ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

温州みかんとオレオクッキーの土曜日

土曜日。長い一週間だったなぁ……。

さて、今日はちゃんと朝ごはんがある土曜日。

昨日買って食べきれなかったパンを温め直して、朝ごはん。パンのおともに、お休みの日に飲みたくなるオレンジジュースもある。

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心ときめくかわいさのラベルにひかれて。無茶々園さんの柑橘ジュース。

愛媛のかわいいみかんジュースというと、10FACTORYさんが長年独走していた気がするのだけれど、いつのまにこんなにかわいいことに……!

シンプルでスタイリッシュなものが好きな人は10FACTORY、レトロなかわいさが好きな人は無茶々園がおすすめだと思う。

寄ると、ますますかわいい。

https://www.instagram.com/p/BhieLHDFdwm/

ジュース自体のぱっきりした色味も相まって、個人的には温州みかんの方がより好みかなぁ。

デザインとして、きっちりパターンが入っているより、ちょっと不揃いな方が好きだというのもある。

ちなみに、ジューシーフルーツってなんだろう……? と不勉強なまま飲んだら、酸味が強くてびっくりした。ちゃんとラベルの裏を読んだら、「和製グレープフルーツ」と紹介されていたので、そりゃ酸っぱいわけだ。

パンもジュースもどちらもちょっと贅沢をしたものだったので、今日はスクランブルエッグはなし。

休日をしあわせにはじめる朝ごはんは、手間をかけるか、お金をかけるかだな。

朝ごはんとはいえ、こんな時間に食べたので、お昼はあんまりおなかが空かず、おやつだけ食べた。

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晩ごはんに、先週作っておいしかったチキンと野菜のローズマリーグリルをしこんで、のんびりコナンの過去映画を流す土曜日。

14cmというコンパクトなサイズで始めたSTAUB生活だけれど、野菜がおいしすぎて、もっと大きなサイズを買い足してしまいそう……。あの重さだけが、ポチッとする右手を止めている原因なのだけれど、うーん。

重いと洗い物のときがなー。でも、大きなものでたっぷり魚を蒸したりしてもおいしそうだ。

今日は最後にまるごとカマンベールを追加して、贅沢なチーズフォンデュみたいにして、食べる予定。

ちなみに、おやつは一年ぶりくらいに食べるオレオだった。

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この間、TVを観ていて「これ好きなんだよね」と言われてびっくりしたオレオ。

ブルボンのクッキーとか、こういう系の、親が積極的に買ってくれるタイプのお菓子って、好きか嫌いかを考えたことがなかったので、結構新鮮な感覚だった。食べてみると安定のおいしさ。

ちなみに、わたしは上のクッキーを取って先に食べ、クリームのついた残り半分をその後食べる派。ほんとうはチョコパイも同じ食べ方をしたいけど、あれは生地がやわらかすぎて。

コナンは『迷宮の十字路』からだらだら流し続けて、『水平線上の陰謀』まで来た。

いろいろいいキャラはいるけど、地味に園子っていいやつだよなぁ……と思った映画22周年目の春。

 

 

髑髏城で、待っている

そんなわけで、最近の週末は外出してはすぐに箱にこもる日々。

この間は、念願の『修羅天魔 髑髏城の七人 極』を観に行ってきた。

ひさしぶりの新感線。『乱鶯』を観たのが最後だから、2016年の3月以来。なんと2年ぶり。『蒼の乱』→『五右衛門vs轟天』→『乱鶯』と3作連続で観ていたので、その後ぽーんと空いてしまった感じ。

https://www.instagram.com/p/Bgu44iSgZm7/

実は『髑髏城の七人』は、内容だけ知っているものの、劇場ではどのver.も見たことなく、ただ最後に天海祐希さんが絶対にくるはず…と思っていたので、去年少しだけ予習をしていた。

