これくらいのしあわせ
土曜日。のんびりのんびりして長い一日を過ごす。
明け方、ものすごくしあわせな夢を見た。起きるのがもったいないくらい。途中で夢だと気付いて、どんどん都合よく展開を変えて行き、お昼前まで眠ってしまった。
先週末に引き続き、換気をしながら片付け。ほとんどお昼ごはんの朝ごはんを食べる。
パンとスクランブルエッグ。鶏肉とパプリカそれからきのこをオリーブオイルで炒めたものをのっけたあたたかいサラダ。
休日の朝ごはんの定番になりつつあるスムージー。
残っていた苺とバナナ、ミルクと『夏の終わり』という那須で買った蜂蜜をミキサーに入れてぐわーっと。飲みきれなかった分は、サングリアの瓶に入れておいて、しっかり冷やして飲むと甘くておいしい。
苺が中途半端に残ってしまいそうだったので、少し蜂蜜を足して、数年ぶりにアイスバーを作る容器で凍らせて夕食後のおやつに。
昨晩のからあげの匂いがかすかに残っていたのでした換気だけれど、やっぱり窓を開けるのは気持ちがいい。
昔、机のちょうど前に大きな窓がある部屋に住んでいた。
目の前は木がたくさん茂っていて、春も夏もいいんだけど、いちばんいいのは秋だった。
ぽつぽつと並ぶ色とりどりの車の上に、紅葉が視界いっぱいに広がって、毎日住んでいる街なのに、なんだかコテージに来たような気持ちになったものだ。よく窓を開けて、熱い紅茶をすすりながら課題をしたり、書き物をしたりしたなあ。
何年間か窓どころかカーテンを開けることすら縁遠い日が続いていたけれど、もともとわたしは窓を開けるのが好きだったんだっけ。
そんなことを思い出したりした。
あんまり天気がふるわないけれど、やっぱりもう、風を通すとすっかり初夏の匂いがする。スプリングコートですら日中は暑いくらいだもの。
快適なベッドから起きる気がしなくて、ごろごろごろごろと本を読みながら、うたたねをして…の繰り返し。
もうすぐGWがやってくるというので週末に予定をつめこむ必要がなく、ついついごろごろしてしまう。
久しぶりに家族LINEをしたり。
日が落ちてきたところで、コーヒーを淹れて本格的に読書。ベッド脇のランプだけつけて、もうずいぶん長いこと使っているめがねをかけて。
赤いめがねは、学生じゃなくなってからこっち、ご近所以外の外にはつけていかないので、こうしてごろごろした時間だけを共有している。
鏡を見たら、めがね以外は全身見事にグレーで笑ってしまった。ぼんやりしたい日、家の中ではついつい楽ちんなスウェットのワンピースになってしまう。でも首元が詰まったデザインは、さすがにちょっと暑くなってきたかな。
床だけがまだ冷たくて、家の中ではまだ靴下を履いてしまうけれど。
夕方、用事に出かける恋人を駅まで送ったら、もうぜんぜん5時でも日が暮れる気配がなくて驚く。
早めの晩ごはんに、最近熱が復活しつつあるベーグルだけ食べてのんびりしていたら、思いのほか早く帰ってきた恋人がおなかが空いているというので、そろそろほんとうに(!)今年最後のお鍋を作る。
夕方外出したついでにたくさん本を買ったので、ゆっくり読もう。そんな日常。
So much better
春めいて、ある日には、コーヒーまでピンク色。
LION COFFEEのフレーバーはものすごくくっきりしていて、フレーバーものを飲みたい欲が完全に満たされる。こんなにかわいらしく苺でデコレーションされちゃって、なんだかちょっとライオンが居心地悪そうだけれど。
今日は久しぶりに豆から挽いたコーヒーを淹れた。これで、豆のストックはおしまい。
いろんなところへ遊びに行くたびに買っていたので、しばらく新しいものを買うのを我慢していたのだけれど、ようやくストックを使い切った。ゴールデンウィークに尋ねる場所では、何の気兼ねもなくまたお土産を買える。
そして過日。
春はピンクでしょう、ということで『キューティ・ブロンド』のミュージカルを観に行ってきた。
『キューティ・ブロンド』ゲネプロ・ダイジェスト 2017/3/21 シアタークリエ
ポスターの写真すら撮っていないバタバタな観劇だったのだけれど、数時間、現実を忘れてハッピーオーラに染められ、劇場を出た後は現実と向き合う勇気が出てくる、ものすごくポジティブなミュージカルだった。
大学生のころ、YouTubeで見た"So Much Better"のシーンがすごく好きで、何かの試験や面接に受かった帰り道にはiPodに落としたその曲を聴きながら帰った。
メロディーも好きなのだけれど、歌詞もすごく好き。
Is that my name up on that list?
