サヨナラで終わるわけじゃない
ほとんどが休日のブログだけれど、久々に平日の記録。
ときどき、さいたまスーパーアリーナに行く。
平日のときは、仕事をパッと切り上げて猛ダッシュで行って、開演時間に間に合うか間に合わないかという感じなので、行くか行かないか応募するまでにけっこう迷うのだけれど、これは諦められなくて即決で申し込み、さいたま新都心まで急いだ。
たかみなの卒業コンサートに行き、ずっと一推しだった小嶋さんのこじまつりに行って、そのとき、たぶんAKB48で卒コンに行くのはまゆゆのが最後だろうな、と思った。
それよりも先に、たぶんもう何人か、ずっと観てきて思い入れのあるメンバーのものがあるだろうからそれはもちろん行きたいけれど、と。
だから、こじまつりの直後がまゆゆになると知ったときには、ちょっと驚いた。あれ、たしか今年の2月だったよなあ。最後の神7ふたりを、まさか同じ年に送り出すことになるとは思わなかった。
まあ、最後のふたりがこの組み合わせになったこと自体に、この一年くらいは驚いていて、それに比べたらなんてことない驚きではあるけれど。
コンサート自体の感想の前に、思い出語りを少し。
まゆゆをはじめて知ったのは、まだハーフツインにびしっと揃えられた前髪の「やびゃあ」が似合う二次元ヲタ女子感満載の時代だった。「なんて今の時代にあったアイドル」と感心したことを覚えている。
その後、2009年のリクアワでものすごい硬質な強さで『FIRST LOVE』を歌っている動画を観て*1、「面白い子だな」と興味が湧き、『ポニーテールとシュシュ』のPVでポニーテールにしている姿にきゅんときて、そして驚いた。
最初に知ったときには、「いちばんAKBっぽいアイドル」だと思った彼女が、いつのまにか、「いちばんアイドルっぽいAKB」になっていて。
だいたいわたしは、単に趣味の問題として「アイドルらしいアイドル」が好きなのだけれど、その中でも、「天性の」というよりは、もともと素質はあった上で、「アイドルらしくあろうと努めるアイドル」がより好きで。
良し悪しではなくて、北島マヤより姫川亜弓派だということで、これはもう永遠に変わらないと思う。
だから年々、「王道」という言葉が彼女を飾るようになればなるほど、どんどん好きになっていった。渡辺麻友という人は「王道である」というよりも、「王道であろう」としているように見えたから。
まあでも、そんな戯れのようなアイドル論はおいておいて。わたしがまゆゆに惚れたのはソロデビューをしたとき。
声質がとてもタイプだと気付いて! もうそれがすべて。それ以来、いわゆる推しメンではないけれど、AKBには誰よりも必要だと思っていて、ソロはとても気になるという存在に。
というわけで、卒コンではいっぱい歌ってくれるといいなと願いながら、平日のたまアリへ。
ここからは、長い長いただの感想記なのでたたみます。
overture
M01. 初日(アコースティックver.)ソロ
ステージ上、高く高くに、豪華なドレス姿のシルエットが。「初日」のテロップが出たときのどよめき。
スポットライトがあまりに眩しくて、遠目には真っ白に見えたけれど、モニターを見ると、水色が効いた豪奢な金色のドレスだった。なんだか、ドレスの効果もあって、エトワールみたい。
オーケストラによる生演奏の中、「初日」ソロver.で卒業コンサートがスタート。
びっくりするほど心細い顔で震える声で歌い出したのを見て、ああ、これはいつものコンサートじゃないんだと思う。あっというまに声がつまり、サビでとうとう口元をおおって歌えなくなってしまった。
その後、ぐっと気持ちを立て直して、伸びやかな声で二番のサビを歌いきり、しんと静かな会場にゆっくりと降りてくる。もはやアンコールみたい。この曲が、まゆゆ本人にとっても、会場にいるファンにとっても大事な曲なのが痛いほど伝わってくる静けさだった。
M02. 完璧ぐ〜のね
そんなしんみりした空気を一瞬で変えるイントロが流れて、2曲めは、早速渡り廊下走り隊。こんなのぜったい盛り上がる!
