sweet and soft
綺麗なお姉さんの香り、というとランバンが一番に思い浮かぶ。
あとはエリザベス・アーデンのグリーンティー。どちらもものすごく流行ったけれど、どちらも、心から「綺麗なお姉さんの香り」だと思う。*1
わたしはどちらかというと、少し癖のあるものが好きだけれど、それでも、ああいう香りは匂いフェチとしては嫌いなわけがないわけで、*2そういうのがひとつ欲しいな、と常々思ってもいた。とてもじゃないけど、ゲランはどんなシチュエーションでも、というわけにはいかない。*3
そんな思いとクリスマスの散財欲が高まっていたころに、たしか待ち合わせまでの時間でぶらりと訪れたヒカリエで衝動的に買ったのが、TOCCAのこのBOX。淡くて渋いグリーンにゴールドで箔の押された箱が、ともかく綺麗だったせいも、おおいにある。
TOCCAを買うなら、きっと"stella"だと思っていた。学生の頃、ブリトニーの"curious"を使っていたせいで、ちょっと懐かしい日向の匂いのする香りにとても弱い。でも、結果的には初TOCCAは、"stella"の入っていないキットになった。
left: Violette middle: Graciella right: Giulietta
Violette: Green Apple, Pink Tulips,Vanilla Orchid, AmberGraciella: Asian Pear, Casablanca Lily, Ylang Ylang, Cashmere MuskGiulietta: Italian Bergamot, African Violet, Black Cuurants, Creamy Cederwood
百合とイランイランが好きなので、必然的に真ん中の"Glaciella"に手がのびる頻度が上がる。ラストのムスクも好き。梨はあってもなくても、という程度だけれど、トップのおかげでさわやかさがある気もする。
他2つも、それぞれ特徴のあるエッセンスが入っているはずなのだけれど、なんとなく「いいとこのお嬢さん」「綺麗なお姉さん」の香りにまとまっているのが、TOCCAらしさなのかなあ、と思う。量さえ間違わなければ、どれも、とてもきちんとした香り。
そんな愛想のいい香りが、ミニボトルでさえ美しいボトルに、瀟洒な箱、と非日常なものに入っているのが愛おしい。
雑誌によると、今年のクリスマスコフレは紅の箱だそうで……同じゴールドの箔押しがなされていて、ちょっとそれだけでもう買ってしまいそうである。今年のクリスマスコフレにも、"stella"は入っていないようだけれども。
*1:たとえばランコムとか、たとえばYSLとか。同じように同じくらい、誰もがつけていたくらいに流行ったけれど、どちらかというと癖のある香りと違って。
*2:香水フェチと匂いフェチはまた違う
*3:そのものすごく物語性がある狭さが、好きなわけだけれども
*4:
TOCCA(トッカ)ミニオードパルファムセット(ジュリエッタ・グラッシエラ・ヴィオレットの香り): トッカ | GPPオンラインショップ