Does someone know that I exist?
~中略~
Ow! Yes, that's my name in black and white
Maybe I'm doing something right
特に上記のサビの部分は、何かに選ばれたときに繰り返し繰り返し脳内で再生される。わたしにとって、とてもとても特別な音楽。
それ以外にも好きな曲が多くて、なによりも元々映画が大好きで、いつか日本でもやらないかなあ、と思っていたミュージカル。もっと早く観たかったという気持ちは、キャストを聞いた瞬間に吹き飛んだ。
だって、神田沙也加ちゃんのエル・ウッズである。
これはもう! 見る前からものすごいヒット配役である予感しかしない!!
もともとソロでデビューされていたときから声がすごく好きで、未だにデビュー曲はカラオケでよく歌うくらいなのだけれど、新感線の『薔薇とサムライ』でポニーというだいぶこじらせたプリンセスをやっていた姿に改めて衝撃を受け。
その後『アナ雪』の大ヒットがあり、神田沙也加という役者の名前自体がポピュラーなものになり……。
満を持しての『キューティ・ブロンド』だなあ、と思った。
さて、実際に観劇した感想はというと。
ともかく大好きな映画が、完璧なミュージカルとして存在した数時間だった。いろいろマイナーチェンジはあるけれど、それも含めて、これだけの年月が経った今改めて、好きな作品を好きな役者さん主演で舞台で観られるのって僥倖でしかないな、と。
「365日、声のことだけを考えて暮らしている」と以前インタビューで答えていたけれど、ほんとうにあの声は至高ですね! ずっと聞いていられる。
あまやかなアイドルっぽい声が好きなのはもちろん、クリアさ(台詞と歌詞の聞き取りやすさ)を兼ね備えているので、ほんとうに耳に心地よい。
件の"So Much Better"も、少し歌詞が違ったのだけれど、あのときと同じ熱量と昂揚感、そして多幸感で胸にまっすぐ届き、自分でもびっくりするくらいの涙があふれた。
衣装もどれもとってもかわいかった!
そして他のキャスト陣もすばらしく。
お姉さま陣は、ほんとうに楽しく達者。どちらも少し原作とキャラが変わっていたのだけれど、この改変はどちらも好きだった。
男性陣はともかくいい声のエメットに、すべての挙動が3割過剰な王子感満載のワーナーにと二者二様で素敵だし。
そして個人的にエル以外で映画派としてびっくりするくらい「ぴったり!」と思ったのは、はじめて実物を拝見したヴィヴィアン役の新田恵海さん。まずビジュアルを限りなく寄せてらっしゃる……!
公式サイトの写真だとそうでもないんだけど、舞台上だとほんとうに映画のままのヴィヴィアンだった。
実ははじめてのミュージカルだった、というのがぜんぜん客席にはわからない安定感。
このミュージカルだと、ヴィヴィアンは原作よりも多くを負わされているのだけれど、最後啖呵を切るところも含めて、ほんとうにいいヴィヴィアンだった。
自分にとってすごく大切な原作がしあわせな形でリメイクされたり、メディアミックスされるというのはものすごく稀なことだとわかっているからこそ、惜しみない拍手を送りたくなるいいミュージカル。
東京千秋楽のカーテンコール、「まだまだ全国を飛び回るから」と言いながらもひとつ大きな山を乗り切った顔がとても清々しい。
ミュージカル『キューティ・ブロンド』4/3東京公演千穐楽カーテンコール
順風満帆だったはずの人生。なのに、踏み出してみた先で思いもかけず決定的に自信を失って。でも、そこでめげずに立ち上がり、自分なりのやり方でもっと明るい未来を勝ち取っていく。それも何かを我慢したりせずに。
もちろん舞台の上で役としている生きる姿に涙したり、励まされたりしたのだけれど、でも「神田沙也加」という役者が演るエル・ウッズには、なんというか説得力があったと言っても怒られないと思う。
どこまでもハッピーなカーテンコールに、このピンク色の幸福は、彼女がエルと同じように「勝ち取った」ものなんだな、と。
拍手をたくさんたくさんして、行きよりも少し顎を挙げて、帰り道を急いだ。
わたしも"Maybe I'm doing something right"と思えるくらいこの場所で、がんばらなくちゃ。10代の頃から、いつも背中を押してくれる風はピンク色をしている。
春色をふたつ
冬の間に使っていたケア要因が、春を迎えて、軒並みきっちり切れて来た。
いちばんよく使ったリップケアは、こってりしたKiehls'からあっさりしたテクスチャのロレッタに。
ヘアケア用品としては、昔からよくPLAZAなどで見て気になっていたのだけれど、使うのははじめて。まさかリップケアが最初になるとは思わなかった。
「虹の涙」というネーミングも、パッケージの手描きイラスト感も絵本ちっくでかわいい!
