Rabbit, rabbit!
8月最初の一日。
朝からパッとしない出だしで、夜には、今年買ったばかりのグラスを割った。まったくもって、パッとしない。
背の高いシンプルなグラス。丈夫そうだったのに、びっくりするくらいかんたんに割れた。
100均のものなので、値段という意味においてはそうショックではないのだけど、休日にしか使わなかったグラスなので、思い出の分だけ悲しい。
この春、家で甘くて冷たい飲み物を飲めたのは、このグラスを買って帰った思わぬ効用だったのに。
いちばん多かったのは、水飴で甘みをつけたカフェ・オ・レ。
電動泡立て器を使うことを厭わない恋人のおかげで、なんだかやたら甘やかされた飲み物が、頻繁に登場した。
もうあれ、ゴールデンウィークのころなのか。5月がずいぶんと遠くに感じる。
わざわざ板チョコを削ったり、だんだん凝り始めていたところだったのに。
余った生クリームとカステラとフルーツで、トライフルを作ったりもした。なつかしい。
たっぷりした高さがあって、休日の朝にミルクやオレンジジュースを入れると、なかなか飲みきれなかった。
家で過ごす午後を華やかなものに変えてくれるときには、その分、その魔法が長続きするのがうれしかったっけ。
夏はもっと頻繁にしよう! と思っていたのに、残念。
珍しく平日に水を飲むのに使って、お代わりをしようとウォーターサーバーで注いだら、ふっと手元から力が抜けて、ぱりんっと。落ち込む。
だいだい2つ同じものを買った食器はどちらかを割ってしまうのだけれど、これを割るとは思ってなかっただけにショック。
はー。
なんだか最近ずっと疲れているせいかもしれない。たっぷり寝てはいるのだけど……。
喉が痛くなるからクーラーをこまめに消しているのが、喉以外の体を痛めつけている気がする。
でも、喉が痛いのがいちばん辛いからなぁ。はあああああ。
ショックを紛らわすように、非日常的な本を一気読みしたので、そろそろもう寝よう。こんなときには、俄然ミステリーが効く。
飽きずに森博嗣作品の再読を進めていて、Vシリーズから1冊を。
落ち込んでいるのにも飽きた、真夜中の5分前。