数か月早い今年のみかん
起きたら、雨どころかぴかぴかのいい天気。あまりに暑くて、久しぶりにクーラーをつけた。
昨晩表題作だけ読んだ『オーブランの少女』の余韻を一掃するようなきれいな朝だ。短編集なので、起き抜けに次の収録作品をぱらぱらと読んだら、そちらもそちらでなかなかにおもしろくもブラックなお話で読書は一時中断。
今日も8時に目が覚めたので、そのままキッチンに立って朝ごはん。
最近、近くのパン屋さんのパンが当たりでうれしい。昨日と同じ要領でスクランブルエッグを作り、昨日とは違いぺろんと長いベーコンを焼く。
お湯で溶かすだけのカップスープは、コーンじゃなくてじゃがいものポタージュで。
なんだか寝起きがよくて、ブロッコリーを茹でて、冷蔵庫で冷やしていたみかんも半分に切った。運動会のおべんとうに入っているみたいな、ごきげんなみかん。
数年前には12月の下旬*1に買って、「数日早い」と驚いていたけれど、今年はすごく早い。
くだものでいちばん好きな桃を2回しか食べないまま、夏が終わってしまったので、その反動でみかんは待てずにさっさと買ってしまった。まだ9月の内だったと思う。
めずらしく(!)すももを食べたり、1/4カットのすいかを深夜のバーで食べたのが悔しくて休日にたっぷりとほおばったりと、くだもの自体はよく食べた夏だったのだけれど。
そういえば、終わってみると、思ったよりもおそうめんを食べない夏でもあった。
せっかくそれ用の器を2つも買ったのに、こうしてくだものを入れたり、サラダを盛ったり、なんならヨーグルトを食べたりするのに使う回数の方がずっと多かった。
思えば今年は夏らしいことの多くを、GWごろに前倒してやってしまった気がする。
フルーツをたっぷり放り込んだサイダーを飲んだり、お風呂上りに扇風機の風にあたったり。
模様替えをしてますます寝転びやすくなったソファーと、先日シーツを新調したベッド両方があまりに快適で、とろとろとろとろと、文庫本をソファーで読みながら何度も寝落ちた日曜日。
あまりにひだまりが幸福なので、本は『オーブラン』を諦めて、平松洋子さんの『なつかしいひと』をぱらぱらとめくり、最終的にはようやく買ったこちらの第2部・第3部を。
10代のとき、地元の図書館で分厚い全集を借りて読んだ。当時は10冊しか借りられないから、いかに1冊でたくさん読めるかというのが死活問題で、そういえば、昨日のよしもとばななさんもほとんどの作品を自選選集で読んだ気がする。
お昼は昨晩のハンバーグの余りと野菜をオーブンで焼いて、かんたんに。
なんだかとても清々しくて、めずらしく家でビールを1缶分けて飲んだら、またするりとソファーでうたたねをしてしまった。
夕方時分に午睡から目覚めて、晩ごはんの買い物へ。
昨日から日曜日の晩ごはんはタコにしようと思っていたのに、歩いている内に無性にお蕎麦が食べたくなり、そのままお蕎麦さんへ向かうことに。
おなかがいっぱいになり、アイスを買って帰宅。なんだか何がどうというわけではないけれど、大人になったなあとしみじみ思う帰り道だった。