おしゃべりな道中
久々にログインしたら、はてなブログが3年日記のような仕様になっていてびっくり。振り返るために書いている日記なので、この新機能はすごくうれしい! 早速去年の11月の日記に飛んでみたりしている。
旅だらけだった秋の旅行、たぶん第1弾だった那須の話を忘れない内に書こうと思ってずいぶん日が経ってしまった。
ちょっとずつ備忘録として書こうかな。
まだ東京はちょっと暑かったりもした夏と秋のあわい、はじめての那須に行って来た。
ばたついた夏が終わったので、ただただのんびりしたくて、でも南の島というには少し季節が進み過ぎていて、その結果、なぜか避暑地に言ってしまったふしぎな旅。
実はこの旅、ほんとうは秋田に行くはずだった。
だけどこの時期、恋人もだいぶ疲れていたようで、レンタカーの乗り捨て料金をすっかり勘違いして段取りを進めてくれていたらしく、1週間前になって海外に行けそうな値段がかかってしまうことが発覚。
急遽、飛行機代(帰りの便だけ取っていたので、痛手は痛手だけどキャンセル量はがまんできるくらいの金額)をうっちゃてでも、往復車でもしんどくない距離に行き先を変更することにした。
旅の目的は「のんびりできること」「おいしいごはんが食べられること」そして、わたしは「パン道楽ができること」、恋人は「疲れない程度に運転ができること」。
それをうまいこと満たしてくれそうな場所として、突如、那須が候補に挙がり、いろいろ調べている内にいいじゃない、となって、するすると目的地が決まった。
わたしはずっと行ってみたかったSHOZO CAFE*1があるというだけで、もうオールOKな気持ちに。
ホテルも取れないくらい直前までバタバタしていたのがけがの功名となり、考え得る限り最低限のキャンセル料で秋田を諦め、予定通り3連休の初日には、なんとかかんとか東京を出発した。
朝起きると9時過ぎ。そこからなんやかんやと本を読んだり書き物をしたりして、11時過ぎにようやく旅がスタート。
昔とちがってがつがつしたスケジュールよりも、ゆったり無理なく楽しむことの方がしあわせだと思うようになったきたなあ、とレンタカー屋さんまでの道を歩きながら思う。
ふだんの食事はわたしが作ることが多いのだけれど、遠出をするときには必ず作ってくれるお弁当を持って、車に乗り込む。
たこさんウインナーは子どものときにはほとんど食べなかったので、大人になって居酒屋で覚えた味。でも「なつかしい」と思うのだから人の味覚って適当だ。
エリンギやオクラやポテトを巻いたベーコンやら、卵焼きやら、甘いタレのかかったミートボールやらは心底懐かしい味で、さっそく渋滞に巻き込まれながらもぐもぐと助手席で食べる。
秋の空にお弁当というのはよく似合う。
朝いっしょににぎったおかかのおにぎりは笑ってしまうほどたくさんあって、すぐには食べきれずに、那須までの道のりで時間をかけてのんびりとたいらげた。
渋滞は一瞬だった。
高速に入った後は快適で、途中のサービスエリアでどこに止まるかを吟味する間もなく、いくつかを通り過ぎていく。
ようやく止まったところで、ふらふらと歩いてストレッチをし、スターバックスによって限定のフラペチーノを買って、再び車を飛ばした。
こうしてふりかえると、まだあたたかったんだなあ……。なんのためらいもなくフラペチーノを選んでいる。
フレーバー自体も、トロピカルでどちらかというと夏っぽい味だった。ごろんごろん入った桃と、ネクターみたいに甘いジェリー。
もともと移動が好きなので、旅はこうして目的地に向かっているときがいちばん好きかもしれない。
今回みたいに急がなくていい旅は、なおさら。
ところで、なぜか車に乗ると、いつもどんなにがんばっても寝てしまうのだけれど、この日はばっちり最初から最後まで起きていた。
夏の間、忙しくてほぼ必要事項以外の会話をしていなかったので、しゃべることが山ほどあったせいかもしれない。
この夏話損ねたことをすべてしゃべりながら、カーナビの目的地到着手段を無視して、ゆったりとゴール地点へ向かった。
うるおう
めまぐるしく11月が終わっていく。毎年のことながら、9月以降のノンストップ感はすごいなー。ぐうぐうとよく睡眠だけはとって、なんとか生き延びている3か月。
わたしにしては珍しくいろいろと旅行もして、それがばたばたに拍車をかけている。
東京にも早々と初雪が降ったということで、正式にダウンもおろしたりした11月の終わり。
今年のダウンはどうせなら防寒に特化したものを、と日和らずにしっかりしたロング丈にした。色も暗い色で、自分でこんなダークトーンのものを買うのははじめて。これまでダウンは白ばっかりだったので新鮮!
