赤と緑とゴールドと
今年最後の3連休。2/3が終了。さみしい。
今年は家に缶詰状態なので、数年ぶりにゆっくり連日の全日本の放送をリアルタイムで観た。
それから読書。新しいものを読む気力はなくて、毎年再読しているけれど、今年はまだ読んでなかったなというものを、かたっぱしから読んだ。
『有限の微小とパン』、『神様のボート』、『ねじまき鳥クロニクル』、『ノルウェイの森』、『TVピープル』。エトセトラエトセトラ。なんというか、意識がふわふわとしていてもはや反射神経で読んでいる感じ。いっそ館ものとかを読み直せばいいのかもっしれない。
今日はなんとなくTVをつけてみたけれどおもしろくなくて、しかたないので静かな部屋でキャンドルを灯して、また本を読んだ。
グリーンのデザインがかわいいキャンドルは去年のノエルBOXに入っていたもの……と思い込んでいたら、一昨年のものだった。時の流れが早すぎる。
そういえば、今年のBOXデザインもかわいいけれど、2016年のBOXは本当に好みだったなぁ。今も書斎に飾ってある。さすがにこれだけ続けていると、BOXもすべて残さずに断捨離するようになったので、その中でも収納に使わずに飾ってあるものは、結構なスタメン扱い。
ちなみに今年のBOXはこちら。
はじめてのブック型で、こちらはこちらでとってもかわいい。これこそ、書斎の本棚行き間違いなし。
差し迫ってやらねばならないこともないし、それをしがてら早めの大掃除を始めてもよかったけれど、ごはんを作り洗濯物をし……と3連休の内の1日半を過ごした今日のお昼、もう一度、洗濯物を干していたら、「家事をして今年最後の3連休が終わる」と思うと無性にバカバカしくなって全部やめにした。
キラキラしなくてもいいけれど、あくせくはしたくない。
晩ごはんにアヒージョを作るつもりだったのも、明日に先送り。
ちはみに、昨日のブランチは、今年たぶんいちばんたくさん食べたハンバーガー。晩ごはんは、とろろとおくらをたっぷりかけた海鮮丼。今日のブランチはスクラブルエッグとマフィン、晩ごはんは今年見つけたここ最近ではいちばん好みのラーメン。
3時のおやつは、バスク風チーズケーキ。
これこれ。チーズケーキは好みのものと好みじゃないものが激しいのだけれど、これは子どものころ、お菓子作りがすっごく得意な友だちが作ってくれたのと同じ味。まったりしていておいしい。
チーズケーキを食べながら、映画を2つ観た。
『ラブ・アクチュアリー』がなかったので、数年ぶりにこちらを。
それから、1は秋口に観てしまったので、2の方を。
もうホームでアローンではないけど、クリスマスにホテル住まいってそれだけで憧れるシチュエーションなので、わたしは2も好き。そして、これをかけると何度目でも恋人が必ず「鳩のおばさん好きだよ」というのでおもしろい。
そんなわけで、ミニマムにホリデーシーズンを感じながら24日がやってきた。
とりあえず、イヴのスタートとしては、本棚の端にこれを見つけたので、眠くなるまで読むつもり。
- 作者: R.D ウィングフィールド,R.D. Wingfield,芹澤恵
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/09/21
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 275回
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すっかり筋を忘れているので、きっとはじめてのように楽しめるだろう。
PIZZA!