自分ではもう少しシンプルなものを選びがちなので、見ると新鮮でわくわくするにぎやかな配色がうれしい。
リップエッセンスなのでケア用品なのだけれど、色つきなところも素敵。クリアで少しやさしい色味のレッド。
休みの日にこれだけつけて……というのが、身軽で素敵だと思う。
まだメイクをしていなかった制服のころに戻ったみたいで、つけるたびにこそばゆい気分になる色つきリップ。赤いジェリーを唇にのせてるようでひんやりと心地いい。
さらりとした付け心地も、淡く透けるクリアな赤も、ぜんぶが身軽でとても春らしい気持ち。
この色を見ていたら、バスルームの石鹸も春仕様にしたくなって、MARKS&WEBのサクラをおろした。ほんとうはお花見に行った日におろそうと思っていたサクラ色のまあるい石鹸。
けっこうな大きさなので、夏前に使い切れるかはちょっと疑問だなあ。
それにしても、石鹸というのはいただきものでもらうことも多く、ちょっとしたお土産や記念に自分でも何かにつけ買ってしまうので、どんどんどんどんたまっていく。
寝かさないでどんどん季節にあったものを使って行かないと。去年の夏だったか、ミントの香りのするグリーンの半透明の石鹸を使っていた夏は、手を洗うのが楽しみだった。
いろんなことの衣替えが上手な人になりたいなあ。
アムリタ
日曜日。
雨の降らない週末が、もう一周早かったら……と思いつつも、もはや初夏の匂いがしそうな夕暮れを楽しんでいる。
昨日は結局、たっぷりのポップコーンをお供にレイトショーで映画を観て、帰ってきて泥のように眠った。お昼前までぐっすりと。
起きたら家中の窓という窓が開け放たれていて、風が通されていた。びっくりしたものの、もうちっとも寒くない! なんだかゴールデンウィークみたいな匂いのする風だ。冬中締め切っていたので、とてもすっきり。これで冬は正式におしまい。
昨日とほぼ同じ朝ごはんを作って食べ、お水をごくごくと飲む。
先日、数年ぶりに新しいグラスを購入して以来、水を飲むのがとても楽しい。わたしはほんとうに新しい道具を使うのが好きだなあ。
リサイクルガラスでつくられたスペイングラスは、お花見に行った街で衝動買いしたもの。
スタンプという品名の通り、真ん中にぽてっとかわいいスタンプ型の飾りがあるのが気に入って、税抜き500円とお手軽な値段についつい色違いで買ってしまった。
そういえば、生まれてはじめて自分で買ったグラスも、このお店のものだっとなあ。
バレンタインフェアをしていた店内の一角に、小さなチョコレートを詰め込んだ真っ赤なグラスにゴールドで飾り模様が施されたもので、たしかはじめての期末試験が終わった帰り道にごほうびとして買って帰った。
もうだいぶ装飾が剥げてしまって、ほぼ使うこともないのだけれど、あのときのグラスはたくさんの引越しを経てまだ食器棚の片隅にいる。
ここ数年、毎日使っているグラスのは、そっけないほどシンプルで軽いものが多かったので、このぽってりと重みのあるグラスは久しぶりで新鮮。
ほんの少し中の底が斜めになっていたり、きちきちっとしすぎていないところがかわいくて使いだしてますます気に入った。
ターコイズのような海っぽい青と、むしろグリーンを感じさせる淡いブルーのものをひとつずつ。並べると夏っぽくてとてもかわいい。
飲み口のガラスが少し太いので、なんだかついついお酒が飲みたくなること以外は、とても快適!
