おしゃべりな道中
久々にログインしたら、はてなブログが3年日記のような仕様になっていてびっくり。振り返るために書いている日記なので、この新機能はすごくうれしい! 早速去年の11月の日記に飛んでみたりしている。
旅だらけだった秋の旅行、たぶん第1弾だった那須の話を忘れない内に書こうと思ってずいぶん日が経ってしまった。
ちょっとずつ備忘録として書こうかな。
まだ東京はちょっと暑かったりもした夏と秋のあわい、はじめての那須に行って来た。
ばたついた夏が終わったので、ただただのんびりしたくて、でも南の島というには少し季節が進み過ぎていて、その結果、なぜか避暑地に言ってしまったふしぎな旅。
実はこの旅、ほんとうは秋田に行くはずだった。
だけどこの時期、恋人もだいぶ疲れていたようで、レンタカーの乗り捨て料金をすっかり勘違いして段取りを進めてくれていたらしく、1週間前になって海外に行けそうな値段がかかってしまうことが発覚。
急遽、飛行機代(帰りの便だけ取っていたので、痛手は痛手だけどキャンセル量はがまんできるくらいの金額)をうっちゃてでも、往復車でもしんどくない距離に行き先を変更することにした。
旅の目的は「のんびりできること」「おいしいごはんが食べられること」そして、わたしは「パン道楽ができること」、恋人は「疲れない程度に運転ができること」。
それをうまいこと満たしてくれそうな場所として、突如、那須が候補に挙がり、いろいろ調べている内にいいじゃない、となって、するすると目的地が決まった。
わたしはずっと行ってみたかったSHOZO CAFE*1があるというだけで、もうオールOKな気持ちに。
ホテルも取れないくらい直前までバタバタしていたのがけがの功名となり、考え得る限り最低限のキャンセル料で秋田を諦め、予定通り3連休の初日には、なんとかかんとか東京を出発した。
朝起きると9時過ぎ。そこからなんやかんやと本を読んだり書き物をしたりして、11時過ぎにようやく旅がスタート。
昔とちがってがつがつしたスケジュールよりも、ゆったり無理なく楽しむことの方がしあわせだと思うようになったきたなあ、とレンタカー屋さんまでの道を歩きながら思う。
ふだんの食事はわたしが作ることが多いのだけれど、遠出をするときには必ず作ってくれるお弁当を持って、車に乗り込む。
たこさんウインナーは子どものときにはほとんど食べなかったので、大人になって居酒屋で覚えた味。でも「なつかしい」と思うのだから人の味覚って適当だ。
エリンギやオクラやポテトを巻いたベーコンやら、卵焼きやら、甘いタレのかかったミートボールやらは心底懐かしい味で、さっそく渋滞に巻き込まれながらもぐもぐと助手席で食べる。
秋の空にお弁当というのはよく似合う。
朝いっしょににぎったおかかのおにぎりは笑ってしまうほどたくさんあって、すぐには食べきれずに、那須までの道のりで時間をかけてのんびりとたいらげた。
渋滞は一瞬だった。
高速に入った後は快適で、途中のサービスエリアでどこに止まるかを吟味する間もなく、いくつかを通り過ぎていく。
ようやく止まったところで、ふらふらと歩いてストレッチをし、スターバックスによって限定のフラペチーノを買って、再び車を飛ばした。
こうしてふりかえると、まだあたたかったんだなあ……。なんのためらいもなくフラペチーノを選んでいる。
フレーバー自体も、トロピカルでどちらかというと夏っぽい味だった。ごろんごろん入った桃と、ネクターみたいに甘いジェリー。
もともと移動が好きなので、旅はこうして目的地に向かっているときがいちばん好きかもしれない。
今回みたいに急がなくていい旅は、なおさら。
ところで、なぜか車に乗ると、いつもどんなにがんばっても寝てしまうのだけれど、この日はばっちり最初から最後まで起きていた。
夏の間、忙しくてほぼ必要事項以外の会話をしていなかったので、しゃべることが山ほどあったせいかもしれない。
この夏話損ねたことをすべてしゃべりながら、カーナビの目的地到着手段を無視して、ゆったりとゴール地点へ向かった。