No Place Like HOME
久しぶりに、心底、家でまったりしている土曜日。
3月は遊び歩いたわー、と自分で自分に感心していたら、感慨を覚える隙もなく、4月最初のお休みも、ばたばたとしたものになった。
だから、この土曜日をほんとうに楽しみにしていた。
今日はだらだらしよう! と張り切って朝7時には目を覚ます始末。何かが矛盾している。
洗濯物や片付けを終えた後は、日に日に快適になるリビングの一角、もはやなかったときのことが思い出せないソファーに寝転がって、ぱらぱらと雑誌をめくる午後。
痩せ細った2月号の後の、たっぷりとはしゃいだ厚さのある3月号・4月号がとても好き。
疲れたというのを言い訳に、またしても大きなクッションを買ったので、雑誌を含めて、読書をするが、俄然、とても快適である。
黄色いクッションは、たまたま入ったB-COMPANYで見つけたもの。ふだんならこのサイズのものに、この色は選ばないけれど、どうやら心底疲れていたらしく、気づいた時にはお会計をして抱えていた。
ソファーを買ったことが免罪符になり、どんどんクッションが増えている。念願の「埋もれるように座る日」も近そうだ。
それにしても、心の友・メディキュットを履くことすら、ずいぶんと久しぶりで驚く。脚のマッサージなど、夢のまた夢……。
ソファに脚を伸ばして座るのも久方ぶりだし、最後に珈琲を豆から淹れたのも、いつだろうと目を細めてしまうレベルだ。
実際には、半月かそこらの「久しぶり」なのだろうけれど、なんだか濃い1か月で、振り返るのも億劫になるくらい。
晩ごはんの買い出しに寄ったスーパーで、期せずして見つけた、チェブラーシカコラボの小枝をお供に、のんびりのんびりしている。
ちなみに、この下に敷いているのが、更に少し前に我が家にやってきたクッションで、こちらはいわゆる「人をダメにするクッション」。
枕にすると、ずもももも……と、どこまでも頭を包み込んでくれて、宇宙にいるみたいな軽やかさになる。
マイクロビーズのクッションを最初に知ったのは、たぶん中学生のときで、真っ赤なバーバパパの形のそれを、わたしはずいぶんと長い間、大事に使っていた。
その後に買ったさまざまなクッションは、軒並み、やってきたわんこの寝床にされたけれど、ビーズクッションだけは、「噛んでバラバラにしてしまったら危ないから」という理由で、ずっとわたしのもののままだった。
本を読むときに抱えるのがいちばん好きで、だらだらするときのいいお供だったことを覚えている。
わたしは、ほぼ家で宿題をしない子どもだったのだけれど(授業中にやっていた)、たまに持ち帰ったときは、しっかり抱え込んで、つらつらと目の前の問題を解いた。
いつ手放したのかはもう思い出せなくて、そういうものがこのクッションだけではなくて、たくさんある。
そういうことを忘れたくなくて、こうして大人になってからは、日記に書き残しているのかもしれない。
というわけで、新しいクッションを手に入れてから、そして、ソファーが来てから、いいことが既にたくさんあった。
でも、一番の効用は、疲れていてもベッドに直行することがなくなったことかなあ……。
「間取り? 寝室さえあればいいです」と不動産屋さんで即答していたのが、嘘のよう。当時の自分を殴ってやりたい。
今は広いリビングのない部屋など考えられないし、リビングがあるなら、ソファーが欲しい。
寝落ちしながら、今更、『ST 赤と白の捜査ファイル』をhuluでさくさく見たり(ようやく半分)、『臨床犯罪学者 火村英生の推理』を番外編まで含めて、せっせと流したり。
火村シリーズは昔全部読んで、面白いほどすっきりと全部忘れていたので、ひとまず何か1冊と思って、『スウェーデン館の謎』を買ったりもした。
臨床犯罪学者・火村英生の推理 (4) スウェーデン館の謎 (角川ビーンズ文庫)
- 作者: 有栖川有栖,麻々原絵里依
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/10/31
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昔持っていたのとは違うもので、とこちらのver.を購入。
そんなこんなで、珍しくドラマ付いていた日々で後回しになっていた、『昭和元禄落語心中』の録画一式や、新アニメの1回目を永遠に再生し続けながら、今は、とろとろと日が落ちるのを待っている。
晩ごはんは、延ばし延ばしになっていたお祝い事があるので、久しぶりにすき焼き。久しぶりに苺のショートケーキなんてものも買った。
買い出しのために表に出ると、春らしく風が強い、きれいなきれいな晴れ。
ふしぎなことに、3月の空とも5月の空とも、やっぱり違う色合いをしていて、1週間もない「快適な4月」をのびやかな気持ちで堪能している。
遊びまわるのもいいけれど、やっぱりこうしている日がないと、電池切れしてしまうみたいだ。