今年の夏は、「飲まなくちゃ」とがんばらなくても、たくさん水分を摂取できそうだ。
そういえば、お花見をした街のロータリーにはチューリップも咲き乱れていて、これがとても可憐でかわいかった。
桜の淡い色もいいけれど、春の花はこれくらい無邪気に華やかでもいいなあ。
グラスを並べて、窓を開けて「もう初夏だ!」と喜んでいる反面、できるだけ長く春の余韻を味わっていたいなと思っている。
イエローとブルーの夏は、もう少しお預けでいい。
Re: 桜に間に合った一年
2年連続で同じ場所にお花見に行ったのは、学生時代以来かもしれない。
雨降りの週末の合間を塗って、晴天とはいいがたい曇り空の日に、桜を見に行ってきた。びっくりくらいするくらい人が少なくて、でも桜の方はちょうど満開で、曇天のお花見もいいもんだなあ、と。
上を見上げながら歩くのが好きで、お花見は大通り沿いをゆっくり歩きながらするのがいちばん好き。できれば道幅が広くて、屋台かお店がたくさんある通りがいい。
懐かしいお店のあそこがなくなった、ここはまだやってる、としゃべりながらゆっくり歩く。
おなかが空いていたので、大好きなお店で遅めのランチを。
以前はもっとしっかり隣の雑貨屋さんとお店が区切られていたのだけれど、昨今の流行を受けてか、ゆるやかな区切りにリニューアルされていた。
恋人は、タケノコが意外にもすごくおいしかったお花見限定のポキライスボウル。
写真では色がきれいに出ていないのだけれど、このお皿がすごくかわいかった!
こういうブルーやグレーの食器ってほんとうに好きで、ついつい買ってしまうのだけれど、さすがにそろそろ暖色のものを買い足した方がいいなと思って、となりの雑貨屋さんで探すのを我慢。
まったく同じのを売ってたのかな? 気になるのでそれだけでもチェックして帰ればよかったかも……。
わたしはハンバーガーを。パンが食べたい気分だったのだ。
BBQポークを食べやすく割いたバーガーで、もっちりとした白めのバンズもおいしかった! ものすごくジャンクなファーストフードやがっつりグルメバーガーも好きだけれどこういうちょっとおしゃれなのも、たまにはいいなあ。
かわいい器に入った新じゃがのポテトがまた、ほくほくで美味。
ランチセットにつくコーヒーを飲んで、おなかと心が満たされたところで、いちばんの桜スポットへ向かうことに。いつもよりも人通りが少ないせいで、思っていたよりもずいぶんすいすいと目的の歩道橋に着いた。
いつもよりたくさん人が乗っかっているのにぐわんぐわんと揺れるので、実はけっこうスリルがあるのだけれど、この光景が見たくて。
どちらを向いてもひたすら桜並木が続いている大通り。
この歩道橋と、そして横断歩道を渡っている数秒間が、この街の桜のベストスポットだと思う。とはいえ、横断歩道はゆっくり眺めていると危ないので、しっかりみたいときにはこちらの歩道橋で。
学生のときには、自転車道の上にちょうど桜が咲き乱れていて、登下校がいちばん桜を堪能できる時間だったなあ、と上から眺めながら懐かしく思い出した。
満足したら、下を車が通るたびに揺れる歩道橋を本来の用途通り、向こう側まで渡って降りる。
最後はお目当てのパティスリーで、紅茶とクッキーを買って帰るのだ。
近づくだけで胸の中が甘い香りでいっぱいになる、かわいらしい外観の小さなお店。去年はなかなか店内に入れなかったこちらのお店も曇天のせいか、するするとお会計まですすめた。
去年は混み過ぎて買えなかったシュークリームをひとつ買い、食べながら桜の下を駅の方まで歩く。
去年はガールズティーとクッキーの組み合わせだったので、今年は昨年の缶と並べたときに春らしい配色になるミルクティー用の茶葉に。
Deliceという木苺のジャムを使ったクッキーは恋人のお気に入りで、ふだんたいして甘いものを食べないのに、ものすごい勢いで消えて行った。
少しだけお裾分けをしてもらったら、たしかにサクサクなのにしっとりしているという不思議な食感でとてもおいしい。
その後、もう一度ランチを食べたお店に戻って、併設の雑貨屋さんで買い物を。お皿は我慢できたけれど、他のもので散財してしまった……反省!
