これくらいのしあわせ
土曜日。のんびりのんびりして長い一日を過ごす。
明け方、ものすごくしあわせな夢を見た。起きるのがもったいないくらい。途中で夢だと気付いて、どんどん都合よく展開を変えて行き、お昼前まで眠ってしまった。
先週末に引き続き、換気をしながら片付け。ほとんどお昼ごはんの朝ごはんを食べる。
パンとスクランブルエッグ。鶏肉とパプリカそれからきのこをオリーブオイルで炒めたものをのっけたあたたかいサラダ。
休日の朝ごはんの定番になりつつあるスムージー。
残っていた苺とバナナ、ミルクと『夏の終わり』という那須で買った蜂蜜をミキサーに入れてぐわーっと。飲みきれなかった分は、サングリアの瓶に入れておいて、しっかり冷やして飲むと甘くておいしい。
苺が中途半端に残ってしまいそうだったので、少し蜂蜜を足して、数年ぶりにアイスバーを作る容器で凍らせて夕食後のおやつに。
昨晩のからあげの匂いがかすかに残っていたのでした換気だけれど、やっぱり窓を開けるのは気持ちがいい。
昔、机のちょうど前に大きな窓がある部屋に住んでいた。
目の前は木がたくさん茂っていて、春も夏もいいんだけど、いちばんいいのは秋だった。
ぽつぽつと並ぶ色とりどりの車の上に、紅葉が視界いっぱいに広がって、毎日住んでいる街なのに、なんだかコテージに来たような気持ちになったものだ。よく窓を開けて、熱い紅茶をすすりながら課題をしたり、書き物をしたりしたなあ。
何年間か窓どころかカーテンを開けることすら縁遠い日が続いていたけれど、もともとわたしは窓を開けるのが好きだったんだっけ。
そんなことを思い出したりした。
あんまり天気がふるわないけれど、やっぱりもう、風を通すとすっかり初夏の匂いがする。スプリングコートですら日中は暑いくらいだもの。
快適なベッドから起きる気がしなくて、ごろごろごろごろと本を読みながら、うたたねをして…の繰り返し。
もうすぐGWがやってくるというので週末に予定をつめこむ必要がなく、ついついごろごろしてしまう。
久しぶりに家族LINEをしたり。
日が落ちてきたところで、コーヒーを淹れて本格的に読書。ベッド脇のランプだけつけて、もうずいぶん長いこと使っているめがねをかけて。
赤いめがねは、学生じゃなくなってからこっち、ご近所以外の外にはつけていかないので、こうしてごろごろした時間だけを共有している。
鏡を見たら、めがね以外は全身見事にグレーで笑ってしまった。ぼんやりしたい日、家の中ではついつい楽ちんなスウェットのワンピースになってしまう。でも首元が詰まったデザインは、さすがにちょっと暑くなってきたかな。
床だけがまだ冷たくて、家の中ではまだ靴下を履いてしまうけれど。
夕方、用事に出かける恋人を駅まで送ったら、もうぜんぜん5時でも日が暮れる気配がなくて驚く。
早めの晩ごはんに、最近熱が復活しつつあるベーグルだけ食べてのんびりしていたら、思いのほか早く帰ってきた恋人がおなかが空いているというので、そろそろほんとうに(!)今年最後のお鍋を作る。
夕方外出したついでにたくさん本を買ったので、ゆっくり読もう。そんな日常。