なので、実際に「極」が発表されたときには、「やっぱり!」という嬉しさと、キャスト表とあらすじを見て「???」という混乱とを同時に感じることに。

たぶんキャスティングされるなら極楽太夫だけど、せっかくなら捨之介をやってほしいなぁ……と思っていたので、天海さんの役名を見てふんわりと納得した後すぐにあらすじを読んで、ひしひしと別の期待が。

これ、役名としては極楽太夫だけど、実際には役どころとしては、捨之介な可能性があるかも、と。

その淡い期待は、豊洲の360°まわる劇場で、鮮やかに現実となった。

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広い更地だった場所(?)に、ぽつんと建てられたIHIステージアラウンドは、ゆりかもめの市場前駅のホームからよく見える。最寄り駅で降りさえすれば、迷うことは絶対にないと思う。

天気が良くて、靴が楽なものだったら、豊洲から歩けない距離ではないかな。私はヒールを履いていたので、おとなしく電車に乗った。

 

(おそらく)ネタバレなしの感想を書くと、たしかにこれは髑髏城の七人だけど、でもやっぱりその前に修羅天魔だな、と。

冒頭とエンディングで2回、天海さんがタイトルバックを背負う場面があるのだけれど、最初は『修羅天魔』の4文字だけで、それが4時間後には『修羅天魔 髑髏城の七人』になる。

このver.の髑髏城にいろいろな解釈や意見はあるだろうけれど、個人的には、4時間かけて、『修羅天魔』の物語が『髑髏城の七人』になるのを見届けるための『極』かな、と。

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きっとただの『修羅天魔』であれば、このセリフで終わっていいのだろう、という締めのセリフがあって、それを天海さんがかなりの迫力で演じるのだけれど、その後に、畳み掛けるように、もっとさわやかで力強い本当の締めのセリフがある。

だって、これは『髑髏城の七人』だから。

最後にあのセリフでこの一連の『髑髏城』を締めくくっただけでも、この舞台の意味があるだろうな、というラストで花鳥風月と熱心に通ったわけではない私でさえ、なんだかしんみりしてしまった。

たぶん思い入れが強い人ほどいろんな楽しみ方ができると思うけれど、『髑髏城』自体を初見でも、『極』のあらすじだけ抑えておけば、ちゃんとわかるところもいい。*1

 

天海さんファンとしては、極楽太夫が最初のタイトルバックを背負っている瞬間が、既に鳥肌が立つくらいかっこいいので、開始10分で、もう1回来ようという気持ちになれる舞台だと思う。

太夫役ということで、『蒼の乱』の一幕みたいなちょいしっとりめのキャラクターかなぁと思っていたら、最初から『薔薇とサムライ』のアンヌっぽい柄の悪さが出ていて、そこが一番嬉しい誤算だった。

女々しさの一切ないキャラクターで、見た目こそ太夫だけれど、とても格好のいい役作り。

極楽太夫であり、捨之介でありという、新しいキャラクターだったからかなぁ。

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タイトルバックを背負う前の口上がまず、ぞくぞくするくらい柄が悪い。最高。

べらんめえ調だし、遊び女だし、スナイパーだしで、とっても柄が悪いのに、ふしぎと凛としてみえるところがとてもいい。なんといっても、私は口の悪い天海さんの役が大好きなのです。

聞いていて、あんなに気持ちよく罵られたいと思う声の人もいない。アンヌしかり、カイジの遠藤社長しかり、キュラソーの『面白い、轢き殺してやる」しかり。

今回一番好きなシーンは「しつこい」ですね。あの場面、流れも含めて最高だった。

そして、顔見世のシーンの浮世離れした美しさたるや。上手7列目というとてもいい席だったので、あのシーンはただただ楽しかった。

この舞台にない天海さんの見せ場はダンスシーンだけ、というくらい天海祐希という役者の魅力つめあわせになっている演出が多くて、ファンとしては、新感線さまさまという気持ち 。