最後に気になっていたベーカリーに行こうとしたら既にしまっていたのも含めて、行き当たりばったりさが楽しいお花見だった。
最近、あまり慣れていない街に行くことが多くて、しっかり調べて動き回る休日ばかりだったので、こういう「勝手知ったる」街を並んで歩くというのが新鮮。
今年も、桜に間に合った一年になった。
Sleeping Saturday
4月も、半分。月並みな表現しか出てこないくらい、時間が飛んでいく。毎週毎週、週末を心待ちにしているのは働き出して何年目になっても変わらず。
今日は朝起きられたら映画に行くつもりだったけれど、楽しみすぎて5時過ぎに起きてしまい、もうちょっとだけ眠ろうと思ったら次に目覚めたのは11時過ぎだった。
映画は断念して、珍しくだいぶ荒れている家を片付ける。
ソファーに収穫だけされていた洗濯物をきちんと畳んでしまいながら、数年ぶりの映画をBGMとしてかける。
キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX<特別編> [DVD]
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この間、舞台を観てそれがすごくよかったので、久々に映画の方も観たくなって。やっぱり1の方がラストのスカッと感が高くて好きだけれど、こちらもちゃんと面白かった。
キッチンの片付けと朝ごはんはお手伝い程度に。
あたたかいサラダにするというので、きのことパプリカ、それから小さく切った鶏肉をオリーブオイルと塩コショウ、そしてほんのちょっぴりの醤油で炒め、それが終わったらパンをあたためる。
昨晩から練習していた成果が発揮されたスムージーも飲んで。
なんでも、ほんとうはもっときれいに3層に分かれるらしいのだけれど、これくらい曖昧なマーブルもかわいい。
とろっとろのスクランブルエッグとかりかりに焼いたベーコンも含め、朝ごはんに食べたいものがすべてそろっている食卓で、最後の一口を何にするかたっぷり悩みながらゆっくりブランチをとったらお昼過ぎ。
ごはんの間に回していた洗濯物を、『水曜どうでしょう』を見ながら干して、お風呂に入ったらお昼寝。
明るい色のヒールが欲しいなあとごろごろしながら、雑誌をめくる。のんきすぎる土曜日。
録画していたいろいろな第一話を消化して、引き続き録画するものを精査。平日にも録画していたものをたくさん見たのだけれど、何を見たのか忘れてしまった……。一行だけでもメモっておかなくちゃ。
ゆっくりネイルも塗り直して、久しぶりに淡い色の爪に。その代わり、ペディキュアはぱっきりしたピンク色に。
My Little Boxに入っていた乳白色に本の少しピンクをたらしたような#TOUTE NUDEは、昔ペンパルの子からもらったものにすごく似ていた。そういえば、あの子もフランスの子だったなあ。
晩ごはんは、桜の塩でおにぎりを作った。春の味のおにぎり。
餃子を焼いて、わかめのお味噌汁とブランチの残りのサラダで、ずいぶんと楽ちんなごはん。
何をするでもない週末に焦がれている内に、あっという間にゴールデンウィークの背中が見えて来たなあ。
先週まではまだロングダウンを着ていた日もあったのに、今週は日中、スプリングコートすらいらなかったくらい。
何年か前は、既にこの時期半袖を来ていた気がするけれど、今年はそこまではいかなさそう。
春が好きなので、もう少しこの季節を堪能したいな。
4月1日
春のはずなのに、まだ分厚いコートが手放せない朝と夜が続く。気温的には十分あたたかいはずの日でもなんだかまだ、コートを置いて出るには少し空気が冷たい。
気の早い桜が職場の近くで咲き始めるのを見て、今日もふらりと歩いた近所の道でしっかりとピンクに染まった並木を見た。
なのに、家でもなかなか暖房が切れなくて、1月いっぱいでヒーターをしまってからの戦いが意外と長い。
年が明けてから外出続きだった土曜日、久々に丸一日家に。日曜日はできるだけ家にいようとがんばるけれど、その分、土曜日に外に出ることになるので珍しいスケジュール。
