眠たげな電車
大騒ぎしておべんとうを作って、うっかり各停に乗ってのんびり高尾山口に向かっている。
どこかで乗り換えてもよかったのだけれど、窓から見える景色がことごとくのどかで、急行に乗り換えるのをやめにした。
眠たげな電車に乗ったときの常で、『ホリーガーテン』を思い出す。
この本の中で、主人公の片割れの果歩は、よく電車に乗って遠足に行く。早起きして、おべんとうを作って。
おべんとうといえば、なんと片栗粉の買い置きがなかった(!)というアクシデントにより、おべんとうのメインは急遽、からあげからハンバーグに変更となった。
からあげは、今日のばんごはんにスライドさせることに。後は衣をつけて揚げるだけ、という状態でそっと家に置いてきた。
味が染みて、きっと美味しいだろう。怪我の功名、と思うことにする。
いつも乗らない線に乗るのは、面白い。
京王線の各停は、休日なのに人はちらほらとしかいなくて、外の景色ともあいまって、ものすごくのどかである。
とても休日らしい時間の流れ方。
どんなに覚悟をしていても、休日は毎回圧倒的に楽しくて、わたしはくらくらしてしまう。