ただその分、これまでの新感線の役にあった「このシーンのためにチケット代すべて払うわ」というわかりやすい超絶見せ場はなかったかなぁ……。まあ、出てくるシーンまんべんなく見せ場ですね。

強いて言うなら、最初と最後のタイトルバックの背負い方。あれはひれ伏してしまいそうな凄みがある。

個人的には、舞台で見せるあまりに華麗なマントや袴の足さばきが好きなので、ほぼ全編お着物だったのが、眼福度をセーブしているのかも。

とはいえ、毎回天海さんを舞台で見ると思う「ただ背中を見せて歩くのにも技術がいる」というのは、今回も存分に感じられた。なんだろう。なんで生身の体でスローモーションで歩けるんですかね?

 

そして、他のキャストさんについては、何を書いてもネタバレになってしまうので、何も書けないのがほんとうに悔しい……!

まあ、でもこの舞台のめっけものとしては、間違いなく竜星涼くんだろうなぁ。こちらも『極』オリジナルキャラの夢三郎役。

顔が小さい。スタイルが鬼。ともかく徹底的に、ものすごく舞台映する立ち姿。そしてすべての身のこなしが絵になる。声もいい。滑舌もいいので、品を作っているセリフも聞きやすい。唯一、歌だけはご愛嬌という感じ。

前クールいちばん楽しみに見ていた『アンナチュラル』で、謎の活躍をしていた(?)葬儀屋さんが髑髏城に出るということ自体は知っていたのだけれど、まさかこんな役だとは。

夢三郎という新キャラへの評価は置いておいて、これを演った竜星くんは満点だと思う。遠くない未来に、彼をこの役で初めて舞台で観たことが、きっと自慢になるはず。

ちょうど竜星君のお誕生日の日で、カテコの最後はケーキが出てきてハッピーバースデーに。劇場みんなで歌って楽しかったなあ。躍進の一年になりそうですね。いい役者さんだ。

兵庫はともかくキャラが好き。そういえば、福士さんも『アンナチュラル』つながりだな。ミコトの元カレ。一瞬歌うところがあるのだけれど、めちゃめちゃお上手だった。夢三郎とのキャラの相性も抜群。

沙霧は、出て来るだけで舞台に清涼剤があふれたように、清々しくかわいい。2回見て2回泣いたのは、実は沙霧のあるセリフだったり。なんだろう、間のとり方や声の発し方が、ものすごく切実で、ぐっと来てしまって。男子ver.も見てみたかったけれど、主演が天海さんなので、沙霧は女の子で大正解ですね。

そして、毎回殺陣の美しさにほれぼれする川原さん。いやね、この清十郎って役はやばい。めちゃめちゃいいキャラです。男性キャラでは一番好きかもしれない。この方の、殺陣をスローモーションでやる技術も、ぐうの音も出ないかっこよさ。

古田さんは、今までに見たことがないほど大人しいキャラクターでびっくり。この人のキャラが一番なんにも書けないキャラだなぁ……。

 

ぜんぜん数としては少ないし、観ているもののたいがい偏ってはいるけれど、上京して自分なりにいろいろと舞台を観てみて。その上で観た、上京12年目の新感線。

やっぱり、わたしの観劇のホームは新感線だし、この劇団の舞台が好きだなぁと改めて思った4時間弱だった。なんていうか、「もてなされている」という感じするの。それがとても好き。

舞台は、わたしにとって、安くないお金を払って非現実を感じに行く場所なので、できればエンターテイメントであってほしい。

脚本やキャラに、もちろん何かしら思うところがあったりもするけれど、でもそれも含めて、たっぷりとしたエンターテイメントが新感線の舞台に行くと観られるなぁと思う。

あの人のミュージカルがこんな形で観られるなんて! だったり、時事ネタを盛り込んだギャグだったり、ギャク担当キャラの振り切れ具合だったり。そしてともかく豪華な舞台装置だったり。

