ドーナツと通学バス
お昼はおいしいハンバーガーを食べに行こうと思っていたけれど、朝ごはんをたっぷり食べすぎてちっともおなかが空かなかったので、リスケすることに。
でも、せっかくこんなにいい天気なんだから、と日が高い内に少しだけ外出をした。
家から見ていると、雲もほとんどないお出かけ日和だったのに、いざ外に出てみると俄然寒い。びゅうびゅうと風が吹いているせいだ。
家の中は、久しぶりに暖房をつけなくてもいいくらいあたたかかったのが、なんだか嘘みたい。
ダウンのポケットに両手をつっこみ、タートルネックに包まれた首をすくめながら歩く。
結局少し散歩をしても、いくつか用事を済ませてみても、あんまりおなかは減らず、3時のおやつにドーナツを買って帰った。
箱がかわいいなーと思ったら、わたしたちの世代にとっては「懐かしい」カナヘイさんとのコラボ。
あの頃は、わたしも友だちもみんな、ケータイの待ち受けを週に1回くらいは替えていて、外国の女の子の写真や、加工されたスイーツの写真に、なにかしらのポエムや歌詞が書かれたものか、かわいらしいイラストかのどちらかが圧倒的に多かった。
その頃、イラスト系で誰もがこぞってDLしていたのが、カナヘイさん。
オリジナルはもちろんだけど、アンパンマンやディズニーをへにょっとさせたものがかわいくて、わたしも使っていたなぁ。
淡い色合いとちょっとへたうまな力の抜けた感じ、書体も含めて、ものすごくなつかしい。
当時はどうしてそんなに必要なんだろう? というくらい、いろんな待ち受け画像を集めていたことを思い出す。
友だち同士で待ち受けを送り合うのも流行ったし、年賀メール用の画像を探すのは、家族で紅白を見ながらのお楽しみだった。
メールの送受信中に出る画像も、カスタマイズ登録できておもしろかったなぁ。
しかし、画像を出さないといけないくらい、送受信に時間がかかったということで、それもまたなつかしい。
ケータイではじめてインターネットを見たときのことも、いまだによく覚えている。
中学生のときで、友だちといっしょに帰っていた学校帰りのバスの中、「時間で課金されるわけじゃないから、ゆっくり見ていいよ」とdocomoのケータイを手渡された。
当時、まだPCでのネット接続は時間課金制で、見たいページにたどり着いたら接続を切ってたりしたんだっけ。
芋づる式にそんなことを思い出したミスタードーナツの、期間限定BOX。
側面にいる雪だるまが、また、とってもかわいい。
午前中に入れたコーヒーが、保温ポットにまだ残っていたので、帰宅したら、コーヒーを淹れる手間なくドーナツタイム。
リビングでは、わたしはほとんど概要くらいしかしらないけれど、それでもぱっと見て「なつかしい」と感じるゲームがプレイされていて、なんだかタイムスリップしたみたいな日曜日の午後。
ドーナツはそれぞれ、もちろん安定して美味しかった。
「冬だるま ホワイト」という名前がつけられたスノーマンは、エンゼルクリーム2段重ねといった感じで、サイズのわりにふわりと軽い。
カラースプレーチョコがマフラーになっていて、それがとってもかわいい。
上のゆき玉にはマロンクリーム、下のゆき玉には通常どおりのホイップクリームがつまっている。
エンゼルクリームは、ミスドのドーナツの中でも1・2を争う好きな商品なので、かわいくておいしくてしあわせ。
ほかにも、ポン・デ・リングのクリスマスver.を2個買い。
緑がピスタチオフレーバー、赤がラズベリーフレーバー。こちらにも、たっぷりカラースプレーチョコがかかっている。
特にチョコらしい味はしないので、別に食べる分には、あってもなくてもいいのだけれど、やっぱり見た目は段違いにテンションが変わる。
隣に並んでいたふつうのポン・デ・リングとくらべて、こちらを選ばない理由がなかった。
先にラズベリー方だけ食べたけれど、甘酸っぱくて美味。期待を裏切らないもちもち感はそのまま、新しい味と食感でたのしい。
グレーズが少しだけ透けるクリアな感じなのもかわいくて、ついつい寄りで写真を撮りたくなってしまう。
おいしくてかわいいクリスマスドーナツ。
結局、コーヒーは1杯ずつでは足りなくて、もう一度淹れ直した。ふだん、さほど食べものと飲み物のペアリングにはうるさくないけれど、ドーナツだけは別。
ドーナツにはだんぜんコーヒーだ。それもブラック。なので、酸味が強くないものがいい。
音を立ててコーヒー豆を引いていると、今日がかんぺきな休日だという実感がふつふつと湧いてくる。
学生のころ思い描いていた路線で、思っていたよりずっと上等な、かんぺきな大人の休日。
もちろんネットを繋いでいる時間なんて気にしないし、なんならPCも含めてすべたワイヤレスだ。
でも、そういえば、昨晩はiPhoneの壁紙を探したりしたな…と思ったら、ちょっとだけ過去に戻ったみたいで笑ってしまった。