ばたばたしている分、家にいられる日はだらだらしていて、いろんな場所にヒーターを持ち歩いては部屋を堪能している。
最近、家で過ごすときに、めがねよりもかかせないのはヘアクリップ。
グレーとピンクの配色が好きで、数少ないピンク色の洋服を着るときは必ずグレーを合わせるのだけれど、これはそれぞれの色味もどんぴしゃで、10代向けのお店で見つけたのに思わず購入した。
ふだん他のものではほとんど選ばないのに、ヘアアクセとなると、俄然ちょっともたつくリボンモチーフがすごくかわいく見えて不思議。
久しぶりにがんばって前髪を伸ばしているので、家ではがまんできずにこれですぐにポンパドールにしてしまう。
クリップ部分がかなりしっかりしているので、髪が逃げたり、まとめた後ずり落ちたりして来ることもなく、すごく快適!
本を読んだりPCに向かったりと俯く姿勢で過ごすことが多いと、前髪は流しておくよりまとめてあげてしまう方が、視界がすっきりしてしあわせだ。
視界が遮られるのががまんできなくて、だいたいすぐに切ってしまうのだけれど、今回はもうちょっとがんばれそう。
それにしても、世の女の人はどうやって斜め前髪で、いつも傾かずに前を見ているのかなあ。わたしには無理だ。
ちゃんとブローしたり、いっそカーラーやヘアアイロンを使うべきなのだろうけど。毎朝はできないよー。
家でこの秋よく使ったものは他にもある。
今年はきちんと家にいるときにも唇を保湿するべくがんばっていて、そのお供はKiehl'sのリップバーム。クランベリーの香りが秋っぽくて、気に入っている。
真っ平で固い素材の出し口なので、一度指にとって唇になじませるのが個人的には好き。そのままぐりぐりつけるとちょっと痛いかな……というときがあるので。
バーム型のリップを使い始めると「今年も寒い時期がやってきたなあ」と思う、秋冬の風物詩。
もうひとつはぜんぜん秋でも冬でもなくて、今年の夏のMy Little Boxに入っていた「SUMMER LIPS」。
色つきリップなので、使用感はとっても軽くて、色味も透ける感じの軽さ。
クリアでぱきっと明るいコーラルオレンジがかわいくて、すっぴんに眉だけ画いてこのリップを塗れば健康的な表情になるので、半分引き篭もりの、近くに出るだけの日にはよくつけている。
白地に明るい色のフラミンゴがデザインされたパッケージもハイテンションで好き。まあ、とっても夏っぽくはあるのだけれど。
歴代のMy Little Boxに入っていたリップものの中でも、いちばん使いやすくて好きかもしれない! 一度塗ると「いいな」と再確認して、わりにこまめに塗り直している。
そして、色つきリップとは少し違うけれど、本格的な冬に向けて、Diorのリップグロウを買ったので届くのが楽しみ!