回転する舞台装置がめちゃめちゃ効果的に使われているので、それを体験するだけでも楽しかった。

最後のぐるりと1周する使い方は、ちょっとずるい。そしてあのシーンで極楽太夫にあんな表情を見せられたら、そんなのぜったいに泣いてしまう。

去年、『子供の事情』のラストの舞台装置の使い方を見たときに「もうこれを超えるものはないのでは!?」と思ったけど、こちらもたいがい素晴らしい。甲乙つけがたい演出だった。

https://www.instagram.com/p/Bgu400hA2dl/

舞台が終わって外に出ると、まだしっかりと明るくて驚く。

ともかく渋い平日が続いて、とってもくさくさしていた週末だったのだけれど、劇場を出たら、やりたいことや観たいものがたくさんあふれてきて、ものすごく元気になっていた。

がんばろう、明日からまた始めよう、とシンプルに思えて。

私の東京には、いつも新幹線の舞台が、いい春を連れてきてくれる。

 

 

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*1:その分、今回はちょっと説明セリフが多いけど……。

新宿でお花見を

今年の春は、焦ってない。

いつもこの時期は、上手く気温や天候が週末に合うかどうか、気をもんでいるものだけれど、今年はもうずいぶんと前に、きちんとお花見を終えたからだ。

https://www.instagram.com/p/BgdTAnLhQte/

今年の桜は、東京に来て久しぶりに、はじめて行く場所で見た。

名前だけを知って早二十年の新宿御苑新宿三丁目の駅で降りて、地上に上がったら、よく行く世界堂やバルト9から、いつもは向かない方向を向いただけで公演の入り口が見えて、びっくりした。

こんなところにあったなんて。

入場料金を払って公園に入るというのが、なんだかふしぎで、いざ入ってみても、やっぱりふしぎだった。この中にいる人全員が、お金を払って自然の中にいるのだ、と思うと。

もちろん大人でたった200円の値段設定だし、ぜんぜんだからどうということもないのだけれど、地元では、自然はどこまでもただで広がっているものだったので、ふしぎなのかもしれない。

https://www.instagram.com/p/BgdSr46BIzG/

でも、そのせいかアルコールの持ち込みがNGなせいか、大きな公園は今まで東京で訪れたどの公園よりも、人が多いのにしんと静かで落ち着いた空気が流れている。

おしゃべりする人はいても、声のトーンも小さいし、なにより新宿なのが信じられないくらいぽかんと広い空間なので、ふつうにしゃべると声が空に吸い込まれていく感じ。

東京の空なのに、天を仰ぐと、ビルが視界に入ってこないポイントが延々と続く。

まだ少し開花には早い時期だったせいか、いくつもあるベンチも、座ろうとすればいつでも吸われたし、とっても快適だった。その分、少し桜はさみしかったけれど。きっと今週の半ばくらいには、一面ピンク色になったんだろうなぁ……。

ビルはビルでも、ちょっと見えるとうれしくなるビルもあって、それは都庁。昔の人が考えた未来感あふれるデザインで、こうして昼間に緑や花の合間から見ると面白い。

https://www.instagram.com/p/BgdS9hFho7O/

新宿口から入って、のんびりと散歩をした。

まだ早いとはいえ、ちらほら桜も咲いていて、みんなきちんとカメラをかまえていてびっくり。結局、この後なんだかうらやましくなって、ネットでミラーレスを買ってしまった。それについては、また別の記事で。

薄着で来たら少し寒くて、ストールとコートを交換してもらいながら、ぐるっと歩く。

https://www.instagram.com/p/BgdTG5ehMaY/

かわいらしい咲き方で、ひとだかりができていた淡いピンクゾーン。

母方の祖母は、花を育てるのが好きな人で、わたしが子どもの頃に住んでいた一軒家では、いつも季節の花を上手に育てていた。そうして育てている花の名前をいつも教えてくれていたし、花の図鑑もたくさん貸してくれた。