年の瀬。忙しいような、もはやそれがふつうでさほど忙しく感じている暇すらないような。年内にしなければということを書き出していると、少しぞっとする。
週末は土曜日がともかく大変だったので、日曜日はひたすら自堕落に。晩ごはんも、デリバリーのピザ。
ものすごく久しぶりにドミノ・ピザ。チーズバーストというチーズまみれの生地が食べてみたくて。うっかりLサイズを頼んだせいで、結局半分くらいは翌日のジャンクな朝ごはんとなった。
もちろん焼き立てで届くのだけれど、どんどんチーズは冷えるので、こまめに焼戻しながら食べるのがぜったいにしあわせだと思う。
次は生地全体に薄くチーズが引いてあるらしい、ミルフィーユを頼んでみようかなぁ。そのときはおとなしくMサイズにする予定。そして、大好きなポップコーンシュリンプを頼む。
大人になると、思い立ったときにすぐにピザを頼めたりして、気楽なもんだなと思う。子どものときには、とっても特別なときにしか頼んでもらえなかったけど。自分を甘やかすためだけに、さくっとオーダーすることができる。
そもそも急にピザが食べたくなったのは、数年ぶりにこの映画を観たから。
『アップタウン・ガールズ』といい、わたしは年齢差のある大人と子どもがバディっぽくなる映画が好きなのだけれど、これはラストもきちんと清々しくっていい。
本編にはぜんぜんピザは出てこず、エンドロールに入る手前で、街を見下ろしながら主人公が食べている大きなスライスのピザがおいしそうで。この映画はオープニングとエンディングがおしゃれな演出でそこも好き。
全編通して、あんまり主人公のファッションはかわいくないけれど。
今日は帰ってすぐこてんと眠ってしまって、変な時間に目が覚めた。
こたつはまだ導入していないのだけれど、ここ数日の寒さにかけぶとんをリビングに持ち込んで、カーペットの上に広げてソファーにもたれ、がんがんにエアコンをかけていると、もはやほぼこたつ。それでTVをかけると、びっくりするくらいすっと眠ってしまう。
先週末は、ずっと我慢していたヒーターも出した。確実に冬が深くなっている。
寒くなって急激に欲しくなったものといえば、Amazonのサイバーマンデー記念発売品のStaubミントカラーもそう。
かわいい……けど、今度は大きめのサイズがほしいので、ちょっといいお値段。最近またひとつお鍋を割ったので買っても良いかなぁ。
ただ、同じミントカラーでより淡い色味と、持ってない調理器具ということで、BRUNOのホットプレートも気になっている。卓上の電気鍋も欲しいし……。
もちろん、ボーナスが入ればぜんぜん合わせて買えるレベルの出費ではあるものの、こういう買い物がいちばんわたしは慎重になってしまう。ふしぎ。
本は寒い週末になると読みたくなるこちらを、ちまちまと。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/08
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 8人 クリック: 25回
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なぜか、きんと冷えた空気が似合う気がして、冬になると毎年読む。逆に、その他の季節はぜったいに手に取らない上下本。
思い立って夜中に衣替えをはじめ、ようやく完了させたので、明日からは暖かい格好で生きていけるはず。明日も早いし、どう考えても寝たほうがいいのだけれど、もう少しだけ本を読んでとろとろと起きていたい気もする。
久しぶりのエスティローダー
例月よりずいぶん遅れてやってきたMy Little Box。でも、その分とっても豪華で、開けるのが楽しかった。
ときどきあるコラボBOXは、今のところ、毎回あたりだと思う。オリジナルBOXのときも好きだけれど、やっぱりコラボはテンションが上がるのは事実。
今回のエスティローダーコラボは、リップ現品2点入り。
