"Do you still love me?"
少しずつ思い出しながら、夏の話。
夏休みというと、「テーマパーク」という言葉がぱっと浮かぶのは、わたしが浮かれた子ども時代を過ごしたからで、あれが夏だったかは最早いまいちあやしいのだけれど、父が運転する車で、地元からはるばるディズニーランドに遊びに行ったことを思い出す。
腹ごしらえをしなくちゃと言って、車の中でおにぎりを食べた。
今年の夏は遠出はしなかったのだけれど、SNOOPY MUSEUM TOKYO*1へ遊びに行った一日は、だからとても夏っぽいおでかけになった。
六本木駅から少しだけ歩くけれど、大通りから一本入ると都会のど真ん中とは思えない緑があふれる道になり、それだけでもうウキウキする。
いっしょに行く人が事前にチケットを取ってくれていたので、のんびりと向かった。当日券もあるようだけれど、言ったのは学生さんの夏休みがスタートする時期だったので、たぶん早起きして行かないと無理だったはず。
こういう段取りのよさをわたしは無条件に尊敬してしまう。ありがたく、午後2時過ぎにぽやぽやと向かう。
もちろん併設されているカフェにも行きたかったのだけれど、待てば入れると言うわけではなく、土日祝日は抽選制らしい。
朝ごはんは家でチーズをたっぷり塗ったトーストと、ビネガードレッシングのルッコラのサラダ、コーンスープを食べて、飛行機の中くらいでしか飲まないアップルジュースを飲んでしっかり腹ごしらえしてきた。
後でゆっくり写真を撮ろうと思いながら、館内へ。少しだけ並ぶところも、ものすごくかわいいディスプレイの本棚があって、進むのがちょっと惜しいくらいだった。
ミュージアム自体は、じっくりと原画を眺めるだいぶん大人っぽいつくりで、たぶん子どもよりも大人の方がたのしいと思う。
原画ゾーンは撮影禁止だったのだけれど、その掲示がとてもかわいくて、ともかく隅々までおしゃれで素敵。
子どもの頃、何冊かコミックスを持っていたので、持っていた巻に収録されていたものの原画を見つけるとそれだけで心躍った。
それにしても、展示されていた原画は、なにもかもがおそろしくかわいかった……。フリーハンド(?)でただ引かれている枠線がかわいいとはどういうことだろう。
お金なんてなくてもいいんだというチャーリー・ブラウンに、なくてもいいけど少しあればチョコレートチップクッキーが買えるよねとつぶやくスヌーピーがかわいかったなあ。
スヌーピーのこういうところが好き。そして、やっぱりサリーの口癖の数々は傑作だなと思いながら展示を眺めた。
2時間ほどかけて回り、最後にストアで散財!
キャラクターグッズという響きから感じる幼さがほぼないラインナップで、これはまたほんとうに大人がたのしい空間だった……。
ミントタブレットの缶も、大人っぽくてかわいい。
他にも文房具やらおかしやらをたくさん買ってしまった。スヌーピー雑貨に関しては、かんたんに節度を失う。
たっぷりとおみやげのつまった袋を片手に、既にだいぶん満足して、一応カフェの抽選に行ってみたら、案の定はずれて。あっさり諦め、次の場所に移動した。
ちなみに、チケットまで心にくい仕様になっている。
日によって変わるらしく、おまけにその当日にもらえるものですら何パターンかあるみたいで、これだけで思い出になりそうな1枚。
しおりにしよう、と思ってまだ使えずに本棚の一角に飾ってある。
今週末からは展示内容が変わるみたいなので、もう一度どこかで行ってみたいなあ。
スヌーピーといえば、中目黒にできたらしいPEANUTS Cafe*2の方もずっと気になっている。そして、こちらも事前予約が必要らしく……もう少ししたら空くかしらとのんびり待っている状態。
白いスヌーピーと、真っ赤な壁、それからミュージアムを出たときの、六本木の鮮やかな緑。
ぜんぶが合わさって、とてもまぶしい夏の思い出である。誘ってくれてありがとうございました!