ミニなしあわせ
10代の頃から、気分転換と言えば香水だったので、ひとつのものを長く使うよりも、いろいろなものを同時進行で試したいタイプである。
そのせいで、必然的に、手持ちの香水にはミニ香水も多い。
その中の一部だけれど、ミニ香水はものによって密封性が非常に甘かったりするので、当たり外れが激しいのが難点。
今までわたしが使った中で甘かったのは、バーバリーとランバン。匂いは素敵だったのに、とても残念だった。
逆に、ジバンシィは、ミニ香水でも非常にしっかりしたつくり。
リブ・タイラーがミューズで、当時、LOTRにはまっていた高校生のわたしはとても欲しかったこの香水も、デザインそのまま再現されていて、蓋もかっちりとしている。
バラの香りなのだけれど、とてもパウダリーなバラで、実を言うとこの香水のほとんどのノートがわたしは苦手。
でも、定期的に手がのびるのは、この香水、ほんとうにラストノートがいいのだ。
ふわりと包み込むような、甘さというよらは柔らかさと言いたくなるような、ともかく安らぐ香りになる。
そして、お風呂に入っても尚、しっかりと香るので、朝、腰につけておいて、夜、シャワーを浴びた後がいちばん素敵。
香水の使い方としては、邪道かもしれないけれど、気分転換なのだから、好きな使い方をしている。