センターステージにゆきりん、さっし−、珠理奈、さや姉、さくら、ゆいはんがあらわれて現役神7勢揃い感のあるユニット。笑顔でかけよるまゆゆ。かわいすぎか……。それにしても、全員衣装がめちゃくちゃかわいかった……。
なつかしい楽曲に急激にテンションが上ってるところに、2番でメンバーがぽんぽんっと増えて。そっか、ここで来るんだ! というオリメンの登場。
このコンサート、まゆゆが全部考えたなら相当センスがあるし、ゆきりんに相談したとも言ってたのでゆきりん相当やり手な参謀感ある作りだったのだけれど、どこがよかったってこの序盤の組立がほんとうによかった。
「初日、旧B面メンではやらないんだ」からの「そっか、ぐ〜のねも現役メンね。今日の卒コンはこっちだと思えばいいんだね!」からの2番で初代が登場というサプライズ。緩急の付け方がうますぎる。この時点でもうたのしい!
M03. オネストマン
そこからのB5th「オネストマン」。他メンバーも出てきて、あっとういまにステージ上がにぎやかに。これ、はじめて生で観た。この夜は、そういう映像で観たけれど今まで観る機会のなかった楽曲がたくさん観られて、それもうれしかった。
M04. 呼び捨てファンタジー
「上からマリコ」のカップリングでいちばん好きな曲。PVもかわいくて、とってもチームBだなあという気持ちになる。こじまつりでも観られてうれしかったので、最後にまゆゆきりんWセンターで観られて満足。
「ぐ〜のね」からはすっかり緊張が溶けているように見えたのに、MCになるとなんだか呆然としているまゆゆ。
今日の衣装はぜんぶまゆゆにあわせたもの、と聞いてわくわく。アイドル感たっぷりの衣装がたくさん観られそうでたのしみ! 舞台裏で既に泣いていたことを暴露されるゆいはんが愛おしい。
M05. BINGO!
「わたしが初めて選抜に選ばれた曲です」という前フリから。わたしは、この曲の1番のサビの歌詞が好きなのだけれど、「今日まで脇目ふらず待っていてよかったわ」という真摯な歌詞は、この日のまゆゆにほんとうによく似合っていた。
そして、埼玉選抜のメンバー、出身地で選んだとは思えないくらい強いのね。そういえば、小嶋さんも埼玉だったし。パステルカラーのセーラー服風スカジャンもとってもかわいかった。
M06. ポニーテールとシュシュ
M07. AKBフェスティバル
てっぱん。ここからAKB48の代表曲と、いかにもAKBらしい楽曲に乗せて、まゆゆがひたすら、いつも劇場でがんばっているAKBメンバーを紹介していくスタイル。
「人見知りだから、メンバーとの思い出がない」というのが、まゆゆの持ちネタになっていたけれど、彼女が他のメンバーと他でもないAKB48というものによって、しっかりつながっていることがわかったし、AKBのことをとても大切に思っていることがわかる演出だった。
M08. 軟体恋愛クラゲっ娘
と、ど真ん中AKBが続いた後で、この早さでまさかの「クラゲっ娘」。数ある珠玉のソロ集の中で、この曲をいちばんにセトリの前半でやるのがすごい。しかも大量の後輩メンバーをクラゲっ娘として引き連れて。
ソロデビュー以降、ずいぶんと癖がなくなったまゆゆの歌い方だけれど、この曲は初期のアニメ声歌唱の名残があってそれはそれでなつかしく。
MC2 向井地美音×岡田奈々×矢吹奈子×福岡聖菜×川本紗矢×高橋朱里
2回めのMCは「まゆさんを特に慕っている選抜」とのことで、後輩メンバーのみ。メロンジュースをこぼしてしまった朱里へのまゆゆの粋なフォローとか、みーおんが同期とまちがえてまゆゆのおしりを触ってしまった件とか。
いろいろと面白かったのだけれど、個人的に一番笑ったのは、岡田奈々ちゃん。
せいちゃんが「まゆさんとオフの日、ふたりで舞台を観に行った。前日にLINEが来て……」と思い出を話したとき、他のメンバーが「それはすごい!」的な反応だったのに、ひとり「ちょっと待って! まゆさんのLINE!? みんな知ってるんですか?」と進行をぶった切って動揺していたのが、今掘り下げるべき話題はそこ? と。笑
その前に、「一度だけまゆさんの握手会に来たことがあったのも、このたまアリで、最後もここで。出会いも別れもここか……」としんみりするいい話をしていたのに、そこまで含めて「LINEを知らなくて握手会に来たことがあるって、それむちち席(の人)じゃん!」と朱里にいじられていた。