なのに、ちっとも覚えられず大人になったわたしには、いまいちどれが何だかわからなくて、こういうときちょっともったいなと思う。

地元に帰れば、ありがたいことに祖母も祖父も存命なので、教えてもらいながらいっしょにお花見ができるのだけど、なかなか桜が咲いている時期にピンポイントには帰省できないしなぁ。

https://www.instagram.com/p/BgdTP0kB4YX/

思っていたよりずっと早かった閉園時間に、あわてて歩みを早め、恋人のお目当てだったしだれ桜を見て家路につく。

この桜は完全に、その日が満開で、まったく下調べをしていかなかったのに、不意打ちでごほうびをもらったような気分になる、桜色のカーテンが見られた。

閉園の5分前くらいから、新宿の空に懐かしくもさみしいトーンで響き渡る『蛍の光』を聴きながら、大きな芝生を横切るとき、ふと空をみあげてみると、完全に完璧に視界がパノラマで青空だけでおどろく。

今度は、もっと早く来て、日焼けどめをぬってレジャーシートを持ってきて、ここで大の字になって青空を眺めながら本でも読もう、という口約束をして公園を後にした。

桜の季節には、なんだか「今度」や「いつか」の約束をしたくなる。

家に帰って、公園で食べる暇がなかったおにぎりを、晩ごはんがわりにかじった。

https://www.instagram.com/p/BgdzosoB6d6/

明太マヨに鮭に、ものすごく久しぶりに食べる梅昆布。

来年の桜も、新宿のど真ん中に見に行くのかなぁ、でも今年行けなかった国立に行くのもいい、国立に行ったらあのベーカリーでパンを買って帰ろう…と皮算用をしながら、今年のお花見を完了した。

 

 

パンケーキを買いに

このあいだの週末、久しぶりにパンケーキを食べに出かけた。

パンケーキを食べること自体は、2か月に1回くらい(こうやって書いてみるとそんなに食べてないな……)はあったけれど、わざわざそのために出かけるのは、かなり久々。

それにしても、一時期の大ブームはすっかり落ち着いたはずなのに、毎年着々といろんなジャンルのパンケーキの新店が増えていて、底力がすごいなぁ。

今回は、とってもフォトジェニックなちびパンケーキを食べに出かけた。

https://www.instagram.com/p/BglGK8AhQG5/

新宿駅東南口にあるテイクアウト専門のお店。BEAE'S SUGAR SHACK。

他の用事で新宿を歩いていたときに、おっきなテディベアが乗っかったワゴン車を見て、なんだろうあのお店……と思っていたら、ひょんなことからパンケーキ屋さんだと知った。

ここのパンケーキの売りは、ミニチュアみたいなかわいらしいサイズと、いわゆる「ゆめかわ」な色味のアイスやトッピングから、好きなものを選んでカスタマイズできること。

お店のオススメメニューもあるし、すべてを自分で選んオリジナルを作ることもできる。

注文形式が面白くて、写真入りのメニューに自分でチェックをつけていく形なので、便利だし間違いがないのも合理的でいいな、と。

インスタ映えするパンケーキとして紹介されることが多いみたいだし、たしかにとってもかわいい写真が撮れるのは事実だけれど、ちゃんと注文してから、その場で生地から焼いてくれるパンケーキ自体がしっかりおいしくてびっくり。

ちょっと塩気があるので、トッピングの甘さとお互いを引き立てあってて、最後までおいしく食べられる。

ホイップクリームは¥80、アイスクリームは¥100で、トッピングは¥50。最後の¥50というのが大人には鬼門で、いくらでもできるじゃん!? と思ってしまう金額設定。

https://www.instagram.com/p/BgdSppVB0FZ/

いろいろ迷って、甘すぎると食べきれないかなと思い、アイスクリームはチョコミントに。ソースは、ぜったいにおいしいであろうアップルシナモンと迷って、ホットベリーミックスにした。

トッピングは迷って、元旦に食べ損ねたおいりソフトを思い出して、カラフルなおいりを。さくっとして少しだけ塩気があるので、思っていたよりホイップクリームと合っていた。きっとソフトクリームとも合うんだろうなぁと思いながら、完食。

