふしぎな1か月だった。
いちばんのニュースは、東京にも雪が降ったことかなぁ。もう一週間弱経ったわけだけれど、いまだに裏通りには少し雪が残っているくらい。先週はずっと寒かった。
正式にいつもよりゆっくり会社に行き、更に正式にいつもより早く帰ることに。会社を出るといつもの景色がすっかり雪景色。こんなにしっかりつもった雪は、いつが最後だったっけ。
いろんなところにたっぷりと新鮮な雪がつもっていて、でも、写真を撮っている人はあんまりいない。
電車はびっくりするくらい混んでいて、駅員さんがくりかえし「電車は続いてまいります。後続の電車をご利用ください」とアナウンスしている。何本か電車を見送って、ようやく乗った電車で帰路につく。
駅から出ると、家のまわりもすっかり雪景色になっていた。
傘をさすまでの一瞬で、大粒の雪がコートの肩にふりつもって、襟まで真っ白になるくらい。
雪が降ると、東京の街は静かになる。
たぶんそれは、街から人が消えるせいだし、いつもはびゅんびゅん飛ばす車ばかりが走っている大通りも、慎重なドライビングで車がゆっくりと連なっていて、道路がとても静かなせい。
あまりに寒かったので、晩ごはんはシチュー。
ふたつ小さなお鍋を使って、ひとつは野菜がごろっとしたもの、もうひとつは野菜を全部サイコロ切りにしたものにしたので、後者は翌日の晩ごはんのクリームスープになった。
雪が降ると、雪の降るニューヨークでコーヒーとドーナツを食べる江國香織さんのエッセイが読みたくなる。
そのせいで、雪が降る度に買ってしまい、家に2冊もあるこのエッセイを読む。
あたたかい部屋で、ベーカリーで買った焼きたてのパンと、たっぷり作ったあつあつのシチューをほおばっても、まだ月曜日の夜は永遠にある。
というわけで、シチューを食べるとなぜか読みたくなるこの本を読みながら、まったりゆったり。
再読の本なので、取り逃していた『もみ消して冬』を2話一気に流しつつ読んだのだけれど、このドラマがおもしろくて、思わず真剣に観てしまった。あんまり真剣に見る内容ではない気もしつつ……。
タイトルでとっても損をしている気がする。少なくともわたしは、それで食わず嫌いをしていたなぁ。
『アンナチュラル』も『99.9』のお仕事&推理ものはどちらもしっかりおもしろいし、『リピート』と『FINAL CUT』も続きが気になるし、『隣の家族は青くみえる』もおもしろいし、今クールのドラマはあたりが多い気がする。
『もみ消して冬』は、かなりコメディ寄りだけれど、けっこういいホームドラマなので、昨日はわざわざリアルタイムで観てしまった。
ソファーでののんびりタイムのお供は、ここ数年ずっと、このイエローの大きなクッションと、極寒のディズニーシーで防寒用に買ったダッフィーのブランケット。
このときのディズニーシーのグッズは、デザインがシックでかわいくて、いまだに現役で使っているものばかり。
と思っていたのに、今日あたたかいジャスミンティーを淹れて飲もうとしたら、そのときに買った大きなマグカップの持ち手が取れそうになっていた。
そういえば、2017年は上京してはじめて、ディズニーランドにもディズニーシーにも行かない一年だったかも。その代わりに、数年ぶりにUSJまで遠征して、それはそれでたいへん楽しんだ。
グッズを集める趣味はないけれど、ひさしぶりにあの夢の国に行ってもいい気がしてきた。もう少しあたたかくなってからになりそうなので、そのときにも、シックなデザインの、たっぷり温かい飲み物が入るマグカップがありますように。
『ダンス・ダンス・ダンス』は、先程ようやく(上)を読み終わった。
街にはまだ雪の名残がある。その間に、少しずつ(下)を読み進めようと思っている。