ここからユニットタイム。ユニットも期待できるなー! とわくわくしたのが、初っ端の「パジャドラ」で、なんでもできそうなこの組み合わせで、あえてこの曲なのがおもしろくてとっても豪華で。
そういう「最後に珍しいものを観られた!」感と、「みんなが当然最後に観ておきたいもの」がうまく織り交ぜられていて、最初の一時間で、「もうこれでおしまいでもいい」と思ったくらい幸福度が高いセトリだった。
ジェラピケぽかったもこもこパジャマを卒業して、シルクのガウンをひるがえして踊るまゆゆがかっこよかった。ガウンさばきのきれいさは、宝塚好きの面目躍如感ある。
M10. 残念少女(まゆゆ×きたりえ×みぃちゃん)
怒涛のまゆゆセンターユニット。こうしてみると、初期のまゆゆは決してぶりぶりな曲ばかりもらってるわけじゃないんだよなー。
これ、後のMCではじめて、実はケータイを持っていなかったことに気づくくらい、後ろのふたりもぴったり世界観に入り込んでた。こういう時代感のある曲は、いかにも公演曲って感じでずっと好き。
M11. 初恋よ こんにちは(まゆゆ×さくらたん×れなっち)
まゆゆにときどき感じる「赤川次郎さんの本に出てくる古き良きアイドル感」は、こういう曲目のときにいちばん全面に出てくるな、と。このちょっと切なくてカマトト(古い)感のあるメロディーと歌詞。汚れがないのに冷めている感じ。
ビジュアル選抜感のあるユニットで、ここらへんから「今回、こじまつりのときと同じくらい、曲ごとのメンバーのセレクトがいいなー」と思い始めた気が。
M12. セーラーゾンビ(まゆゆ×なぁちゃん×朱里)
まゆゆが不動のセンターで、たくさんの次世代エース・センター候補がいたころのAKBを象徴する楽曲のひとつだなと個人的には思っていて、あまり聞く機会はないけれど好きな曲。
リクアワで、1回だけオリメンでやったのを観られたのがなつかしい。
これをこのメンバーでというのも新鮮で楽しかったし、なにより好きなメンバーがまとめて少人数でバックステージに来てくれて、近くでパフォーマンスを観られてうれしかった!
あのときからいろいろあって、いろんな子が去っていったけれど、その中で、ときには立ち止まったり苦しんだりしながらも、ずっと次世代としてがんばってきたふたりが、ちゃんと生き残って頼もしい顔でまゆゆを両脇から支えているのを観て、ついついほろりと。
特に、ファン時代はまゆゆ神単推しだった岡田奈々ちゃんが、まゆゆ卒業シングルの選抜に間に合ったのはほんとに胸熱だし、それどころか、大事な卒コンで3人ユニットをやっているって胸熱どころの騒ぎじゃない。
そしてここオリジナル衣装でこの曲がきますか! という「君のc/w」。歌もダンスも衣装も、すべてがかわいくて圧倒的にアイドルで、わたしも例に漏れずこの曲は初見のときから変わらずずっと大好き。
さきほどの「セーラーゾンビ」がAKBの次世代エースユニットだとしたら、こちらはさながら次世代センターユニットかな。
ものすごく近くてみると、ゆぃゆぃがすらっとしていてスタイルがいいのにびっくり。これまでは、まゆゆタイプだと思っていたのだけれど、背の高さもあってか、実際に見てみると、先輩たちの中で誰系統か……というのを無理に決めるなら、ゆきりんっぽく。
どちらにしても、すさまじいアイドル力。
みーおんは、もはや誰の系統でもないみーおんというキャラだと思うので、このまままっすぐがんばってほしいなあ。
M14. 夕陽を見ているか?(まゆゆ×ゆいはん)
二代目総監督とふたりっきりで、AKB屈指の名曲を。観客に向けてのセリフではなく、ふたりだけで前奏の間話し込んでいるのが、めずらしくておもしろかった。
だいたい最後の方に使われることが多いので、ここでもはや「夕陽」が出て来ることにびっくりしつつ、この後のライブへの期待がますます高まる流れ。ダンスをみたい歌ではないので、ここでトロッコというのはありだな、と。
でも、なんだか「夕陽」って、メンバーにただ花道を歩いてもらいたくなる曲でもあるんだよなー。できればファンの方など見ずに、隣りにいるだれかと肩を組みながら。
M15. アボガドじゃね〜し…(まゆゆ×さっしー)
ものすごくお久しぶりな感じのするさっしー。これも、オリジナル衣装で死ぬほどかわいかった!
