ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

結び、結ばれる

外食だらけになりそうな来週に備えて、週末は家でごはん。

と言っても、相も変わらず簡単なものばかり。今朝は、今年はじめて握ったおにぎりで、朝ごはんを済ませた。

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最近、こまごまとおかずを作るせいか、ごはんをおかわりすることが減っている。

昨晩も、2人で1.5合炊いただけのお米は、小さなおにぎり3つ分ほどあまり、そのまま置いておいてお茶漬けにしても、と思ったけれど、おいしい鮭フレークと白ゴマのストックがあったので、おむすびにすることに。

まだあたたかく、でも握るのにたいへんなほでの熱さではなくて、おむすびは食後に握るのがいちばんちょうどいい。

半分寝ぼけたまま、おむすびと野菜ジュースとめかぶという、めちゃめちゃな献立の朝ごはん。

 

今日から寒くなると聞いていたので、おそるおそるドアを開けたダイニングとリビングは、思いのほか白かった。

廊下側から、仕切りのドア越しに眺めるリビングが、わたしはすごく好きだ。

他のどの場所からの景色よりも、「家」は「家」の顔をして見える。

リビングで用事をしている人は、それがたとえ自分より年下でも、「大人」に思えて、ちゃんとこの屋根の下で生活をしている誰かがいて、そこにこれからわたしも入っていくのだ、と思うと、なんだか満ち足りた気持ちになるから面白い。

開けっ放しにしていると、エアコン代がもったいないという現実的な理由よりも、ドア越しにリビングを眺めたくて、こまめにドアを閉めることにしている。

 

白い部屋にいるのがしあわせで、2日連続でミルクティーを。

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ハンディークーラーは、ルピシアの紅茶を立て続けにいただいたときに、何かちゃんとしたものが欲しくて、手に入れたもの。

耐熱性なので、夏場以外の方が、むしろ重宝している。寒い夜、帰ってきてウォーターサーバーのお湯をだばだばと注ぎ、あわてて熱い煎茶を淹れたり。

万年筆で1週間溜めていた日記を綴り、何度も何度も読み返した本をもう一度めくる。

お正月の余りとして、たっぷりもらってきていたおもちを、グリルでじりじりと焼き戻したり、録画していた2週間分のTV番組を1.5倍速で流したり、好き勝手なことだけして、合間合間に何度も短い昼寝を繰り返す自堕落な週末。

さすがに何かしようかな、と思い、今朝は午前中キッチンをぴかぴかに磨いた。

コンロも分解して洗い、達成感を得たところで、今日はおしまい。そういえば、年末も、こんな風に思いついて大掃除をしたなあ、と思い出す。

 

土曜日は、午前中に起きて、洗濯物を回した。

それを干し終わってから、先週末に焼いておいたお好み焼きをに、木曜日に作るだけ作って食べきれてなかった鱈ちりを温め直して、汁物代わりに。

木曜の夜、最寄駅のスーパーに辿り着いたときには、今晩はひとりだし、もう出来合いのものでいいかな……という気持ちで穴子ときゅうりの細巻をカートに入れた。

そのままレジに進もうとして、どうしてもあつあつの絹豆腐が食べたくなり、それなら鱈ちりだろう、と。

白菜とお豆腐と鱈だけの、静かな静かなお鍋。

夜中にひとりで、街を徘徊するマツコさんの番組を観ながらはふはふと食べていると、ずっとこうしてひとりで生きてきた気がした。

雨上がりの夜の道みたいに、つめたくて清潔で、清々しい気持ち。

なんだかお鍋からあふれ出すように、家全体がどうもしんしんと静かで、こういう夜もたまには面白いなあ、と思ったのが遥か昔のように、にぎやかな土曜日の朝。

きちんと箸置きも出して、並んで手を合わせた。

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この箸置きは、ナチュラルキッチンにふらりと入ったときに、見つけたもの。

べっこうのように見えるけれど、実物はもっと淡いベージュで、とてもきれい。透けるわけはないのに、なぜか陽に透かしてみたくなる。

洗い物をして、清潔なふきんの上で乾かしていると、キッチンに差し込む光をすべて拾って、きらきらとそこだけ光がともったように明るい。

かわいすぎない、かと言って、渋すぎないものをずっとぼんやり探して、もともとはお醤油差しを探しに入ったナチュラルキッチンで、たまたま出会った。

ここ1年ほど、和食が増えたのは確実に、年末、ひとつ割ってしまった(悲しい)お茶碗と、こちらの箸置きの威力だと思う。

土曜日は、夜にもこれを使いたくて、メンチカツに、ネギを刻んで混ぜたたっぷりの納豆と、キャベツとベーコンを和風の味付けで煮込んだスープに、炊き立てのごはんという和洋折衷のメニューにした。

 

明日の朝には、おにぎりがあると思うと、それも心楽しくて、今年も和食の比率は上がるばかりになりそうだ。

それにはまず、割ってしまったお茶碗を買い直さなくちゃなあ……。

買ったときの箱は捨ててしまっていたため、いろいろと調べて、すこし屋さん*1の十草だということまでは辿り着いたのだけれど、今は品切れの状態みたい。

「かすり」や「小紋」もかわいいので、いっそそちらで新調しても、と魔の囁きも聞こえてくる。

それにしても、『昭和元禄落語心中』すごく面白い!

今季のアニメは全体的に、なんだか肌に合うものが多いのだけれど、その中でも個人的にはTOPを争っている。

なんだかいろいろと今は「和」の気分みたいで、こうして些細なことが、結ばれているように繋がっていくのが、すこし不思議でとても心楽しい。