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ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

むらさき色のちいさな例外

life murmur cosme

キャラものは、好きじゃないはずだった。

だから、一時期のpaul&joeの怒涛のディズニーコラボをやり過ごし、もうキャラもののコスメを使う機会はないだろう、と思っていた。

セーラームーンや、ベルサイユのばらのアイライナーにときめく気持ちもあるけれど、あれは別にイラストがついているわけじゃないし、キャラものの範囲外。

スヌーピーコラボのエテュセのリップクリームは、そうとう危険。でもリップはたくさんあるしなあ……。

 

そう思って、やり過ごしていたのに。

まさか生まれてはじめて使うイラストの入ったコスメが、子どもの頃から、よく知ってはいたものの、一度も買い求めたことのない彼女のイラスト入りになるとは、思ってもみなかった。

 
https://www.instagram.com/p/4LR3bHr5e0/

ドナルドの恋人、デイジー。

子どもの頃からどこでも、ミッキーとミニーのいる場所では隣にいたはずの彼女なのに、それ以外は、何も知らない。

いつおろそう、いつ開けよう、と思っている内に、なんと、ソニアリキエルが日本から撤退してしまい、ますますタイミングを逃したあげく、最近ようやく使い始めている。

 

2015年前半から使っていたpaul&joeの後、下地のいらない処方のファンデーションに切り替えたせいで、ますますベースメイクの簡素化が進んでいた昨今。

相変わらず平日は、コンシーラーもパウダーも、下地を省略するのに便乗して、省略している状態だった。

もっとも、それで過不足なくやっていた。

でも、やっぱりベースメイクって大事だなあと再確認したのは、年始の数日間、マスクをするのをいいことにファンデーションをサボってから。

アイメイクだけは、ラインもシャドウもむしろいつもよりしっかり入れたのだけれど、なんだかパリッとしない。

思い直して、ちゃんと、コンシーラーからパウダーまでしてみたら、アイメイクはラインかシャドウのどちらかを省略してもいいくらいで、なるほど、と唸った。

もっとも、万能選手であるアルビオンのファンデーションをしていないから、もやっとするのは当たり前なのだけれど。

このファンデーションはファンデーションで、だいぶ優秀。 

https://www.instagram.com/p/9iJEVlr5RV/

ジェルマスクという名前に違わず、肌にのると、ぷるんと弾み、次の瞬間にはぴたっと密着する。

色は#040のクールベージュ。ピンクっぽさもイエローっぽさもない、名前通りのすっきりクールな「肌色」。

エスティローダーのWステイよりは余裕があるけれど、ぽやぽやしているとすぐにぴたっと肌の上でとどまってしまうので、ばばばばっと伸ばさなければならない。

毎朝、この瓶を手にした瞬間に、眠っていた頭が少し覚めるのもいいところ。

そういうわけで、ここ数か月はこれ1本でベースメイクは終了、という日も多々あった。

 

それを一変させたのが、このデイジーである。

外箱はみつばちのような配色で、中のパッケージはデイジーダックのイメージ通り、パープルが効いた配色。

https://www.instagram.com/p/4LR7oGL5e7/

中のお粉もふんわり淡いパープルがかっていて、なんでだろう、と首を捻ったらそういえば、もともとデイジーといえばバープルだった。

ディズニーのアニメだってビデオで何度も何度も観ていたし、ディズニーランドでもステージの限りなくセンターに近い場所にいたはずなのに、ほんとうに改めて考えてみると、何も知らないなあ、と驚く。

赤地に白のドットといえばミニーちゃん、というくらい、デイジーといてば淡いパープルとピンクみたいなのに。

調べてみると、勝気でセクシーという単語が形容として出てきて、なんだかデイジーってば大人になって……! とどきどきしていたのが、むしろ的外れのよう。

まさかキャラクターコスメのはじめてがデイジーダックになるとは思っていなかったし、それがソニア・リキエルになるとも思っていなかった。

意外な組み合わせだけれど、ようやくどういう人となり(あひるとなり?)か知った今では、なんとなくしっくりくる。M・A・Cあたりの方が、もっとピンとくるタッグではあるけれど。

ソニア・リキエルのコスメといえば、ラベンダーの色をはらんだ下地のイメージが非常に強かったので、パープルがテーマカラーのデイジーに白羽の矢が立ったのも、納得できる。

25thの記念企画として、他にもリップパレットなどいろいろ出ていたみたい。

https://www.instagram.com/p/4LR_XTL5fD/

てのひらにすぽんと収まる、以前使っていたDiorの持ち重りのする瓶比べたら、いっそおもちゃのようにぺらんと軽い。とてもかわいい。

プラスチックの内部の蓋を設置したままだと、この小ささの中で、ブラシも持ち歩ける設計で、便利になっている。

わたしはどうも、コスメの中敷き(?)のようなプラスチックが苦手ですぐ捨ててしまうのと、そもそも持ち歩かないので、別々に収納しているけれど。

早く家に帰るのが、結局至極のしあわせ、というわたしでも、ついついおしゃれをして夜遊びに繰り出したくなるパッケージなので、ほんとうは、夕方のお化粧直しに持ち歩くのがいちばんしっくるくる使用方法かもしれない。

それがたとえ夕方でも、淡いパープルが色を白く澄んで見せるようで、肌がすっときれいに見える。

昂揚感を足すならDiorの*1"Diorskin Nude Rose Powder"で、透明感を足すならこちらという感じ。

肌は清楚になり、一方で、なぜかちょっとはしゃいだ気持ちになる。

 

デイジーは、おしゃまでショッピング好きの女の子らしい。

キャラものは、がちゃがちゃと子どもっぽくなるから、極力持たないようにしているつもりだった。

でも、このパウダーを肌にのせると、きゅっとミーハーな気持ちが上がるのは、どう関げてもパッケージのおしゃまなデイジーダックの威力で、黒が基調のデザインだからいいか……なんて、すとんと例外になりつつある。

同窓会で10年ぶりに会った女の子が、当時は気づかなかったけれど、とても美人で目が覚めたときのように。

誰だって、急にデイジーを好きにならずにはいられない、小さくて特別なコンパクトである。