夏の食べ物、夏の読み物
急に暑くなったので、毎日、ズッキーニばかり食べている。
いちばん好きなのは、オリーブオイルで焦げ目がつくくらい焼いて、塩コショウというシンプルな食べ方。これに生ハムとチーズがあれば、晩ごはんはもうそれでおしまいでいいくらい。
とはいえ、そういうわけにもいかないので、今週は、冷やし中華を始めたり、お素麺を解禁したりした。
そして、インドカレー。
先週末の日曜日、数年ぶりにこの本を読んだので、無性にナンで食べるカレーが食べたくなって。ほうれん草のカレーと、わたしはお肉も大好きなので、チキンのカレーを。ラッシーも飲んだ。
ひき肉の炒めものが残っていたので夏野菜と合わせてキーマカレーを作ったり、なんとなく久しぶりにカレーが食べたい周期。
去年の夏は、焼きそばばかり食べていた気がするのに、そういえば、今年はぜんぜん食べていない。去年の今頃は、土曜日といえばというくらい毎週、お昼ごはんに作っていた。
そんなことを思いながら、焼きそば熱を上げるべく、こちらも数年ぶりに新しいカバーになっていたのを見つけて『焼きそばうえだ』を読んでみる。
この装丁! 最高に大人の夏休みっぽくて、前のver.の文庫も持っていた気がするな……と思いながら、衝動買いしてしまった。
そのときにはもちろんただゲラゲラ笑いながら読んだのだけれど、今読むと、少し切なかった。いなくなった人の日常のお話を読むのは、笑ったあとにすんっとさみしい風が吹く感じがする。
とはいえ、何度読んでも最高にくだらなくて、たいして焼きそばは食べたくならない話だった。どちらかというと、南国に旅行がしたくなった。
来週には8月か。夏なんだなあ。終わって悲しくなる前に、楽しまないと。