パンケーキを買いに
このあいだの週末、久しぶりにパンケーキを食べに出かけた。
パンケーキを食べること自体は、2か月に1回くらい(こうやって書いてみるとそんなに食べてないな……)はあったけれど、わざわざそのために出かけるのは、かなり久々。
それにしても、一時期の大ブームはすっかり落ち着いたはずなのに、毎年着々といろんなジャンルのパンケーキの新店が増えていて、底力がすごいなぁ。
今回は、とってもフォトジェニックなちびパンケーキを食べに出かけた。
新宿駅東南口にあるテイクアウト専門のお店。BEAE'S SUGAR SHACK。
他の用事で新宿を歩いていたときに、おっきなテディベアが乗っかったワゴン車を見て、なんだろうあのお店……と思っていたら、ひょんなことからパンケーキ屋さんだと知った。
ここのパンケーキの売りは、ミニチュアみたいなかわいらしいサイズと、いわゆる「ゆめかわ」な色味のアイスやトッピングから、好きなものを選んでカスタマイズできること。
お店のオススメメニューもあるし、すべてを自分で選んオリジナルを作ることもできる。
注文形式が面白くて、写真入りのメニューに自分でチェックをつけていく形なので、便利だし間違いがないのも合理的でいいな、と。
インスタ映えするパンケーキとして紹介されることが多いみたいだし、たしかにとってもかわいい写真が撮れるのは事実だけれど、ちゃんと注文してから、その場で生地から焼いてくれるパンケーキ自体がしっかりおいしくてびっくり。
ちょっと塩気があるので、トッピングの甘さとお互いを引き立てあってて、最後までおいしく食べられる。
ホイップクリームは¥80、アイスクリームは¥100で、トッピングは¥50。最後の¥50というのが大人には鬼門で、いくらでもできるじゃん!? と思ってしまう金額設定。
いろいろ迷って、甘すぎると食べきれないかなと思い、アイスクリームはチョコミントに。ソースは、ぜったいにおいしいであろうアップルシナモンと迷って、ホットベリーミックスにした。
トッピングは迷って、元旦に食べ損ねたおいりソフトを思い出して、カラフルなおいりを。さくっとして少しだけ塩気があるので、思っていたよりホイップクリームと合っていた。きっとソフトクリームとも合うんだろうなぁと思いながら、完食。
コートではなくブルゾンで出かけたら、思いの外、風の強い日でちょっと肌寒かったので、冬限定のホットチョコレートを。
甘さ控えめなホットチョコレートのカップのふちに、甘い生クリームがしぼられていて、ちょこんとくまが乗っているのが、なんだかとってもかわいい。
23:00までやっているので、夜遅くても買えるのもいいなぁ。
夜中の飲み屋街にクレープ屋さんが出ていたときも、「東京ってすごい」と思ったものだけれど、夜中に買えるパンケーキ屋さんというのも、都会の夜のファンタジー感がある。
くまとパンケーキといえば、子どものころ、わたしも食いしん坊な子どもの例に漏れず、この絵本が大好きだった。
たくさんの小さなパンケーキがつまれたオレンジ色の表紙。
パンケーキから湯気が立っていたことも、よく覚えている。なのに、タイトルが「ほっとけーき」なことを、今の今まで忘れていた……。それこそが、すっかりパンケーキが市民権を得た証拠なのかな、なんて思ったり。
テイクアウトのミニパンケーキを食べ歩きしながら、そんなことを考えた。
そういえば、家でも久しくホットケーキは焼いてないなぁ。厳密に差を知っているというわけでもないはずなのに。
お店の看板であるくまのイラストやロゴの感じが、意外にも、まったくゆめかわでなくて、シックなのもとてもステキだった。
次は、このくまが後生大事そうに抱えているメープルを使ったトッピングをしてみよう。東京には、夜急に思いついても食べられる、夢の詰まったパンケーキ屋さんがあるとわかった2018年の春。