髪どめ、あるいは自意識の話
火曜日。月曜日にかけなかった分、今日はエンジンをがんがんかけて、今週の嫌なことは全部終わらせた。はー、がんばった。もう残りの3日はやりたくないけどやらなくちゃならないことが残っていない状態。
その分、朝ごはんもお昼ごはんも晩ごはんも食べ損ねて、こんな時間にジャンクなコンビニめし。むーん。明日はちゃんと3食きちんとその場で調理されたものを食べよう。
家に帰ったら音楽がかかっていたので、TVはつけずに、本を読みながら適当なごはんを食べる。歩いて帰ると、クーラーをかけていない家の中は少し暑い。
食後は、お湯をわかしてコーヒーを淹れて、火曜日にしては上等な夜の使い方。日曜日から読んでいた『夏のレプリカ』を読了。
本を読んでいる間は邪魔になるので、どこで買ったのかわからないピンで前髪を止めていた。
そろそろ切りたいなと思いながらしばらく前髪を伸ばしているので、家ではすぐにピンを使ってしまう。まだぜんぶがしがしまとめてオールバックのポニーテールにするほどは長くないのでとっても中途半端。
このタイプのピンって、わたしがよくピンを使っていた学生時代にはあんまりなかったと思うのだけれど、今はけっこう主流なのね。
こんな造りでとまるのかなあと疑心暗鬼だったけれど、これが意外にしっかりとまってずれたりもしない。
ここ一年くらいでものすごく増えた星モチーフもだけれど、色使いが好き。甘くないカラフルさが気に入っている。(HKT48の『最高かよ』の衣装みたいな感じ)
クリアな素材なところもチープで夏っぽくてかわいい。実際、たしか3coinsとかで買ったんじゃなかったかなあ。
でも、ピンって数あるヘアアクセサリーの中でも、ダントツで女子っぽいアイテムだと思うので、外にはぜったいにしていけない。
色のついたピンを何本もさしてるのとか、こういうモチーフつきのピンって、なんだかすごく「女子っぽい」。ピンをして表に出るくらいなら、キラキラしたカチューシャの方がまだ恥ずかしくないかもしれない。
たぶん、前髪にこだわるのがだいたい10代のときで、そのときに使った(あるいは友達が使っていた)記憶が根強いからなんだろうなあ。
もっと女子っぽいアイテムのリボンのついた髪どめはぜんぜん恥ずかしげもなくつけられるので、刷り込みっておもしろい。
リボンはむしろ女子っぽすぎて10代の頃にはあんまり自分も、まわりもつけていなかったから。
結局人って、8割がた10代のときの刷り込みでできてるのだ。少なくとも、わたしはそう。
そして、わたしの10代でいちばん輝かしかったヘアアクセサリーがピンだったというだけのこと。たぶんリボンがめちゃくちゃ流行ってたら、今気恥ずかしかったのはリボンだと思う。
もっとも、リボンは20代になってから流行ったので、今のところ気恥ずかしさは薄い。
今も、スカーフでできたリボンのヘアゴムでざくざくローポニーにして、PCをぱちぱち打っているけれど、このままコンビニ以上のところにもぜんぜん行ける。
まあスカーフという素材が大人っぽいというのも、おおいにあるけれど。
それにしても、ほんとうにしみじみ家の中がむしむしと暑い。去年の同じ時期の日記を読み返したらもうサマーブランケットに変え、もらった扇風機をいそいそと稼働させていた。
来年の自分がこれを読み返してそろそろ涼を感じる施策を講じているといいけれど、とまで書いてあって笑ってしまう。
扇風機、つけようかなあ。クーラーはもう少しがまんしたいしなあ。
とりあえず、サマーブランケットは昨晩解禁した。そんな6月最後の火曜日。そうか。20代の6月はもうこれが最後なんだな。