ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

良薬は口に苦し

そもそも、たまにするようなものではないと重々承知ながらも、定期的に保湿に凝る時期が巡ってくる。今がその時期。

幸いなことに肌は強いため、たとえば乾燥を感じたからとか、あるいは肌トラブルに見て見ぬふりができなくなったから、といった引き金があるわけではないというのが、特徴らしい特徴だったのだけれど、今回に限って言えば、ちょっと別。

ほとんどしない肌荒れを起こして、これはいけないということで、眠らせていた保湿グッズも、慌ててスタメン棚に出して来た。

思い当たる節は確かにあって、どちらかというと、ストレスとかそういう方面な気がするのだけれど、まあ。外から治せるのであれば、治した方がいいことには違いない。

 

いろいろ使っているけれど、昨日の晩と今朝は、"My Little Box"で土曜日の朝に届いたばかりのこちらを。

https://www.instagram.com/p/_NtEltr5YO/

oltanaのSKIN MEDITATION*1。ロゴが大胆に配置されたパッケージがかわいい。下手に甘いよりは、こういうデザインの方が好み!

テスターは白のボトルに印字されているけれど、現品はガラスのボトルということで、それは更にシンプルでいいなあと思う。

てっきり、ばしゃばしゃとクリアな水が出てくるのだと思っていたけれど、意外にもとろりと乳白色の液体が出てくる。そういえば、「化粧水」ではなく、「化粧液」なのだった。

かゆいところに手が届くなあ、とうれしくなってしまったのは、15mlサイズでもポンプ式になっているところ。

テスターって、どうしてもドバッと出る形状になっているものが多いので、ずぼらな人間としては、そういう細かいところが行き届いているとすぐに、うれしいなあいい商品だなあ、と思ってしまう。

テクスチャー通り、さっぱりとした付け心地なのに潤っているのが不思議。

 

今日の晩は、久しぶりにお風呂を焚いて、しっかり湯船につかったので、もうちょっとしっかり保湿も手順を踏んでしてみた。

https://www.instagram.com/p/_OpWOcL5Z6/

こちらも"My Litte Box"に入っていたNUXE*2のもの。

"ジェントルピュアネストーニングローション"と、"プロディジューオイル"。

ローションの方は、サンプルサイズが、これがまさしくドバッと出る形状のボトルだったので、この間きれいにしたPAUL&JOEに詰め替えて使っている。こうしてみると、かなりたっぷりあるなあ。

ローションは淡いバラの香り、オイルは、それとは段違いの強さで、もったりと甘い匂いがする。いっそ香水とか香油と言う言葉が似合うくらい。

わたしはこういう香りがもともと好きなので、手に取ったときから肌になじませるときまで、むしろ深呼吸をしてしまうけれど、この香りでさえなければ…! という方がいても十分納得するレベルでしっかり香る。

 

ただ、たぶんこれが苦手なハーブ系の草っぽい香りだったとしても、たぶんわたしはオイルの方は使ってしまうと思う。

https://www.instagram.com/p/_OpP4sL5Zt/

オイルってどんなに「さらっと」「軽く」って言っても、どうせベタつくんでしょう? と高を括っていたことを謝罪したくなるくらい、ほんとうに軽い。

金色に輝く液体と、それをシンプルに見せるガラスのボトルも、とてもきれい。小さいのにぽてんと持ち重りがして、これに限っていれば、それがとてもいい。「肌を慈しんでいる」という普段なかなかわかない実感が、そのささやかな重み分、きちんとわく。

朝お化粧前にこのオイルを仕込むと、油分を足したせいで崩れがひどくなるどころか、むしろ夕方まで、生まれつきそうだったみたいにさらさらの肌でいられるのも、うれしい発見。

乾燥肌というよりは、たしかにオイリーな肌だと思っていたのだけれど、ほんとうに、ある程度は外から足さないと、むしろダメだったのね…とはじめて実感した。

 

いつも何もしていないせいか、甘やかした肌はちょっと節操がないくらい素直に、その効能を反映して見せてくれる。

あっという間に肌が滑らかに戻り、これでまた「定期的な何もしない時期」に、すぐにでも戻れそうなくらい。

と言いつつも、そんなにのんきに構えていられるのも、最後はこれに頼ればいい、というお守りのようなスキンケアがひとつあるから。

https://www.instagram.com/p/_OpBPEr5Zf/

CLINIQUEのsmart custom-repair serum。

「もうこれしかない…!」というときに引っ張り出し、3日間連続で使えば、わたしの場合はだいたいの悩みがきれいになくなる。

"自分で考える美容液"という、なんだかもう未来ですか! と褒め殺したくなるキャッチコピーに違わず、毎回別のかゆいところに手が届く効き具合。

正直なところ、匂いが薬草っぽくてあまり得意ではないのだけれど、そこは我慢。この美容液を使う時には毎回、自分でも笑ってしまうのだけれど、「良薬口に苦し」という格言を頭の中で繰り返してしまう。

風邪をひいたとき、市販の風邪薬を飲んでもなかなか効き目がないレベルになってしまった際に、いやいや口を開けて飲み込む葛根湯みたいな。

子どもの頃、うっかり「喉が痛い」「熱が出そう」というと、台所の隅に呼ばれて上を向いて立たされ、目をつぶって開けた口の中に注ぎ込まれる粉の葛根湯が、わたしは心底、嫌だった。

苦くて、どんなにぴったりと舌を歯に着けていても、必ず粒粒がどこかの隙間に入り込み、何度水を飲んでも、どこかに少しだけ残っていて、苦さを口の中いっぱいに広げる。

なんとか飲み込んだ後には、決まって洗面所に駆け込んで、何度もうがいをしていたのだから、母は呆れていた。

そして毎回苦いのと同じくらい、毎回きちんと効いた。

 

そういう「心底嫌だけれど、最後にはすがることにしている」ものというのがひとつあると、なんやかんやで安心だなあと、大人になった今では思っている。

まあ、できれば良薬口に甘し、なものを見つけたいという野望は、今も持ち続けているけれど。

https://www.instagram.com/p/_NtHIBL5YS/

だから来年もきっと、スキンケアジプシーはやめられない。