家の中でも唇がつやつやしていると、なんだか美人になったようで随分気分がいいものだということを、久々に思い出した。
高校生の頃は、ほんとうに色つきリップが好きだったなあ。細身でするすると伸びる、こんな感じで柄の入ったパッケージのクリアな赤のやつが好きで、何本もリピートしたことを覚えている。
あれ、どこのなんてやつだったんだろう。
そういうふうに、一時期はあんなに親しかったのにもう名前すら主出せないものというのは、たくさんある。
冬の代名詞であるポルテを食べながら、そんなことを考えた。
ほんとうにおいしくて好きなのだけれど、一年の内、限られた時期にしか食べられない、毎年冬にだけ親しくなる特別なチョコレート。
そういう風に「特別」な方が、やっぱり人は忘れないのかもしれない。いつもそこにあるものは、名前を意識する必要もない気がして、そうして数年後にはわからなくなってしまう。
いつもそこにあるものを忘れないように、わたしは日々を書き留めているのかも。飛び飛びで、散漫ではあるけれど。
今あふれている何かに、たしかな名前をつけるために。
さんぽとお祭り
11月のこの時期は、いつもさんぽをしている。
過去の日記をぱらぱらっと見てみても、圧倒的に活動的なのは秋で、それはたぶん気候がいいせいというよりは、「今年が終わる前にしておきたいこと」リストにようやく真剣に向かい合う時期だからだと思う。
わたしはなんでも、スロースターターだ。そして一気集中型。
よくないよくないとは思っているのだけれど、受験生のときに直らなかったので、もう一生直る気がしない。
ということで、今週の土曜日はお祭りに行こう! と勇んで家を出て、結局あまり関係のない公園でだらだらとごはんを食べて帰ってきた。
家を出てからはじめて、お祭りが金曜日だったと知る。
ケバブを食べるつもりだったので、パンを求めてパン屋さんへ。わたしが選んだのは、はじめてのパン屋さんでも、見かけるとついつい買ってしまうラピュタパン。
黄身が絶妙な半熟で、黒こしょうが効いていておいしい。ここのラピュタパンは、縁がマヨネーズで囲われていてジャンクな味。
雨に濡れた公園は、熱心にしゃぼん玉をしている親子連れや、かけっこをしているちいさな兄弟であふれていてのびのびとにぎやか。
お父さんに見守られて繰り返し繰り返し自転車の練習をしている子がいたりして、あまりにも休日の公園らしくておもしろい。
ドッグランをしている犬たちに目を細めながら、ぱくぱくとパンを食べ、パックの紅茶を飲む。
前日、ハーゲンダッツの新フレーバーを「たしかバナナきらいだったよね?」と一口しかあげなかったせいか、恋人は珍しくバナナジュースを飲んでいる。バナナ好きのアピールのつもりらしい。
のどかな土曜日のお昼過ぎ。
とのんびりできるのも、お祭りは先日、早足で堪能したから。
人ごみでごった返す駅で待ち合わせをして、屋台だらけの道を練り歩く平日は、ちょっとふしぎ。
なにはなくとも東京カステラを買えば、わたしのお祭り欲は満たされるのだけれど、今回は晩ごはんも兼ねていたので、お祭りめいたものではなく、ふつうの串焼きや、近くのお店が出している一品料理の屋台が気になる。
ケバブと大阪焼きを食べながら、ひとしきり見て回って、焼きそばとタコ焼きという屋台メニューを戦利品に帰った。もちろん、東京カステラもきっちり購入して。
大学生のとき、よく代々木にスケートを観に行っていたとき、慌てて歩く原宿からの道なりに出ているぽつんとした東京カステラの屋台が、すごく好きだった。
スケート観戦がわたしにとってハレの日だったのは、あのほかほかの包みのせいもある、と今になって思う。焼きたてのカステラの包みを抱いて歩いていると、これはお祭りだ、という気がした。
あたため直すと翌日でもおいしく食べられるので、ちょっと多めの20個を買って買える。
昔はお祭りというと、食べる食べないは置いておいて、まずわたあめやりんごあめ、とテンションが上がるものを買い求めなければ気が済まなかった。