アイドル好きのさっしーの高度なアイドルパロっぽい魅せ方と、まゆゆの生粋アイドル力ががっちり組み合わさって、ほんとうにたのしい曲。お互いに近づくとこの振り付けがめちゃくちゃかわいい。
初披露のユニット曲。「シュートサイン」のカップリングを観たときに「わー、まゆゆきりんの曲がある」と思ってから早半年以上が経ったわけで。
最後に「てもでもの涙」がもう一度みたいな、と思っていたのでちょっとだけ残念。
なんだかディナーショー感のある色違いのロングドレスで登場。こうしてみると、実は今、髪型もほぼおなじで、このふたりが仲良しだったのがびしばし伝わってくる数分間だった。
MC3 (渡辺麻友)柏木由紀×北原里英×松井珠理奈×宮脇咲良×山本彩
最初にまゆゆきりんMCにて、まゆゆ初のソロアルバム発売決定のお知らせが。うれしい! これは買おうー。
そしてお着替えのためにはけるまゆゆ待ちで、各グループの代表メンバーが集まってまゆゆの思い出を。ゆきりんの仕切りが的確でそしておもしろい。
きたりえがしっかり笑いをとり、さくらたんが正統派のコメントを述べ、珠理奈がセンネズ旋風を再び巻き起こし。
最後のさや姉はといえば、思い出のなさを笑いでカバーしていて、それが、無理に無難なことをいうよりもずっと心に残った。
それにしても、初期はメンバーとのごはんが会っても出ずに帰ってしまうという、まゆゆと同じくらい人見知り・マイペースキャラだったはずのゆきりんが、いまや各グループの首脳陣をしきって回せるくらい人脈があるというのだから、なんでも最後になるまでわからないものだな、と。
そして、「ここからはまゆが選んだ、このメンバーがいればAKB48の未来は明るいという、メンバーによる楽曲披露です」の前フリの後に、怒涛の5曲シングルメドレー。
M17. 真夏のSounds good!
M18. 君のことが好きだから
M19. 希望的リフレイン
M20. さよならクロール
M21. ヘビーローテーション
せいちゃん・さややがよろこびを爆発させてセンターをやっていたこと、「希望的リフレイン」でWセンターをやったゆぃゆぃからみなぎる正統派後継者としての自信、そしてまゆゆなしで単独センターとして会場と対峙するみーおん。
それぞれ意味を感じるメンバーの選出の効果か、シングルメドレーなのにちっとも古さを感じず。
そして豪華な寸劇パートへ突入。
M22. シンクロときめき
いちばん近いステージで、いちばん好きな曲をゆっくり聞けるなんて。このときの衣装がまた、クラシカルでシックでとってもとってもかわいかった! 今回、何パターンも白のレースをつかったドレスは着ていたのだけど、その中でもピカイチ。
M23. 出逢いの続き
これ、ほんとうにいい曲。伸びやかな声と、しんと前向きな歌詞とメロディーがものすごく胸に来る。この日、何度も「卒業後も歌ってほしいな」と思ったけれど、この曲を聴いたときには「卒業後も歌ってくれなきゃ困る」と思った。
M24. 守ってあげたくなる
舞台好きとしては楽しかったけど、さすがにちょっと長くない? という寸劇の後で、また絶品のソロ。ちなみに、寸劇中に「心のプラカード」もちょっとだけ歌って踊ったりした。そして、最初から最後まで、むちちの中身が本物のえなりくんだったというおどろき…。
あまり記憶がない……。なんでだろう?