コートではなくブルゾンで出かけたら、思いの外、風の強い日でちょっと肌寒かったので、冬限定のホットチョコレートを。

甘さ控えめなホットチョコレートのカップのふちに、甘い生クリームがしぼられていて、ちょこんとくまが乗っているのが、なんだかとってもかわいい。

https://www.instagram.com/p/BgdTV37BMbj/

23:00までやっているので、夜遅くても買えるのもいいなぁ。

夜中の飲み屋街にクレープ屋さんが出ていたときも、「東京ってすごい」と思ったものだけれど、夜中に買えるパンケーキ屋さんというのも、都会の夜のファンタジー感がある。

くまとパンケーキといえば、子どものころ、わたしも食いしん坊な子どもの例に漏れず、この絵本が大好きだった。

たくさんの小さなパンケーキがつまれたオレンジ色の表紙。

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)

 

パンケーキから湯気が立っていたことも、よく覚えている。なのに、タイトルが「ほっとけーき」なことを、今の今まで忘れていた……。それこそが、すっかりパンケーキが市民権を得た証拠なのかな、なんて思ったり。

テイクアウトのミニパンケーキを食べ歩きしながら、そんなことを考えた。

そういえば、家でも久しくホットケーキは焼いてないなぁ。厳密に差を知っているというわけでもないはずなのに。

https://www.instagram.com/p/BgdSfVvhXaZ/

お店の看板であるくまのイラストやロゴの感じが、意外にも、まったくゆめかわでなくて、シックなのもとてもステキだった。

次は、このくまが後生大事そうに抱えているメープルを使ったトッピングをしてみよう。東京には、夜急に思いついても食べられる、夢の詰まったパンケーキ屋さんがあるとわかった2018年の春。

 

お題「ちょっとした贅沢」

 

水曜日は家から出ない

雪の祝日。

昨日は、明け方まで喋っていたので、起きたのはお昼前。雨の音を聴きながら、ベッドで寝返りを打ってはまどろむ時間がとってもしあわせ。

朝飲もうと思って、先週末に買っていたピンクグレープフルーツジュースも、ようやく開けられた。残りは瓶にうつして、再び冷蔵庫へ。

https://www.instagram.com/p/Bgkx14nBnLB/

寝室の照明と、アトリエの照明が先日2年越しで入れ替えられたので、電気をつけてもぼんやりとした明るさだ。シンプルでかわいくて気に入っているデザインなのだけれど、光量が心もとないシーリングライト

それにしても、手元の照明は別においていたとはいえ、よくこんな明るさで物を書いていたなぁ……。

読みさしのミステリィをぱらぱらめくり、11:30過ぎにようやくごはんを作ることに。長いベーコンを2枚、3等分にして切り、2個だけ残っていた卵で目玉焼きを作るか迷って、いつものスクランエッグに。キュウリとレタスのグリーンサラダも。

それぞれ1つずつ冷凍したものが残っていた薄切りのトーストと、塩パンをオーブンで焼き戻して、フライパンのテフロン加工の話をしながら、ウォーターサーバーのお湯でポタージュを作って、いただきます。

https://www.instagram.com/p/Bgk8eQihZop/

それぞれミルクとグレープフルーツジュースをお供に、映画を流しながら、完全にお昼ごはんの時間帯にブランチ。ベーコンは、せっかくさっと焼いたものと、カリカリに焼いたものを用意したのに、あまり気にせずに食べてしまった。

その間にもどんどん雪が降り、部屋もしんしんと冷えてくる。久しぶりにしっかり暖房をつけて、食後にはココアを淹れることに。

冬にもらってなかなか使わずにいたバンホーテンのココア。ミルクの残りを小さなお鍋に空け、はちみつとお砂糖も少しだけ入れて、ことこと火にかける。家でも外でも、思っていたよりも寒くなった日の飲み物は、ココアがいちばんだと思う。甘くてあたたかくて、そして少し悪い味がするところが好き。

