衣替えとたまごサンド
なんやかんややっていたら、あっという間にまた週末。
先週の3連休は非常によく遊び、今週は平日からよく遊んだので、入っていた予定が流れたのをいいことに、今週末はひたすらだらけ三昧。しゃかりき遊ぶのも、今週末はお休み。
金曜の夜は、わたしは21時過ぎに上がれたのだけれど、同じくらいに上がれそうと言っていた恋人を待っていたら、23時過ぎになった。もうすぐ帰れそう、という何度目かの報告に先に帰るのをためらっていたら、そんな時間に。
喫茶店で持ち帰ろうとしていた雑誌をめくり、パフェを食べて時間をつぶしていたら、2冊をそれぞれ2周したところで、ようやく「今度こそほんとに帰れます」メールが。
遅れてきた恋人は恐縮というよりは、いっそ落ち込んでいたけれど、わたしは職場さえ離れてしまえば、そこからもう、清々しくお休みの気持ちになれるということを新発見した。
家に帰って、2月14日に覚えたばかりのミルで豆を挽いて、お疲れ様の気持ちばかりのコーヒーを淹れた。先週は外食続きで、すっかりズルばかりしていたので、ミルクがきれていたから、久々にブラック。
それほど仕事は詰まっていなかったわりに、ばたばたと忙しかった一週間だけど、平日最後の夜に、インスタントじゃないコーヒーを淹れられたら上出来である。
明けて土曜日。コーヒーを飲んだ1時間以内に、新しくもらったゲームをしながら眠ってしまったのだから、わたしに限って言うと、コーヒーはちっとも目覚ましにはならない。
朝起きた瞬間に、「いい天気」と声が弾んでしまうほどきれいに晴れていて、久しぶりに夕方まで窓を開けて過ごした。
部屋を抜ける春の風が気持ちよくて、そうだ衣替えをしよう、と腕まくりをする。もうそろそろ外に洗濯物を干しても乾きそうだし、洗濯機をごんごん回して衣替えをするのも気持ち良いだろうな、と思ったのだ。冬支度をして以来*1だから、約4ヵ月ぶりである。
ちなみに、冬でも色をまとおうという計画は……寒色に関してのみ、成功したかな、という非常に微妙なところ。淡いものからロイヤルブルーまで、特にブルーはよく着た。
一方で、暖色は今年もちっとも着られなかった。なのに、ピンクを見るとうれしくなって、またしてもかなりはっきりとしたピンクのストールを買ってしまったり。うーん、まといたい気持ちはある!
先週着ていた冬物をしまうために洗って、押し入れの匂いがついた春夏服を、来週から着るためにまた洗濯機を回す。
後半の洗濯物は、圧倒的に軽やかな色が多くなって、それだけで春が来た気持ち。
大量のグレーや黒のニットをまずは押し入れの奥にしまって、濃いベージュのニットも少し迷って片づける。ほとんど生成りのようなベージュがあふれ、ベージュコーナーも途端に軽やかになる。
洗濯が終わると、もうお昼はとっくに過ぎていて、とてもおなかが空いていた。
朝、毎年お花見に行くと買い食いするお団子にそっくりに、あまじょっぱく焼いた”いももち”を数個食べたきりだから当たり前か。
このニットも今年最後かなあと思いながら、オフホワイトのアンゴラニットを着て買い出しへ。
卵とブロッコリーで、サンドイッチも春仕様。
ついついたまごサンドというと、楽ちんなスクランブルエッグや、目玉焼きを乗っけておしまい、にしてしまう。でも、子どもの頃はたまごサンドというと、茹で卵を粗くつぶして塩で味をととのえたものだった。
わたしは、味だけで言えば、ハムと薄くスライスしたきゅうりのサンドイッチの方が好きだったけれど、遊びに連れて行ってもらい、芝生の上で食べるには、黄色がきれいでたまごサンドの方が似合うなあと思っていた。
そのせいか、茹で卵のたまごサンドは、春のピクニックの味がする。
家の近くの桜はちらほらと咲き始めていて、コートはもういらなかった。明るくなってくると、ついつい、上を向いて歩いてしまう。日焼け、紫外線、と大人の女性としての自意識がどこかでつっこむのだけれど、聞こえないふりをする。
春は都会の真ん中でさえ、きらきらとしているので、どうしてもほっぺたに柔らかい光を浴びたくなる。
さて。来週は、少し足を延ばしてお花見だ。