ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

ここで食べたいオムライス

行ったり戻ったりしながら、日々の記録。

今年は、夏の間に行けなかった、日比谷公園のビアレストラン。数年後しにおいしそうだなあと思っていたオムライスまでたどり着いた。

https://www.instagram.com/p/BoouCISAeEs/

それにしても、前の日記で、テラス席には興味がないと書いたそばから、ここは全席テラス席のお店。そもそも特段熱心に好むわけではなくて、決して嫌いなわけではないし、ここはなぜか真夏でも快適に過ごせて好き。

夏を逃して、今年は行かずじまいかな……と思っていたんだけれど、残暑に滑り込みで。まだノースリーブでもいられるような秋の初めに行ってきた。綺麗な秋晴れで、少し吹いている風がべたっとしてなくて、例年、うるさいくらい鳴いている蝉も、さすがにもういなくて。

ああ、暑さを残っているとはいえ、もう夏ではないんだなと思いながら、いつもと同じもので乾杯を。

https://www.instagram.com/p/BoouNW3AJZf/

ビアレストランなのに、ここ数年は、毎回スミノフのレモネードを飲んでいる。何年か前に、ここに来る前に日比谷の映画館で『ミニオンズ』の映画を観たせいだと思う。陽気な黄色がかわいくて。

20代はじめの頃は、もっとがんがんお酒を飲んでいたのに、最近はぜんぜん量を飲まなくなったので、ビールにたどり着けないまま終わることも多い。

でも、毎年食べるこのメニューは、ぜったいにビールが欲しくなる味。

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フィッシュ&チップス。レモンをしぼって、ビネガーを垂らして。その昔、イギリスに旅行をしたときに、わたしは幸運なことに(?)一食目がこちらと、なんだかよくわからないポタージュスープで、どちらも悪魔的においしかった。

「イギリス料理ってまずくないのでは?」と思って以来、好きな料理。その頃はまだビールが飲めなかったので、大人になってビールと共に食べるのを楽しみにしていた。

ふわっかりっとした魚と、ともかく細切りのポテトの組み合わせも完璧。ここのポテト、細切り派にはぜったいにおすすめだと思う。地元の映画館で食べるポテトか、こちらかというくらい理想的な細さ。

そして、こちらも毎回頼む生ハムのピザ。

https://www.instagram.com/p/Boot7udA_BM/

最近は断然、ピザ生地はもっちり派なのだけれど、大学生の頃、妹とふたりで住んでいたとき、永遠に薄いピザを焼いて食べていたことを毎年このテラス席で思い出す。

市販の薄い生地に、バジルペーストを塗って、ものすごく細くスライスしたブラウンマッシュルームと、たっぷりのチーズを載せて焼いて。

これは、わたしたちの東京で見つけた大好物のうちのひとつだったのだけれど、一度、ふたりで帰省したときに、両親に焼いてあげたら、「なんだか歯磨き粉みたいな味がする」と言われたっけ。

このピザ生地自体は、薄いけれど、なんだかちょっとパイのようにしっとりしていて、ほんのり甘い。すごく不思議な触感で、毎年「こんなに???」と思うくらい、贅沢に生ハムが載っていて、あまじょっぱさのバランスが最高においしい。

これに、ソーセージの盛り合わせを頼むと、いつもだいたいちょうどいい感じになってしまうのに、この日はほんの少し余裕があった。映画館で食べたポップコーンがなかったせいかもしれないし、朝ごはんを食べずにやってきたせいかもしれない。

ということで、ずっと気になっていたけど、あえてこちらのお店で食べなくても……とリストから外し続けていたオムライスについにたどり着いた。

https://www.instagram.com/p/BoouCsFAT1z/

これが大正解!

見た目のクラシックな佇まいからは想像できないくらい、卵がやわらかくてとろっとしていて。薄焼きでしっかり巻かれた卵なのに、どうしてそんなにとろけるの? とびっくりする食感。

鮮やかなケチャップ・ソースはきりっと酸味があって、中に包まれているケチャップライスも、べちゃっともパラッともせず、ほんとうに適正な食感で。

シェアして食べながら、「これはぜんぜん一人一皿食べられた」と力強くうなずきあってしまった。

 

いつ来てもなにかイベントをやっている公園は、この日もなんちゃらフェスティバルをやっていて、その熱気を遠巻きに眺めながら、おなかいっぱいで少しだけ散歩をする。

横断歩道を渡って、東京ミッドタウン日比谷をひやかしたり(リュックを見た)、シャンテをひやかしたりして、いい休日だった。