もちろん今も、やっぱりそういう屋台を見るとわくわくするけれど、晩ごはんを買って帰るなんて大人になったなあと思う。
こうして、今年のやりたいことリストのひとつ、「おまつりに行く」は、なんとか滑り込みセーフだ。
ほんとうはお祭りは、夏に行きたい。来年こそは夏祭りに行きたいのだけれど。
夏の間はちっとも元気が出ないのだから、こうしてずっと先送りになっているわけだ。
1年越しのサングリア
何一つそれらしいことをやるわけではないのに、ここ数年、ハロウィンが終わるとなんだかほっとする。クリスマスの支度をしてもいいんだと、正式にカレンダーに言われた気がするから。
1週間前には、那須に旅行に行ったときに買ったちいさなリースを玄関に出し、クリスマスコフレのカタログを眺めて、幸福に迷ったりもした。
秋を通り越して、冬に片足をつっこんだ気分。
その支度の一環として、去年買ったままもったいなくて開けられずにいたサングリアキットを、ようやく使ってみた。
昨年ふらっと入ったPLAZAで売っていた、ちいさな瓶。135mlの市販のちいさなワイン瓶が少し余るくらいのサイズ感がとてもかわいい。
ワインを注いで最低4時間、冷蔵庫で冷やせばできあがり! というほんとうにお手軽なキット。そして1年賞味期限があるのにもびっくり。
マンゴー&パインには白ワインを、もうひとつのローズ&アップルには赤ワインを注いで。
赤ワインを注いだ方は、写真にとっても肉眼でも、なにがなんだかさっぱりわからなくなってしまったのも、ご愛嬌。
白ワインを注いだ方は、だんだんと淡いピンクが濃くなっていき、4時間後にはきれいなサーモンピンクになっていた。
赤と白のキャンディーケーンが入っていたので、その色かな?
瓶の口が広いので、ワインが注ぎやすくてそれも素敵。そして、見た目じゃなんだかわからない上に、薔薇の花のせいで飲みにくいローズ&アップルの方がやたらとおいしかった!
今年も似たようなものが出ているようだけれど*1、もっとすらっとした瓶みたい。
これはこれでスタイリッシュで素敵。
ただ、個人的にはこれくらいぽてっとしたフォルムが好みなので、今年も同じのがまた発売されないかな、と待っている。
おいしかったローズ&アップルを買いに行って、結局、ビジュアルがかわいいもうひとつの方も買ってしまいそう。
ところで昨日は、このサングリアができるのを待つために、チーズとソーセージをあたため、ビールの缶を開け、やはりどうしてもワインが飲みたくなり、おたるワインを引っ張り出してきたので、なんだか妙にアルコールづいた土曜日になった。
たくさんあるじゃがいもを茹でて、ポテトのチーズ焼きにして食べたり、きのこを炒めたり。おつまみを食べながら、お酒を飲みながら、お酒ができるのを待つ自堕落な時間。
晩ごはんも、生ハムやらおかわりしたチーズやらで、浮かれたパーティーメニュー。寝ながらゲームをしたりして、かなりの“悪い大人感”。
夜中、日付が変わる頃、iPhoneの壁紙もホリデー仕様に変更する。
早くもホリデーシーズンが始まったかのような、お気楽な週末だった。
ノスタルジックな目元
暑い時期にはどんどんメイクが簡潔になっていくずぼらな人間なので、こうして少しずつ寒くなってくると、逆にだんだんメイクが濃くなっていく。
そもそも使う色自体が、秋冬の方がはっきりしたものが多いというのも、ひとつの要因だろうけど、今年はそれに加えて、久々にラインをしっかり引くメイクに戻ってきたということが大きい。
メイクが仕上がった後、鏡の中で目が合う自分の顔がずいぶんくっきりしていて、縁取ることの威力を再確認する秋。
ねぼけていると正直、失敗すればごまかしの効かないこのひと手間は、すぐに省きたくなる気持ちがふくらむのだけれど、引いた後のくっきりとした威力を思うと省くのも心許なくなる。
今使っているのはタイプも色も形状も違うもの、ふたつ。