朝ごはんはfroosh*1のスムージー。
出張の時に空港で右側のマンゴー&オレンジを朝ごはん代わりに飲んでから、ちょくちょく飲んでいる。今回は店頭でセールになっていたので、いつもはかわない苺フレーバーも。
バナナとグァバも入っているので、色はちょっとくすんだピンクなのだけれど、ちっともくすみがない華やかな味。割とメインでちゃんと苺の味がする。
朝からバタバタと用事を済ませにでかける恋人を見送って、フィギュアスケート世界選手権女子FPの結果と、昨日驚いたまま寝たAKB総選挙辞退陣のリストをベッドの中でチェック。
どちらも昨日好きになったような気持ちでいたけれど、もう10年以上ゆるくではあるものの追いかけているんだから、そら隔世の感もするわ…としみじみ思った。
ほんとうに何一つ予定がないので、宅急便の再配達をすべて受け取り、ものすごく久しぶりに映画『ミーン・ガールズ』を見ながらアルフォートを食べる。
リンジー・ローハンも最初にかわいい! と思った『ファミリー・ゲーム』のときからは随分違う場所に今はいる。
この映画に出ていた子が順番に「期待の若手女優」になっていってうれしかったなー。
最近、何かにつけ青田買いをする気力がなくなっているのだけれど、やっぱりまだ原石の段階で見ておくというのは面白い経験だと思う。
もうちょっと気持ちを前のめりにしなくちゃ。
お昼ごはんは、お花見で出ていた屋台で買った焼きそばと、ここ数週間食べたかったベーグルという謎の組み合わせ。
その後は半分眠りながら、今更本棚に揃った『ビブリア古書堂』の第2巻を読む。平日ぱらぱら読んでいたのだけれど、ようやく読み終わった。ドラマになったときにぱたりと読むのをやめてしまったのだけれど、やっぱり面白いなー。
今は第3巻を読んでいる。
ここ最近、なんやかんやで毎週末、何かしら本を読んでいるなあ。
恩田陸さんの本できちんとオチが欲しい人にオススメな『消滅』と、江國さんの新刊『なかなか暮れない夏の夕暮れ』は先々週末に一気に読んだ。
恩田さんは新刊のひとつ、地図の本もいっしょに買ったのだけれど、なぜか買いそびれていたこちらの方がだんぜんよかったな。個人的には。
好きな作家さんの新しく読む本が面白いと、それだけで生きていける気がする。次の本が出るまでがんばらなきゃ、と思う。
晩ごはんはこの冬(もう春?)最後かな、と思いながらお鍋いっぱいにクリームシチューを作った。ミステリーと村上春樹さんを読むと、どうもわたしはシチューを煮込みたくなる。
できあがったシチューをよそおうとしたとき、昨日の晩、「また割ってしまった……」と恋人が落ち込んでいたボウルを見つけた。
よくよく聞くと、割ってしまったのは上京してしばらくして帰省したときに、祖母から分けてもらったどんぶりで、なんだそれならもう十分お勤めは果たしたやつだよと、ちゃんと話を聞かなかったのを申し訳なく思ったり。
恋人はペアで買った食器をかなりの確率で割る(!)というジンクスがあり、それでまたへこんでいるのかと思ったのだけれど。
そりゃあね、と思う。飾っておけば壊れなくて済むのだろうけれど、わたしは気に入ったものはどんどん使いたい。だって大事に飾っていても、割れるときには割れてしまうし。
というわけで、割れたと勘違いしていたボウルにたっぷりシチューをよそい、男子FPを見ながら晩ごはんを食べた。
もっとも、わたしの方は、あっという間にあまりの熱い試合に、シチューを食べる余裕はなくなったのだけれども。
昔の選手が好きだし、昔のスケートが大好きなのは変わらない。でも、やっぱり生で見ると、スポーツはいつでも「今」がいちばん面白い!
ものすごくいい試合を見せてもらいました。ありがとうございます。
のんびりして、久々にスケートで熱くなって、でもまだ土曜日。トラピストクッキーを食べながら、本の続きでも読もうかなぁ。
4月1日、エイプリルフールの嘘みたいに平和な一日。これがずっとほんとでありますように。