もっと天気がよかったら、早起きしてどこかへ行くのもよかったけど、雨から雪に変わる空模様の日がたまたま祝日だったことをお祝いして、今日は一歩も家から出ず、だらだらと本をめくって、Amazonプライムで映画を観て過ごしている。

晩ごはんの材料も、お菓子も、たっぷりとこの家にはあるし。

もう少ししたら、桃太郎電鉄でもやるつもり。人生で2回目。大人になってから、人生ではじめてやるゲームだらけの人生というのも、悪くないなぁ。

昨日の晩は、一年ぶりくらいに、ずっと食べたかった春巻きを作って食べた。紫蘇と梅とササミが入った、和風の春巻き。

たっぷり大根おろしを入れたきのこのお味噌汁といっしょに、黄金色の春巻きをひたすら食べたお休み前の晩ごはん。今日は、あったかいお家で、冷製しゃぶしゃぶだ。『甘々と稲妻』を観たせいか、とっても自炊熱が高まっている。

甘々と稲妻 つむぎと作るおうちごはん (アフタヌーンKC)

甘々と稲妻 つむぎと作るおうちごはん (アフタヌーンKC)

 

それにしても、水曜日のお休みってやっぱり最高だなぁ。大学生のときには、水曜日は基本講義を入れずにお休みにし続けていた。

なんだか時が戻ったように静かな祝日。でも、わたしがこうしてのんびりしている間にも、さくさくといろんな部屋の模様替えが進んでいるので、今はどうしたって2018年なのだった。

何回目の東京で迎える春だろう。今日はちょっと、春と呼ぶにははばかられる天気だけれど。

 

味噌ラーメンとバナナクリップ

日曜日は、早々とかんたんな晩ごはん。

ほんとうはお昼に食べるはずだった味噌ラーメンと、昨日焼ききれなかった餃子を水餃子にして。

朝ごはんが遅かったせいで、夕方までおなかが空かなかったのに、18時前に急激に空腹を感じてぐらぐらお湯を沸かした。

朝ごはんは温め直したパンとこの世でいちばん好きなヨーグルトラッシー、ピーマンとたまねぎのソテーと、とろととのスクランブルエッグ。そして、焦げ目が付くまで温められたカチョカヴァロ!

なんだキャンプの朝みたいな朝ごはん。

そして、晩ごはんはラーメンという。悪い食生活だ。

https://www.instagram.com/p/BgLay-gBCSD/

作ったのは、なにやら本格的なスープのもとがついていて、おまけに、パウチに入ったコーンまで完備されているという、なかなか本格的なレトルトのお土産。

いつも食べずに寝かせておいてダメにしてしまうので、今年はお土産やいただきものも、すぐに手を付けようと決めていて、今のところは割に実践できている気がする。

朝ごはんや昼ごはんなら、最後に卵だけ落として終了にするところを、さすがに晩ごはんなので、ついていたコーンと一緒にたっぷりのもやしを炒め、チャーシューも炙って、最後にたくさんネギを散らして。

とっても手抜きな晩ごはんだったのに、ついているスープがすごくおいしくて、なんだかお店で食べているみたいにおいしいラーメンだった。最近のレトルトってほんとうにすごい……。

ネギは最初にのせただけじゃぜんぜん足りなくて、二度追加して、完食した。

https://www.instagram.com/p/BgLa-jzhviO/

ラーメンがこってりしていたので、水餃子は柚子ポンであっさりと。自分の分のラーメンは食べ切れなくて、ラーメンの残りと餃子の余りを交換して、それぞれきっちり完食した。

土曜も日曜も、自炊しているとは思えない悪いメニュー。

ほんとは早く使う準備をしたSTAUBを使いたいのだけれど、わくわくしすぎて、なかなか最初に作る料理が決まらない。野菜とチキンを蒸すのがいいかなとずっと思っているので、来週こそ使おう…!