ひとつは、いろんなアイライナーに浮気をして戻ってきたdejavu。高校生のとき、メイクをしていた友人はみんな、このライナーとパルガントンのルースパウダーを持っていたなあ、と思い出す。
このライナーは、体育祭のときに腕や頬にメッセージを書くのにもつかわれていたわけで、そう考えればこのにじまなさと落ちなさは、昔からよく知っていたのだった。
原点回帰で購入したのは、グロッシーブラック。
もう一年くらいこんなくっきりした黒は引いていなかったので、ちょっとそわそわするキレの良さ。
アイシャドウは艶だけ出す淡いベージュでおしまい、でも十分強い目元になる。
これにマスカラをきちんと塗ると、他のメイクはもういらないんじゃ! という気分になるくらい、顔がしっかりくっきりよそいきになる。
わたしはアイドルやモデルさんが出すフォトブック的なものが大好きで、色々と本棚にはかわいい女の子たちが表紙を飾った本が並んでいるのだけれど、見返してみたら、大学生の頃に集めたそれらのカバーガールは、みんな下までくっきりこういうラインで囲っていた。
あの頃の洋服の流行は、今よりずっと清楚でお嬢さんっぽいのに、メイクはぜんぜん隙がなくて、そのギャップが面白い。
ところで、店頭で試したとき、あまりの発色の良さに「ブラウンにしようかな……」と日和る気持ちを制したのは、こちらは夏の終わりから使っているもうひとつのアイライナーがあったから。
正確には、たぶんライナーじゃない。
いつだかの"My Little Box"に入っていたブラウンのアイクレヨン。触るとすぐに欠けてしまうくらいやわらかな芯で、少し太めのラインでよければ、一切ストレスなくするすると引ける。
紙に引こうとすると先がつぶれてしまうくらい、やわらかな芯。
でも、なぜか肌には先がきちんと尖ったまま引けるので、ラメがきれいに入っているのもかわいく、夏の終わりからずっと重宝している。
ラインとして引いてから、そのまま指でアイシャドウの湿っぽくぼかしてもいいし、そもそもぐっと二重幅に引いてしまってもいいし。
dejavuとは逆に、こちらは引いた後に微調整が効くところがよくて、よく使っている。
そして、このクレヨンをつかいはじめてから、妙にしたくなるメイクがあって、それはなつかしの「たれ目メイク」。
いちばんメイクに興味を覚える年代の中高生のときに、わたしのオシャレアイコンはブリトニー・スピアーズだったので、あのがっつり上下をブラウンのラインやシャドウで囲むメイクは、永遠のあこがれ。
でも、高校生までは色つきリップ以外は何もメイクをしなくて、大学生になったら分別がつき、あの囲みメイクは似合わないとわかったので、ためさずにここまで来た。
- アーティスト: ブリトニー・スピアーズ,ジャスティン・ティンバーレイク,M.マーティン,B.スピアーズ,J.エロフソン,BT,C.ヒューゴ,J.フッカー,ラミ,J.シュワルツ,D.ヒル
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2007/06/20
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
でも、このやわらかなブラウンならちょっといいかな、と思って最近、休みの日には少しだけ下まつげの際にもクレヨンを滑らせている。
なんだかノスタルジックな秋のメイク道。
ファッションも、久々にボウタイブラウスなんかが流行っているし、ちょっと今年の秋はふしぎな気分だ。流行がめぐるだけの時間を生きた来たんだなあ……。
なんだかこそばゆくて、とてもたのしい。
Just an ordinary Sunday
日曜日。遊び歩いて〆のラーメンまで食べて帰宅した土曜日から、地続きの朝。
お客様用のふとんを書斎に引いて、もう1年以上ほこりをかぶっていたTVに電源を入れて、お泊りパーティーをした。朝までゲームをやるのだ!