はじめて自分でお金を出して買ったデパコスのリップが、エスティのいわゆる婚活リップともっと華やかな赤の2本だったし、はじめて買ったクリスマスコフレも、エスティの赤いバッグに入った豪華なコレクションだった。
モノリングサービスがあるので、プレゼントにしたこともあるし、思い入れのあるブランド。そういえば今使っているファンデーションもエスティローダーだな。
ただ、リップ周りは、新ラインのパッケージがどんどんシンプルになってしまって、最近少し離れていたので、ちょっと懐かしい。
1品目は、ピュアカラーエンヴィリップスティックの#213「アンライバルド」。
10/5に発売されたばかりの新色でちょっとびっくり。すごいなー。
実際の色味は、もっとふんわりしたピンクベージュで、使い勝手がいい感じ。婚活リップのエスティというイメージを裏切らない、優しくて素直なリップ。
なんとなく、そのやわらかさが、冬の服には負けてしまいそうな気がするので、おろすのはもう少し先にしようかなと思っている。
フィルターの加減によっては、こんな感じ。
これくらい濃い色でもよかったんだけど、赤い口紅は渋滞しているので、ちょうどよかったかな。
ちなみに、このリップスティック、パッケージがぴたっと閉まって、それがとっても気持ちいいので、無駄につけ直したくなる予感がしている。
ポーチに入れずにリップだけバッグに入れたときに、うっかり蓋が外れてバッグの中が大惨事に……なんてことがないのは、すごくありがたいもの。
そして、2品目は、ピュアカラーエンヴィペイントオンリクィッドリップカラー。
個人的にうれしかったのは、色味が、そろそろなにか買おうかなぁと思っていた青み系ピンクだったこと。#402「ピアスドペタル」というマットカラー。
つけてみた感じは、最近流行りのふんわりとしたマット。なんでマットなのに乾燥してピキピキした感じにならないのかがとっても謎……。
以前My Little Boxに入っていたローラメルシエのマットリップとちがって、こちらは色自体がそもそも濃いのと、1塗りでかなり発色がいいので、塗り方はちょっとコツがいる気がする。
意外にも、つけてしばらくは、ぼかせる余裕があるテクスチャー。マットな質感殺しだけれどグラデーションリップに使ったりすると、いちばん自然なのかなぁ。
しっかり唇全体に乗せると、アメリカの古い映画のメイクアップみたいで、それはそれでかわいい。アイシャドウはあっさりさせて、アイラインとマスカラをしっかりするくらいが良いかも。
今回はポーチもとっても凝っていて、久しぶりにかわいかった。
ここ最近、ポーチがどんどん簡素化していたのが、実はちょっぴりさみしかったので。
ホワイトベースに深いグリーン、それから差し色のブラウンにゴールド。ファスナーやボタンがゴールドなのって、それだけできゅんとしてしまう。
他にもポーチと同じ柄の小さなミラーが入っていたり、おなじみのヘアマスクが秋らしいパッケージで入っていたり。
今月は、長年なんとなく続けていたいろんなサービスを、ちょっと思うことがあって、びしばし片端から解約したのだけれど(とうとうhuluもやめた)、これだけはまだしばらくやめらそうにないなぁ。
土曜日の朝、チャイムが鳴るしあわせとしては、安すぎるんだもの。
日々のごはん
この一週間くらい、家でごはんを食べている。散々外食し倒した春夏が過ぎ、なんとなくきちんと家で食事をしたくなって。
ずっとぼんやりしていたカーペットとソファーとローテーブルの最適な配置をようやく見つけて、ローテーブルでも、快適に食事ができるようになったせいかも。そういえば、ダイニングテーブルは最近、あんまり使っていない。
特に朝ごはんは、「ちゃんと作って食べなきゃ」と思うと腰が重くなって食べないというのを繰り返していたので、手抜きでいいから、ともかく朝ごはんの時間にちゃんとなにか家で食べようと。