ラストスパートにむけて、怒涛のシングルメドレー。
M25. ラブラドール・レトリバー
M26. フライングゲット
M27. 言い訳Maybe
M28. 大声ダイヤモンド
M29. 心のプラカード
ふつうならシングルメドレーって退屈なターンのはずなのに、1曲流れることにどんどん盛り上がるし、なんならどんどん涙腺もおかしなことに……。
それはたぶん、まゆゆがそのどれにもしっかり選抜あるいはセンターとして参加していて、AKB48のシングルの歴史が、すなわちまゆゆの歴史でもあるからだと。
特に、せっかくの総選挙1位ご褒美曲なのに、ほとんどコンサートでもやらないし、ずっと悲しい扱いだった「ここプラ」の使い方が秀逸で泣いてしまった。えなりくんのターンで消費されて終わりかと思ってただけに、二度うれしい。
M30. So long!
M31. 11月のアンクレット
終わりの時を告げるように「So long!」がかかり、そのまま最後の曲に。こじまつりのときも新曲がラストだったので、「次はわたしの…」というMCに、とうとう来てしまったかという気持ち。
EN01. サヨナラで終わるわけじゃない
真っ白いドレスでふたたび登場したまゆゆ。一言一言確かめるように、今の思いを語った後で、アンコール1曲めは卒業ソロ曲。まゆゆは最後まで、ソロはいい曲をもらい続けたなあ、と。
EN02. 初日(旧B参加ver.)
そして、最後にこれはずるかった……。初っ端にやって、完全に「今日はもうあれはなしなんだな」と油断させてからの旧メンバー集合でもう一度、最後に「初日」。
EN03. 約束よ
続く「約束よ」も含めて、ふたたびぼろっぼろ泣いてしまい、もうよく覚えていない。モニターに映るまゆゆきりんも、ぼろぼろでまたもらい泣く始末。ここからさっしーのメッセージ、ゆきりんの手紙。そんなの泣くわ、というシンプルな構成に気持ちよく泣かされてきた。
EN04. 桜の花びらたち
「わたしがAKBを知ったきっかけで、今でもずっと大好きな曲」でオーラス。こうして聞くと、後に書かれたどんなに丁寧な卒業ソングよりも、たしかにやっぱりこの曲が「AKB48の卒業ソング」なんだよな、と思う。
歌詞もメロディーも、鐘の音も。
まゆゆのドレスを整え、ゴンドラに乗せてあげ、送り出す作業をすべてゆきりんひとりで行っているのが、なんだか娘を花嫁に出す母感満載で、またうるっと。あれはちょっと、誰も手を貸せない。
というわけで、18:30開演で22:00前閉演と、びっくりするほどみっちりだった卒コン。
正直、AKB48神セブンとしての「大正解卒コン」は数年前にたかみながしていて、この間の小嶋さんのはどうするのかな? と思っていたら、人との縁と演出の粋さで新しい正解を出していて。
まゆゆはどうするのだろう? あの2つを見た後にするのって大変だよなぁと思っていたのだけど、まゆゆはまた、新たな正解を見せてくれた。
AKB48にはいい曲がたくさんあるし、ストーリーがある曲がたくさんある。歌い継がれるべき曲がたくさんあって、それがたぶんいちばんの強みだと。
全体曲やシングル曲が多かったのに、個人的に満足度が高かったのは、並べ方が素晴らしかったからだと思う。
そうそう、ファンの側も、ペンライトやメッセージ企画も、すべてぴたっと成功していて。すごかった。お疲れ様でした! 参加させていただけて、たのしかったです。ありがとうございます。
なんというか、誰かが誰かのことを好きなのっていいな、と思ったまゆゆの卒コンでした。
神7の中では末っ子だったけれど、渡辺麻友という存在は後ろを歩く人にとって、いまやきっとひとつの道標で、それはわたしも同じ。
まゆゆを通ってきた子なら、安心して推せる。まゆゆ推しの子のアイドル観に、何の不安もないから。
まだ完全な卒業はもう少し先だけど、卒業おめでとうございます。「出逢いの続き」、絶品でした。卒業したら、ミュージカルにも出てね。これからの人生が幸多きものになりますように。
昔からぼんやり、神7がぜんぶ卒業したら、たぶんわたしも卒業だなと思っていたのだけれど、もう少しだけ、わたしはこのグループを応援し続けようと思う。
サヨナラで終わる、わけじゃない。