4月1日
春のはずなのに、まだ分厚いコートが手放せない朝と夜が続く。気温的には十分あたたかいはずの日でもなんだかまだ、コートを置いて出るには少し空気が冷たい。
気の早い桜が職場の近くで咲き始めるのを見て、今日もふらりと歩いた近所の道でしっかりとピンクに染まった並木を見た。
なのに、家でもなかなか暖房が切れなくて、1月いっぱいでヒーターをしまってからの戦いが意外と長い。
年が明けてから外出続きだった土曜日、久々に丸一日家に。日曜日はできるだけ家にいようとがんばるけれど、その分、土曜日に外に出ることになるので珍しいスケジュール。
朝ごはんはfroosh*1のスムージー。
出張の時に空港で右側のマンゴー&オレンジを朝ごはん代わりに飲んでから、ちょくちょく飲んでいる。今回は店頭でセールになっていたので、いつもはかわない苺フレーバーも。
バナナとグァバも入っているので、色はちょっとくすんだピンクなのだけれど、ちっともくすみがない華やかな味。割とメインでちゃんと苺の味がする。
朝からバタバタと用事を済ませにでかける恋人を見送って、フィギュアスケート世界選手権女子FPの結果と、昨日驚いたまま寝たAKB総選挙辞退陣のリストをベッドの中でチェック。
どちらも昨日好きになったような気持ちでいたけれど、もう10年以上ゆるくではあるものの追いかけているんだから、そら隔世の感もするわ…としみじみ思った。
ほんとうに何一つ予定がないので、宅急便の再配達をすべて受け取り、ものすごく久しぶりに映画『ミーン・ガールズ』を見ながらアルフォートを食べる。
リンジー・ローハンも最初にかわいい! と思った『ファミリー・ゲーム』のときからは随分違う場所に今はいる。
この映画に出ていた子が順番に「期待の若手女優」になっていってうれしかったなー。
最近、何かにつけ青田買いをする気力がなくなっているのだけれど、やっぱりまだ原石の段階で見ておくというのは面白い経験だと思う。
もうちょっと気持ちを前のめりにしなくちゃ。
お昼ごはんは、お花見で出ていた屋台で買った焼きそばと、ここ数週間食べたかったベーグルという謎の組み合わせ。
その後は半分眠りながら、今更本棚に揃った『ビブリア古書堂』の第2巻を読む。平日ぱらぱら読んでいたのだけれど、ようやく読み終わった。ドラマになったときにぱたりと読むのをやめてしまったのだけれど、やっぱり面白いなー。
今は第3巻を読んでいる。
ここ最近、なんやかんやで毎週末、何かしら本を読んでいるなあ。
恩田陸さんの本できちんとオチが欲しい人にオススメな『消滅』と、江國さんの新刊『なかなか暮れない夏の夕暮れ』は先々週末に一気に読んだ。
恩田さんは新刊のひとつ、地図の本もいっしょに買ったのだけれど、なぜか買いそびれていたこちらの方がだんぜんよかったな。個人的には。
好きな作家さんの新しく読む本が面白いと、それだけで生きていける気がする。次の本が出るまでがんばらなきゃ、と思う。
晩ごはんはこの冬(もう春?)最後かな、と思いながらお鍋いっぱいにクリームシチューを作った。ミステリーと村上春樹さんを読むと、どうもわたしはシチューを煮込みたくなる。
できあがったシチューをよそおうとしたとき、昨日の晩、「また割ってしまった……」と恋人が落ち込んでいたボウルを見つけた。
よくよく聞くと、割ってしまったのは上京してしばらくして帰省したときに、祖母から分けてもらったどんぶりで、なんだそれならもう十分お勤めは果たしたやつだよと、ちゃんと話を聞かなかったのを申し訳なく思ったり。
恋人はペアで買った食器をかなりの確率で割る(!)というジンクスがあり、それでまたへこんでいるのかと思ったのだけれど。
そりゃあね、と思う。飾っておけば壊れなくて済むのだろうけれど、わたしは気に入ったものはどんどん使いたい。だって大事に飾っていても、割れるときには割れてしまうし。
というわけで、割れたと勘違いしていたボウルにたっぷりシチューをよそい、男子FPを見ながら晩ごはんを食べた。
もっとも、わたしの方は、あっという間にあまりの熱い試合に、シチューを食べる余裕はなくなったのだけれども。
昔の選手が好きだし、昔のスケートが大好きなのは変わらない。でも、やっぱり生で見ると、スポーツはいつでも「今」がいちばん面白い!
ものすごくいい試合を見せてもらいました。ありがとうございます。
のんびりして、久々にスケートで熱くなって、でもまだ土曜日。トラピストクッキーを食べながら、本の続きでも読もうかなぁ。
4月1日、エイプリルフールの嘘みたいに平和な一日。これがずっとほんとでありますように。