ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

つま先分の夏

ちょっと気を抜いたら、あっと言う間に半月が飛んで行った。祝日のない6月も、気づけば折り返しである。とはいえ、海の日まではまだ1ヵ月強あるわけで、毎年この時期になるとカレンダーの赤い日の偉大さにくらくらする。

夏休みという概念がなくなったここ数年、7月の3連休は唯一安心して休めるつながったお休みのため、海の日は大好きな祝日になった。

 

この半月の間に、日々はあっという間に梅雨を通り過ぎて、夏色に。

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ダイニングテーブルが来たのをきっかけに大々的な模様替えをし、今年初めてのおそうめんを食べ、すいかを解禁した。

選ぶアイスクリームがジェラート類に変わり始め、(これも東京に来て初めて)タオルケットを新調し、つめたい飲み物が冷蔵庫に常備されるようになり、ついに先日、今年初めてのクーラーもつけてしまった。

 

こうなってくると、素脚というのは偉大だなあ、と思う。体感温度が、圧倒的に涼しくなる。

ご近所は、5月も始まったばかりの頃から、2年前にプールに行った時に買ったボーダーのビーチサンダルで、ぺたぺたと歩き始めていたけれど、先週末はお出かけ靴も、ついにサンダルを解禁した。

仕事にサンダルは履いていかない主義で、一方で、買い物は仕事にも使えるものをという買い物ばかりしていたら、昨年と一昨年は、なんと一足もサンダルを買わない内に、夏が終わってしまっていた。そんな夏は、もちろんはじめてである。

 

今年は、むしろ休日に窮屈なパンプスは履くものかという気持ちで、本格的な夏が始まる前に3足、シンプルなサンダルを買い足した。

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白くて華奢なヒールのNINE WEST、ブラックとブラウンのコンビで、ウェッジだけれど大人っぽい感じのするノーブランド。

どちらも足首をしっかりホールドする形で、長く歩いても疲れなさそうだなと選んだけれど、いちばん楽ちんな形のMichael Korsがなんやかんやで登場が多くなりそうな予感がしている。

香水以外は、まだヨーロッパブランドの良さをほんとうには理解できないので、自分でお金を出して身に着けるのは、アメリカブランドが安心する。Michael Korsは、シンプルなバッグがずっとちらちらと気になっていたけれど、最初に手に入れるのが靴だとは思わなかった。

ぱっと足を突っ込むだけのウェッジで、ヒールはきちんと高いけれど、歩いていても疲れない。新しい靴をおろした時のお約束で、ほんの少しした靴擦れは、十分、許容の範囲内だろう。

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サンダルを履くということで、久々にペディキュアもきちんと塗った。思いの外、既視感のある色に発色したO・P・Iのネイルポリッシュは、ぱきっとしたサーモンピンク。夏の足元だし、もう少しオレンジ寄りでもよかったかな、という色。

今年の夏は、こうやって足の爪にも色をのっけて、ちゃんとサンダルを履くのだ。

大学生の時みたいに、素足にサンダルだけひっかけて、うだるような暑さの街をアイスをなめなめ歩いたりして。今年の夏こそ、夏の間にちゃんと海にだって行きたい。サンダルにTシャツで行きたい場所が、たくさんある。

たった1日の祝日を心待ちにする心細い”夏休み”だけれど、普段の週末もこんなサンダルで歩いたら、覗いているつま先分だけ、ほんの少し、開放的な夏気分になりそうだ。