 

そして、ラーメンを食べるときに髪をまとめるのに、もらってからずっと使いあぐねていたバナナクリップをようやく使ってみた。

バナナクリップ自体も、そして濃淡のピンクが並んだ色合いも、なかなか自分じゃ買わないものだなと思って選んだはいいものの、年単位で持て余していたもの。

https://www.instagram.com/p/BgLc7K4BSX2/

デザインはおいておいて、ともかく髪の毛が多いせいで、ふつうにポニーテールをするように縦に使うとなかなか決まらず。

かといって、ハーフアップに使うのもしっくりこず、何回か使ってしまいこんでいたのだけれど、先日「横に使う」という方法を知って試してみたら、これがウソみたいにらくちんで。

なるほどなーと思いながら、それ以来、ちょこちょこ家で髪をまとめるときに使っている。雑にまとめてもいい感じにアンニュイな動きが髪の毛に出るので、たとえば宅急便が届いても外さなくていいかな、という感じ。

昨年の大掃除でいろいろ断捨離したけれど、こうやって、とつぜんよく使うようになるものがあるから、ハイになって捨てすぎるのはやめよう……。

 

空は飛ばない

ばたばたしていたここ何回かの休日。ある日は、夜の便で旅立つ恋人を送りに、羽田空港へ。

いつも賑わっている空港は、まだ19:30なのにどんどんお店が閉まり、人がまばらでびっくりするほど静か。

ものすごく空いている自動チェックイン機でチェックインし、折り返している列整理のテープが滑稽なほど誰も並んでいない手荷物預けカウンターで、大きなトランクを預け、お茶でも飲もうと思ったのにもうほとんどお店は閉まってしまっていた。

というわけで、かろうじて20:00までオーダーをとっていたスターバックスへ。

https://www.instagram.com/p/Bf54OFTgf60/

「ともかくとてつもなく甘いものが飲みたい」という舌の欲求に応えるべく、アールグレイティークリームフラペチーノを。ティーベースのフラペチーノは、コーヒーベースのときよりも味が優しくて好き。

平日でもないのに、空港はびっくりするくらい静かだった。このスターバックスがこんなに空いているのもはじめて見たなぁ。

前回、羽田に着たのが元旦の早朝で、そのときには大賑わいだったのでギャップがすごい。スターバックスが入っている階のテナントは、どこもシャッターが降りていて、なんだか営業が終わった後のデパートでこっそりお茶をしているみたいだ。

ともかく甘いものを食べたい欲に忠実に、フラペチーノのお供は、こちらはまだSAKURAシリーズの名残が残っていたドーナツを。

https://www.instagram.com/p/Bf54Su7g4NE/

実はあんまり桜の味が得意じゃないので(でも春には食べたくなってしまう)これくらいのあっさりした桜感がうれしい。夜に食べるドーナツは悪い味がするなぁ。

お茶を済ませて、相変わらず眠っているみたいなテナントの間を練り歩いて、搭乗階へ向かう。

改めてまわりを見渡してみても、わたしたちの他にはお客さんは数えるほどしかいない。空いている大きなベンチでトランプをしているグループがいたり、なんだかふしぎなアットホーム感。

土曜日の夜、空港はぽかんと静かになることを知ったお見送りだった。

空弁やお土産がいくつか置いてある便利なコンビニ・トラベルアイルで夜食用の天むすを買って乗った帰りの電車も、車両ごとに貸し切りのように空いていた。電車にゆられながら、おにぎりが食べられそうなくらい。

飛行機に乗るために空港に行くのも楽しいけれど、こういう訪れ方もわたしは好きだ。少しだけ旅情を味わって、お土産を買って、安心であたたかい家へ帰る。

家に帰って、熱いお茶と一緒に天むすを食べ、たっぷりと夜更かしをし、明け方、一旅行したような満足感と共にぐっすり眠った。