というわけで、昨日の朝ごはんは、インスタントのしじみのお味噌汁とおにぎり2つ。今日の朝ごはんは、チョコチップマフィンとクノールのポタージュ。
写真には写っていないけれど、バターをたっぷり落としたバナナトーストも食べた。
クノールのカップスープは、昔からコーンポタージュより、こちらの白いポタージュの方が好き。スジャータのコーンスープは、粒なしの方なら、永遠に飲めるくらい好きなのだけれど。
ちょっと小さめのマグカップはMy Little Boxのもの。
去年のだったか、一昨年のだったか。濃いグリーンの縁がかわいくて、コーヒーだけじゃなくて、白いスープも似合う。割れにくい素材なので、きちんと生き残っている。(ちなみにいちばん最近来たピンクのものは、先日夜中に帰って洗い物をした際に、早速割った)
明日の朝も、このカップスープに、卵を買い足したのでラピュタトーストを作って食べる予定。
卵は、今日のお昼に突然、鶏そぼろ丼が食べたくなって買った。ちょっとジャンクな味がする、すき家風のやつ。生姜と醤油とみりんと出汁で鶏ひき肉を炒めたものに、最後、卵黄を乗っけて食べる。ネギと細切りの海苔を散らしたかったけど、買うのをすっかり忘れていた。
最近、我が家はこれまでなぜかあんまり作らなかったメニューを作って食べることにはまっていて、ある日の晩ごはんは、いなり寿司を。これは恋人作。
たくさん油揚げが手に入ったとのことで、大量消費メニューの定番として、子どもの頃よく食べたらしい。
わたしの家では、たぶん一度か二度しか出てこなかったメニュー。うどん屋さんに行くと、2つだけついてくる食べ物……というイメージだったので、あまりにたくさん並んでいてびっくり。
お米も少なめで、とってもコンパクトなサイズ感で、結局その日のうちに、ぱくぱくほとんど食べてしまった。
餃子や春巻きを作るのと同じ要領で楽しそうだし、次はいろんな具を混ぜ込んで、わたしも作ってみようと思う。自炊って、しない時期はぜんぜんする気になれないけど、一度やると急にハードルが低くなるから不思議。
来週末も、きっと初めてのなにかを作る気がしている。
数年に一度のブラウン
何年かに一度、ブラウンが流行ると、秋支度がいつもと違うなぁと思う。
なんというか、ブラウンはベースカラーなので、差し色の流行り方とはちょっと、ワードローブに与える影響力が違うのだ。
ブラックやグレーが流行っている年(というか、ブラウンが流行っていない年)は、そんなにガラッと変わったなという感じがしないし、ネイビーが流行ったときも、マイナーチェンジという感じだった。
でも、ブラウンだと、秋に向けて買い足すものがガラッと変わってくるし、手持ちのものを合わせても、なんだかぜんぜん別物みたいに思える。
ワンピースやスカートも、ずっとブルーやグリーンのものばかり買っていたけれど、ブラウンに合わせると思うと、もう少し温かみのある色が欲しくて、ぐっと暖色系のものが増えた。
タイトなのに体のラインを拾わないというなんともふしぎなスカートは、ミモレ丈なので、ショートブーツだとほんの少し肌が出て、その分、軽さもあって使いやすい。
この日は、雨がぽつぽつ降る中、オールブラックのコンバースを合わせて歩いた。もちろんヒールを合わせると、きちんとした印象になって、それはそれでイメージどおりのスタイリングになるし、ほんとうに出番が多い。
逆に、青みピンクのスカートやワンピースは、ぐっと出番が減ったなぁ。色味的には、相も変わらずとっても好きなのに、なんとなく、ブラウンと合わせるとスウィート過ぎる気がして。
このデニムのポシェットも、数年ぶりにこの秋は使っている。ブラックやネイビーの羽織ものと合わせると溶けてしまって、なんだかぴりっとしなかったのだけれど、ブラウンやキャメルに合わせると新鮮で。
COACHのショルダーバッグは、はじめて自分で買ったバッグなので、長財布が入らないサイズ感や、レザーのお花モチーフがついている甘さ過多なところも含めて、「もう使わないかもなあ」と思いながらも、手放せずにいたもの。
