たいへんよくできました
まだ総括に入るには少し早いけれど、2015年は珍しく、いろいろなコスメをきちんと使い切った年になった。
もっとも、途中で飽きてしまうというわけではなく、ついついおやすみの日はいっさいメイクをせずに過ごしたりしてしまう。そして、なんなら平日でも限りなく薄化粧だったりする。
つまり、単純に使用頻度の問題で、メイクをするようになって以来、常に、なかなか使用期限中に容器を空にすることができずにいた。
そのくせ、コスメ自体はとても好きなので、ふらっと目に留まったきれいな色のものを買い足してしまったりして。
そうすると、うっかり買い足したBを使っている内に、なかなかAに手が出なくなる。
更にどこかのお土産でもらったCをおろしたが最後、A・B共に奥にしまいこんでしまい、思い立ってAを再度引っ張り出したときには、なんとなくもう使うのが躊躇される感じになっている。
……というようなことを、気を抜くと繰り返してしまう。
そもそもお化粧直しというのをほぼしない(!)ので、リップ以外のものは、ほんとうに減りが遅い。
その中では、割に回転が速いファンデーション。下着とファンデーションを着けずに済むと、体は100倍軽い! というくらい、肌に密着するものが苦手な性質なので、休日にはほぼ塗らない。でも、逆に、平日には絶対欠かせないアイテム。
今年の夏前におろしたPaul&Joeの#02。ファンデーションが苦手なわたしでも、毎日使いたくなるくらい軽い使い心地で、何よりやっぱりオレンジの香りが心地よかったのが大きい。
こちら、てっきりもともと肌色のボトルなのだとばかり思っていたら、洗ってみると、綺麗な磨りガラスが出て来た。
俄然、処分してしまうのがもったいなくなり、熱湯で消毒してしっかり乾かして、my little boxに入っていたNUXEのローションのサンプルを入れている。使い心地は気に入っていたものの、どばっと出て毎朝困っていたので、ちょうどよかった!
他にも使い切ったものは、ほぼ毎日使うもの。クレンジング。
GIVENCHYのSKIN DRINK。お高めなだけあって、ちゃんと落ちて、肌はもちもと。
ほんとうはふき取り用なので、テクスチャーはほとんど水と言ってもいい。さらさらと指のすきまからこぼれてしまいそうだけれど、お風呂でならそれもまあいいか、と直接掌に出してパシャパシャ使用していた。
透明のボトルに水色のロゴ、そしてふわりとさわやかな香り。クレンジングなのに、肌がごくごくおいしい水を飲んでいるかのような使用感。
そのすべてが、うだるような夏の夜にぴったりで、今年の初夏から秋のはじめまで一日の終わり、クレンジングをするのが楽しかった。メイク落としのアイテムが好みだと、疲れて帰ってきてもちゃんと落として寝ようと思えるから、ありがたかった一品。
この夏は、久々にスクラブもひとつ使い切った。
というのも、何かといただく機会が多くて、だいぶスクラブストックが渋滞を起こしつつあったので。
ヨーロッパに行ったときに買って、なかなか開けられずにいたYves Rocherというオーガニックコスメブランドのもの。
まだ食べごろはすこし先、といったふわりと青さのある桃の匂いで、甘ったるさはほとんどない。あたりまえだけれどつるつるになるので、こちらを使った後は、ついつい自分の脚を触ってしまう。
ちなみに、同じブランドのスクラブでは、写真を撮り忘れてしまったけれど、Botanical Scrub*1の方がより好みだったかも。
使い心地・効用はそれほど変わらないのだけれど、ともかく香りが素敵! お風呂場で毎回、深呼吸をするためだけに、スクラブに手が伸びるレベルでしあわせな匂いだった。
旅行先で見つけたもので、ストックも含めて買っておけばよかった……! と後悔したのは後にも先にもこちらだけ。
早く日本にも上陸しないかなあ……。
わたしが唯一、一日の内に複数回手を伸ばすコスメであり、いちばん消費も早いけれど、その分、ストックと同時進行でおろすものも多いリップ系だと、使い切ったのは、意外にもグロスっぽいのものばかり。
年末年始の帰省に持って帰ったBBグロスは、今年のかなり早い段階で使い切ったはず*2。7月に撤退してしまったブルジョワ。
見た目はぱっきりオレンジ、唇に乗せるとサーモンピンクで、オレンジをつけたいけれど浮くのは嫌! でもちゃんとオレンジのものを持っているという実感も欲しい! という非常にわがままな願いを、あっさりと叶えてくれる1本だった。
リップクリームなしでも一切荒れなかったし、こちらもストックを買っておけばよかったなあ、と後悔したものの、既にどこで手に入るのかしら状態。
今年のヒットはそんなものばかりで、最後のひとつも、日本撤退して久しいstillaのリップグレイズ。
たぶん#strawberryだったはず(またもや記憶があやしい)。
ちゅるんとした苺シロップで唇を染めたように、瑞々しく、やわらかな透明感のある赤が理想通りの質感と色出しで、春先から初夏にかけて、赤い口紅はお休みしてこればかり使っていた。
リップのスタンダードがぐっとピンクに切り替わりつつあった時期におろして、やっぱり赤い唇は永遠に好きだなあと、思い直すきっかけになった一品。
いっしょに買って、自分よりも似合いそうな人へのお土産にした#kaleidescopeもかわいかった。
グロスのようなつやが出る口紅より、今年は口紅顔負けに色がなるグロス、の方が個人的に使い勝手がよかった年で、その筆頭がこの2つだった気がする。
新しいものをおろすのはいつでも楽しいけれど、使い切ったときの達成感もまた、なんとも言い表しがたいものがあって、後2か月、何を使い切って何をおろせるだろう、と駆け込みの皮算用をしている。
今週末は、ハンドソープも兼ねており、最近すっかり薄くやせ細って心許なかった化粧石鹸をおろした。ロクシタンの使いかけのものはお風呂で体用におろして、きっちり使い切ろうかと。
明日は明日で、ファンデーションをおろす予定。それだけで、ちょっとだけ、憂鬱な平日の朝が楽しみになる。
*1:Botanical Scrub: Yves Rocher
*2:既に記憶がおぼろげ