ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

Weekend Notes

土曜日。iPhoneの壁紙を変えた。

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ワールドワイドウェブに画像をふらふら探す旅に出て、いろいろかわいいものと迷ったけれど、年末は慌ただしさが心地よい写真がいいな、とこちらに決定。

冬の都会のネオンが好きだ。こういう硬質な美しさは、冬と言う景色によく似合うと思う。タクシーに乗るのも、電車に乗るのも、わたしは冬がいちばん好き。

 

さて、土曜日。昨日の雨が嘘のように、いい天気。せっかく8時に目が覚めたのに、家中のカーテンを開けるだけ開けて、ごろごろとベッドの中に居座ってしまう。

最近模様替えをして、だんぜんリビングのソファーに座るようになったのだけれど(1m移動させただけなのにすごい変化)、それでもベッドに横たわると、毎回そのやわらかさに感動する。

くつろぐのはベッドじゃなくちゃ、と思う。

休日、朝起きて、カーテンを開けて洗濯物を回したら、「ちゃんとした一日を始めた」と安心して気を抜く癖は、そろそろ直さなくちゃ。

 

洗濯器を開けてみると、中はローズピンクのタオルだらけだった。

別に洗濯は色別になんてポリシーはないのだけれど、寝ぼけながらも降り注ぐ朝日に、「今日洗うならタオルしかない!」と意気込んでいたらしい。

今はフェイス&ハンドタオルまで、ほぼ我が家はこのローズピンクのものなのだけれど、それで揃えているというよりは、それ以外が残らなかったのだ。

お風呂上りに「ちょっとこれを使うのはテンションが下がるなあ」と元気がなくなってきたタオルを、ここ数年で潔くお役御免していたら、いつのまにかタオル入れがピンクだらけになっていた。

このシリーズだけはいまだにふわっふかっとした肌触りで、むしろちょっと不思議なくらい。

 

洗濯ものだけ干して、3時間くらい「おなかが空いたなあ」と散々考えた後で、ようやくごはんを食べることに。ここまでダラけたら、とことんダラけようと。

先日届いたばかりのコートを羽織って外出する。黒いコートにしようとしたら、「それだといつもと変わらない」ということで、たっぷりした長さのあるツイード調のコートの方にした。

ようやく辿り着いたごはんは、あんなに早起きしたのに、もはやお昼ご飯にも少し遅い。

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食べたものはすべておいしく、その中でも、ニンニクとオリーブオイルががつんと効いて、葉物野菜嫌いにもおいしく食べられたサラダは、家ですぐに真似をしたくなる味。

わたしはすぐに野菜には火を通してしまうけれど、ドレッシングを暖かくして生野菜を食べると言うのもおいしいものだなあ、と外でおいしいサラダを食べるためにいつも思う。

最初に開眼したのは、たしか"あたたかいキノコのサラダ"だったのだと思う。もう、どこで食べたのかさっぱり思い出せないけれど。

本を読んだり、書き物をしたりしながら、あっという間に数時間が過ぎ、18時前に家に着いたらすっかり部屋の中は真っ暗に。数ヵ月前には、この時間に帰ってきてもまだ家の中が白かったものだ。

晩ごはんは、お鍋いっぱいの豚汁と浅く漬けた白菜のお漬物という、シンプルかつしみじみ体が喜ぶメニュー。

豚汁には、こんにゃくと崩したお豆腐が入っていて、生姜の味がしっかりする。このお豆腐に関してだけ、わたしは圧倒的に木綿が好き。ふだんお鍋に入れたりするのは、だんぜん絹派にもかかわらず。

お昼と晩ごはんの間に、我慢できずにパンケーキも食べていたので、それくらいでちょうどよかった。

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ほんとうは、バターとメープルシロップだけで食べるつもりが、ついついトッピングも。

糖分を補給して、ずっとしたいと思っていたことに手が付けられて、なんだか充実した土曜日の午後。調べものをしたり、好きだと言うものを集めたり、という作業がともかく楽しい。

録画していたTVを端から再生して、おなかがいっぱいになった! とベッドで休んでいたら、そのまま9時くらいからぐっすり眠ってしまった。

日付が変わるくらいにハッと目が覚め、少しだけ起きて遊んでみたけれど、なんだかさみしくなって、もう一度、あたたかいベッドにもぐりこみ直した。夜、あたたかい部屋にあたたかいベッドがあるのに、なんでそこから離れなくちゃいけないというのだろう…。

 

日曜日は、一転、愚鈍なグレー。カーテンを開けてみても、朝らしい光がなく、レースカーテンをめくって見て、ようやく理由がわかる。冬らしい冷たい雨が降っていた。

こんな日はもう家にいるしかない! と思い、でもよく考えてみれば、いい天気であればいい天気で、こんなに真っ白い日はもう家にいるしかない! と興奮しているのだった。結局、どんな天気でも家にいるというのは、常に最良の選択肢なのである。

気分よく腕や足を保湿しながら、今日は9時から一日をスタート。

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朝ごはんは、昨夜の残りの豚汁に、朝からおにぎりを握った。

しっかり握る前に塩をまぶし、ざっくりと蒸らしたちょっと濃いめの味付けの塩むすびと、じゃこと梅と高菜のふりかけを混ぜ込んだもの。

恋人は両方塩むすびがいいということで(そういうところが保守的で面白い)、後者は自分のためだけに握る。赤と緑と白。色合いが綺麗で、味がしっかりとして、昔からかなり好きなおにぎりのひとつ。

気を付けないとすぐに小さく握ってしまうので、多いかもと不安になる一歩手前までお米を他にとって、大きく握る。

最初の2つが満足いく大きさに握れて安心したせいか、自分用はあっという間にいつものサイズに戻ってしまった。

ただ、それが朝からなかなかお米を食べられないわたしにはちょうどよく、しっかり完食した。

 

実は、その前に悲しい出来事がひとつあって、今年の春に買ったばかりの砥部焼のお茶碗を割ってしまったのである。

わたしのお米嫌いを直した半分が、『夢ぴりか』というお米だとしたら、残りの半分はついついごはんをよそいたくなるお茶碗だったのに。

何年も使っているボウルを洗っていたら手が滑り、そのボウルはまったくの無傷で、シンクに置いてあったお茶碗が粉々に割れてしまったのだった。悲しすぎる……。

年末、帰省した時に同じものが見つかるかなあ…と皮算用して気を静めているのだけれど、その前に使っていた赤とんぼの飛んでいるお茶碗では、どうもさっぱりやる気がわかなくて、年内に家で食べるお米はぜんぶおにぎりかも、なんて気がしている。

 

2015年12月13日は、朝からお茶碗を割り、今年はじめて暖房を入れた日だった。

記録しておかないと、わたしはだいたいお茶碗を割った日だということの方を、すっかり気持ちよく忘れてしまうのだよなあ。

そういう風に生きている。