ブラウンにだったら、ちょっと懐かしいテイストの小物を合わせるのも、かわいい気がして、今年はちょこちょこ復活させている。
去年、「やっぱりブラックを買い足せばよかった……」と少し後悔していた(でも形はとっても気に入っていた)ダークブラウンのショートブーツも、今年になって急に、去年の不信感が申し訳ないくらい活躍している。
もう一足買ってもいいと思っているくらい。我ながら、単純だなぁ。
ブラウンがとっても新鮮で、あれもこれもかわいいと買ってしまいそうなのだけれど、きっと次にまた流行るのはかなり先の話な気がするので、それを自分にいい聞かせながら、更なる散財欲をやり過ごしている。
ここで食べたいオムライス
行ったり戻ったりしながら、日々の記録。
今年は、夏の間に行けなかった、日比谷公園のビアレストラン。数年後しにおいしそうだなあと思っていたオムライスまでたどり着いた。
それにしても、前の日記で、テラス席には興味がないと書いたそばから、ここは全席テラス席のお店。そもそも特段熱心に好むわけではなくて、決して嫌いなわけではないし、ここはなぜか真夏でも快適に過ごせて好き。
夏を逃して、今年は行かずじまいかな……と思っていたんだけれど、残暑に滑り込みで。まだノースリーブでもいられるような秋の初めに行ってきた。綺麗な秋晴れで、少し吹いている風がべたっとしてなくて、例年、うるさいくらい鳴いている蝉も、さすがにもういなくて。
ああ、暑さを残っているとはいえ、もう夏ではないんだなと思いながら、いつもと同じもので乾杯を。
ビアレストランなのに、ここ数年は、毎回スミノフのレモネードを飲んでいる。何年か前に、ここに来る前に日比谷の映画館で『ミニオンズ』の映画を観たせいだと思う。陽気な黄色がかわいくて。
20代はじめの頃は、もっとがんがんお酒を飲んでいたのに、最近はぜんぜん量を飲まなくなったので、ビールにたどり着けないまま終わることも多い。
でも、毎年食べるこのメニューは、ぜったいにビールが欲しくなる味。
フィッシュ&チップス。レモンをしぼって、ビネガーを垂らして。その昔、イギリスに旅行をしたときに、わたしは幸運なことに(?)一食目がこちらと、なんだかよくわからないポタージュスープで、どちらも悪魔的においしかった。
「イギリス料理ってまずくないのでは?」と思って以来、好きな料理。その頃はまだビールが飲めなかったので、大人になってビールと共に食べるのを楽しみにしていた。
ふわっかりっとした魚と、ともかく細切りのポテトの組み合わせも完璧。ここのポテト、細切り派にはぜったいにおすすめだと思う。地元の映画館で食べるポテトか、こちらかというくらい理想的な細さ。
そして、こちらも毎回頼む生ハムのピザ。
最近は断然、ピザ生地はもっちり派なのだけれど、大学生の頃、妹とふたりで住んでいたとき、永遠に薄いピザを焼いて食べていたことを毎年このテラス席で思い出す。
市販の薄い生地に、バジルペーストを塗って、ものすごく細くスライスしたブラウンマッシュルームと、たっぷりのチーズを載せて焼いて。
これは、わたしたちの東京で見つけた大好物のうちのひとつだったのだけれど、一度、ふたりで帰省したときに、両親に焼いてあげたら、「なんだか歯磨き粉みたいな味がする」と言われたっけ。
このピザ生地自体は、薄いけれど、なんだかちょっとパイのようにしっとりしていて、ほんのり甘い。すごく不思議な触感で、毎年「こんなに???」と思うくらい、贅沢に生ハムが載っていて、あまじょっぱさのバランスが最高においしい。
これに、ソーセージの盛り合わせを頼むと、いつもだいたいちょうどいい感じになってしまうのに、この日はほんの少し余裕があった。映画館で食べたポップコーンがなかったせいかもしれないし、朝ごはんを食べずにやってきたせいかもしれない。
ということで、ずっと気になっていたけど、あえてこちらのお店で食べなくても……とリストから外し続けていたオムライスについにたどり着いた。
これが大正解!