もっとも、わたしはだいたいにおいて、引かれるほどゲームが苦手なので、物語パートをすすめるところ以外は、本や雑誌をめくりながら茶々を入れる係。
その分、あたたかい飲み物を作ったり、スナックを用意したりというところは精力的に担当した。あまいものとしょっぱいものを取り揃えて。
少し前から食べる機会を逃していた冬の楽しみ、Rummyも引っ張り出してきた。
レーズンはきらいなのに、ラムレーズンだけはなぜか好き。それはたぶん、このチョコレートが特別だからだと思う。
冷蔵庫にはよく冷えたビールもあり、お酒を飲んでもよかったけれど、眠ってしまうのがもったいなくてチョコレート以外はノンアルコールで。
以前お客様が来てくれたときには、リビングにふとんを出したので、書斎で眠るのははじめてだったのだけれど、思いのほか快適。
ずっとやたらと寒い部屋だと思っていたのだけれど、だいたいどこでも優秀なヒーターを連れてきてしまいさえすれば、エアコンがある部屋よりもよっぽどすぐにあたたかな場所に変わるのだった。
じゃがりこ(だんぜんサラダ派)とRummyを食べながら、ゲーム好きがすいすいとバトルをこなしていくのを見届ける。
そうして、ぱらぱらと1年前の雑誌をめくっていたら、いつのまにか眠ってしまっていた。
わたし以外は、朝の5時まで(!)ゲームをしていたらしい。これぞお泊り会の醍醐味という感じでちょっとうらやましい。
もっともたっぷり寝た日曜日の朝は、夜更かしして迎える昼と同じくらい幸福ではある。ひとりで家を抜け出して、ぴかぴかと明るい秋の朝を歩いて深呼吸をした。
戻ってくると残りのメンバーも起きだしていたので、コーヒーだけ淹れて銘々好きなパンをもそもそと食べる。わたしは、チーズとハムのホットサンドイッチ。
さすがにゲームには満足したらしく、ごはんを食べたら全員で二度寝。
わたしはというとひとりたっぷり寝た分、あまり眠くなかったので、ネイルを塗り直したりしていた。
最近よく爪が欠けるので、ネイルを塗り直す前に珍しくきちんとケアもする。
My Little Boxに入っていたオリジナルコスメ。
実際にはもう少しハッピーで軽快なイエローで、見た目よりずっとさらさらしている。これ、いつのに入ってたんだろうと遡ったら、先月のだった。記憶力……!
昔、お花の閉じ込められたネイルオイルがすごくはやって、受験で東京に来たときに羽田空港のPLAZAで買ったことを思い出す。あれから10年以上経ったけれど、あのときに好きだったものは結局、今も変わらず好きみたい。
その後もパーティーフードとしか言えない晩ごはんをずいぶん早い時間帯から食べ、つるつると日曜日が終わっていった。
録画した番組をTVで流していたのだけれど、その合間にうっかり地上波のサザエさんが流れ出し、慌てて消したりしたくらい自堕落な休日。
夜になってようやく静かになり、書斎にしいていたふとんをしまったけれど、まだ眠れずにふわふわしている。
「食べて喋って眠って」以外のことはほぼ何もしなかった日曜日。今年あと何度、こんなのどかな週末があるだろう。
それにしても、いつも寝ない場所で眠ると言うのはそれだけで非日常でおもしろい。これはぜひ、年内にもう1回くらいやりたいなあ。
秋のことはじめ
寒い。晴れているのに寒くて、ああもうだめだこれは秋だ、と白旗を上げたのは2日前のこと。
書斎の隅で眠らせていたヒーターを稼働させ、久しぶりにブレーカーのことを気にしながら、ドライヤーを使った。
8か月ぶりにつけたヒーターは、眠っていたのが嘘のようにすぐにきちんとあたたまってくれて、電化製品と言うのはほんとうにかしこい。今年の秋はじめて、ぬくぬくしながら歯磨きをした。
それにしても、寒い。
外を歩くとそうでもないのだけれど、この家は夏でもひんやりしている分、秋から冬にかけてはほんとによく冷える気がする。すぐにドアとカーテンを開け放つせいかもしれないけれど。
今は、昼間からキャンドルを灯し、最近淹れたコーヒーがすぐに冷めてしまうので、淹れたそばから慌てて胃に収めながら、久しぶりにダイニングテーブルでパソコンに向かっているところ。
