秋のドライブ
この間の週末、秋のドライブに行った。
少しずつ朝晩の気温が下がり始めた頃、夢の国以外の千葉は、ほとんど初、という我々カップルと、千葉で生まれ千葉で育ちましたという地元民ひとりと、千葉にさほどゆかりのなさそうな関西人ひとりと、計4人で、唐突に千葉へ行くことになった。
ドライブ、といっても、わたしは運転をしないので、気楽なものである。
朝一で集まるほど健康的な集まりではないので、金曜日の晩はだらだらと遅くまで夜更かしをし、たっぷり朝寝をした後、ようやく車を借りに向かった。
駅の反対側に向かって、ずんずんとのんびりした11時の街を歩く。もうこの街に住んで、約4年になるのに、そちら側にはほとんど行ったことがなくて、早速、遠足のような気分になりながら進んだ。
運転をするわけでもないのに、せっかくだから、行楽らしい装いを、と意気込んだ足元は、今年の夏に、生まれて初めて予約をして買った靴に包まれている。
なだらかに坂になった道を5分ほど歩くと、レンタカー屋に到着。キーを渡された車は、ぱっきりとした色合いだった。
レンタカーというものを、そんなに利用したことのある人生ではないのだけれど、*1レンタカーの醍醐味というのは、ずっと使うと思うとなかなか選び難い色のの持ち主に、気軽にぽんっとなれることだと思う。
思い切りのいい色のドアを開け、助手席に乗り込む。ナビは務まらないので、カーナビを設定し、エンジンがかかる音を聞いた。秋のドライブは、海に行くのである。
*1:実家は田舎なのでマイカーだし、東京では特に必要ない