見た目のクラシックな佇まいからは想像できないくらい、卵がやわらかくてとろっとしていて。薄焼きでしっかり巻かれた卵なのに、どうしてそんなにとろけるの? とびっくりする食感。
鮮やかなケチャップ・ソースはきりっと酸味があって、中に包まれているケチャップライスも、べちゃっともパラッともせず、ほんとうに適正な食感で。
シェアして食べながら、「これはぜんぜん一人一皿食べられた」と力強くうなずきあってしまった。
いつ来てもなにかイベントをやっている公園は、この日もなんちゃらフェスティバルをやっていて、その熱気を遠巻きに眺めながら、おなかいっぱいで少しだけ散歩をする。
横断歩道を渡って、東京ミッドタウン日比谷をひやかしたり(リュックを見た)、シャンテをひやかしたりして、いい休日だった。
2017年の夏の忘れ物
土曜日。
秋らしいとても天気のいい午後、一年越しで去年の夏に読みさしたままだった本を読み終えた。
横浜で時間を持て余したときに読み始めた本で、熱いコーヒーと、フォトジェニックなフォンダンショコラを待つ間に、2章だけ読んでなんとなく続きを読めずにいた本。
フォンダンショコラは、みなとみらいのチョコレート専門店でVANILLABEANS*1というお店のもの。暑い日だったので、ソフトクリームやショコラッテとも迷ったのだけれど、あまりに綺麗な見た目に惹かれて、初志貫徹で注文を。
上には濃厚なアイスクリームがおっきなスクープで乗っているので、冷たいもの欲も楽しめて、結果的に大満足。
もちろん、ナイフでフォンダショコラ部分を割ると、とろっと温かいチョコレートが溢れてくるので、動画で撮りたくなること必至。
これ、温めずに食べてもチョコがみちみちっとしてて相当おいしいんだろうなあ……と思いながら、とろとろのチョコレートにアイスを絡めながら食べた。
まわりに散らされたフランボワーズとピスタチオも、かわいいだけじゃなくて、とてもおいしい。
コーヒーがあればもちろんよりしあわせ。でも、この一皿だけで、温かいも冷たいも甘いもすっぱいもあるので、完全にしあわせになれる。
海の気配を感じながら読んでいた本は、まったく海には関係のない、どちらかというと無機質な匂いのするこちら。まだ読んでいない森博嗣さんの作品を見つけてうれしくなって買って、すぐの週末に持って出かけた。
銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: 文庫
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そういえば、去年の夏は再読も含めて、森作品をひたすら読んでたなぁ、と懐かしく思い出す。
夜の約束まで2時間程度ぽっかりと空いた時間で、チェーンではないお店でコーヒーが飲みたくて、ぐるりと歩いて見つけたお店で、硬質なのにのんびりとした小説を読みながら、穏やかなひとときを過ごした。
お店の真ん中の大きなテーブルで、それぞれ一人の時間を過ごしているお客さんの一員として。
その時間がなんだかしあわせ過ぎて、帰ってからはまったく続きを読む気になれず、そのまま一年という時が経っていた。
今日はお昼外に出て「ああ、もうまったく完全に2018年の夏は終わってしまったんだなぁ」と思ったら、急に去年の夏に置き忘れたこの本を読みたくなった。ふしぎ。
主人公の男の子が、いい家に住んでるんだよなぁ、ということ以外すっかり忘れていたので、急展開に後半びっくりしつつ、ようやく読了。
夏は終わった、なんてもう1か月半も前に知っていたことを、ようやく実感としてしみじみ感じながら、本棚にしまった。
それ以外にも、何度めかの『ダンス・ダンス・ダンス』(上下)や、たぶん2度めの『はだかんぼうたち』、そしておそらく3度めの『号泣する準備はできていた』など、するすると本を読んだ土曜日。
新しい本は夏にいくつか読んだので、またそれは別のときに。