子どもの頃、妹と2人で使う子ども部屋にちゃんと勉強机を持っていて、しかも子ども部屋はリビングの隣だったので、実を言うとあんまりダイニングテーブルで勉強をした覚えはない。
高校生の時にはリビングにコタツが導入されたので、そこでは受験勉強を朝方までやったものだけれども。
そして今に至るまで、家計簿と言うものをつける甲斐性もないまま大人になってしまったので、ダイニングテーブルで日常的に何か作業をするということから、とんと遠い人生だった。
にもかかわらず、こうして座ってパソコンを開いてみると、「何か作業をするにはここしかない」と思うから不思議だ。
キャンドルからはパチパチと薪がはぜるような音が聞こえていて、とてもあたたかな空気。
WoodWickというアメリカのブランドのようで、芯が木製(?)らしく、火を点けるとパチパチと音が鳴る。お店で見かけたときのひとめぼれは、こちらのリザーブジャーだったのだけれど、香りがもう少しやわらないものがよくて、普通のジャータイプに。
WoodWick(ウッドウィック) WoodWickリザーブジャー「 ドリフトウッド 」 キャンドル 85x85x115mm (W924051001)
- 出版社/メーカー: WoodWick(ウッドウィック)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
きれいなブルーにレザーのハングタグ! 写真を見ると改めてときめく。
ただ、テーマが「キャンプをしている大人の男の休日をイメージ」 されたものらしく、やはりちょっとかっこいい香りのラインナップみたい。
小さなジャーはベリー系の香りまで取り揃えられていて、かわいらしくやわらかな香りが多かった。
連れ帰ったのは、中ではユニセックスな部類であろう"Fireside"という香り。
アンバーとムスクというあたたかな香りで、灯している間の音と香りはもちろん、火を消した後に長く甘い残り香が続くことが気に入って、最近よく灯している。
キャンドルとせっけんに関しては、買うのも好きだし頂き物でもよく頂くしでどんどんたまっていく。
なのに、もったいなくてなかなか使えず、引越しのたびにしまいこみどこにやったか忘れる……というのをここ数年繰り返していたので、そろそろなんでも好きなものはどんどん使って楽しむ方向にシフトしようと。
夏のキャンドルもロマンチックだけれど、やっぱり寒い季節には炎のあたたかさがよく似合うし。
直接的にあたたかさを求めるために、先週の金曜日は、毛糸のくつしたも解禁した。
今年はパープルをベースに白が編み込まれたものを。こういうざっくりとした編地がわたしはほんとうに好きで、でも意外と風を通すので服で着るのは寒くて苦手。
さっそくこの週末は、風が吹かない室内で、ざっくりした肌触りを心行くまで楽しんでいる。毛糸にあたためられた足先はあまりに快適で、なぜ今までやせ我慢をしていたのか不思議になるくらい。
そうして少しずつ秋を楽しみ始めると俄然冬も待ち遠しくなり、玄関に置くスリッパも、クリスマスに焦がれたノルディック柄を引っ張り出してきた。
夏前から止まっていたかけ時計の電池も変え、リースを出す準備もはじめると、どんどん楽しくなってきたから、準備という行為は偉大だ。
ちなみに、暖房はとっくに解禁されている。
今年はヒーターを使ったのは11月に入ってからなので、だいぶがんばった…と思って昨年の日記を振り返ってみたら、むしろ昨年は12月半ばまで暖房をつけずにがんばっていた。
……ちょっと今付けている暖房、消そうかしらという気持ちになる。
そういう意味では、この日記はほんとうに備忘録としての意味合いが強くて、毎年そう思うからこそ、ずいぶん後からでも、クーラーをつけた日や暖房をつけた日は、何がなくとも記録しているんだと思うとちょっとおかしい。
来年のわたしのために、今年の秋は、11月4日から正式にはじめたことを記しておこうと思う。もう少し暖房は我慢してもいいよ。