ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

My SHIBUYA

この間の日曜日、渋谷とは思えないゆったりした時間を、B1Fで過ごした。

https://www.instagram.com/p/BVSKCAFgfMv/

天気が悪いわけでもなく、朝早いわけでもないのに、ぽかんとまるでそこだけ違う時空の中に存在するように静かだったFrancfrancカフェ。

お店なのに誰かのおうちにいるような感覚で、それはつまり、わたしたちの年代の「自分の部屋」がそれだけFrancfrancでできているということなんだろう。わたしもひとり暮らしすると決まった時にはうきうきしてFrancfrancを覗いたなあ。

趣味の違う妹と、さあふたり暮らしをするぞというときに覗いたのも、ここだった。

そうやって見つけたもので、今の家までずっといっしょに引越しをしてきているものも、たくさんある。つい最近もちょこちょこと小物を買ったし。

この日も、数年前に買ったシャンプーやコンディショナーのディスペンサーがダメになってしまったので、新調しに行ったのだった。結局、まったく同じものはもう売っていなくて、今度は中身が見えるタイプのやつにした。

詰め替えるという行為がこんなにも親しくなったのは、ここ数年の話だし、こわれてしまったディスペンサーはまさにそのきっかけでもあったので、ちょっとさみしかったのだけれど、やっぱり新しいものはうれしい。

いくつになっても単純なわたし。

 

そうそう、そして、お会計の際にこのカフェのクーポンをもらい、行こうと思っていたランチのお店が開くのを待つ間、こちらで過ごすことに。

https://www.instagram.com/p/BVSJ_Fpg9Js/

ちょっとだけの滞在だったのがもったいないくらい、快適な空間。カフェラテはもちろんオリジナルのマグで出してくれる。

wi-fiがあり、席によってはコンセントがありというかなり至れり尽くせりな環境で、本を読んだり作業をするにはもってこいの場所。ほんと、なんであんなに空いていたんだろう……?

慌ただしく出て向かったランチのお店が満員で入れなかったので、もっとゆっくりしていけばよかったと思ったくらい。

都会というのは、ふいにそのど真ん中に、こうやってふしぎな静寂スポットがあるからおもしろい。

 

お昼は何かは食べられるでしょう、ということであっさり方針を変えてヒカリエへ。

ちょうどお昼時だったので、お店に寄ってはおそろしい列ができていたけれど、するりと入れた肉バルで。

https://www.instagram.com/p/BVty9goAV6l/

お昼からステーキを食べて大満足。パンもおいしかったし、つけあわせのマカロニチーズがなんだか妙にツボだった。

さくっとランチをした後、そのままぷらぷらとショッピング。ウィンドウのつもりだったのだけれど、存外真剣にリュックを探し始めた恋人につきあっている内に、だんだん本気のショッピングに。

おやつの時間くらいまでヒカリエを堪能して、あまり遅くならない内に帰宅した。

18のときの方が渋谷はこわかったなあ、と思う。今は派手なあの街とずいぶん親しくなり、自分が快適に過ごせる場所をすっといくつも思い浮かべることができる。ヒカリエができて大人が増えたことも大きな理由だと思うけれど。

あの春、『蒼の乱』で通って以来、ヒカリエはずっと渋谷でいちばん好きな場所だ。

そろそろ何か舞台も観に行きたいなあと思った、静かな渋谷の一日だった。