ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

+milk

2日続けていいお天気。

昨日、調子に乗って全部洗濯物を回してしまったので、こんなにいい天気なのに、今日は干すものが何もない。次にお休みでこんな空を見るのはいつになるだろう、という青さなのになあ。もったいない。

朝起きたら9時前で、なんやかんやしていて、昨夜眠ったのが3時過ぎだったのが嘘のように、すっきりとした目覚め。

天気のいい休日だけは、途端に目覚めがよくなる体質は、今年も変わらなかった。天候にかかわらず、休みと言えば死んだように寝ていた数年前からすると、ずいぶんと健やかになったと思う。

 

昨日は映画を観に行って、今日はPCと格闘しつつ、生まれてはじめてマンガ『封神演義*1を読んでいたら、朝ごはんは疎かになってしまった。

それほどおなかが空いているというわけでもなかったので、2日連続、ブランチはシンプルに。

https://www.instagram.com/p/-6hmHGL5QR/

基本は、掌に収まるサイズのちいさな黒パンと、卵とベーコン。

昨日はスクランブルエッグにして別々に食べ、今日はラピュタトーストを作り、余ったスペースには、とろとろになった柿を添えた。

そのまま食べようとしたら、冷蔵庫に寝かしていたboccaのカチョカヴァロ*2が出て来たので、それも軽く表面だけ焼いてオーブンレンジで数10秒温め、急遽トーストの上に追加。

清潔な味がするこのチーズは、ほんとうはバーナーで炙るのがいちばんおいしい。外はかりっと焦げ目がつき、中はとろりとやわらかくなる。

残念ながら、我が家にはバーナーはないので、さっと表面だけフライパンで焼いてすべて溶け出す前に救出し、あとはレンジに任せることにしている。

分厚くスライスするので(もちろんその方がおいしい)、食べごたえはもちろんあるのだけれど、濃厚というよりはさっぱりと瑞々しい味がして、お昼前から食べても胃もたれしない。

なんだか『ハイジ』と『ラピュタ』が合体したみたいで、思いがけずたのしいブランチになった。

 

ところでboccaといえば、わたしがいちばん目がないのは、“のむヨーグルト”シリーズ。

はじめて飲んだのは、人生で3度目に北海道に足を踏み入れたときで、一面雪景色の中、あたたかい車の中で蓋を開けた。

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単純にパッケージがかわいくて手に取ったのだけれど、これがすごくおいしくて! だから、一度飲んで以来、北海道に行くとほぼ毎回買ってしまう。

こちらは先ほどのチーズのさっぱりした感じとは真逆で、ヨーグルトドリンクとしてはたいへんもったりとしている。どちらかというと、ラッシーと呼んだ方が正確かもしれない。

甘さを足したフレーバーものだけでなく、プレーンでもほぼ酸味がないのがいちばん好ましいところ。とろとろとやわらかに喉を冷やし、あたたかい室内で飲むと、するすると頬と心が解けていく、なんだか夢のような口当たりである。

 

給食で培われた牛乳へのトラウマは根深く、昔から、牛乳自体はほぼ自ら進んでは摂らない。

とはいえ、昔から牛乳でできているものは、たいてい好きだ。牛乳だって、まあ冷たく冷やした新鮮なものであれば、おいしくないことはないなあと思えるくらいには、だいぶ克服したけれど。

それでも飲む気になれないのは、あまりにおいしくない牛乳を、人生の最初で強要され過ぎたからだと思う。

というわけで、食卓にミルクを置けない憂さを晴らすように、大人になってからは、ときどきちょっと奮発した乳製品を摂取している。

朝、新鮮なミルクを1杯、というのはどんなに物語の中で見かけておいしそうでも、いまだに試してみる気にはなれなくて、こうしておいしいチーズやヨーグルトがある朝ごはんというのは、わたしなりの+milkな朝ごはんだったりする。

 

そういえば、昨日の純粋な朝ごはんは、ポップコーンだった。

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全部は食べられなかったので、おおかたを家に持ち帰り、待ち過ぎて発売日を忘れていた『よつばと!』の新刊をめくりながら食べた。

よつばが飲んでいたような、1本何百円もするミルクなら、朝から飲む気になれるかなあ……。ほんとうは、朝、食卓に新鮮なミルクがいつもある、という健やかさにずっと憧れている。

*1:ばさばさ登場人物が死ぬので、「この人を好きになりました」「この人まだ次の巻は死なない!?」という申告と確認を繰り返しながら読んでいるので、恐ろしく進みが遅い。

*2:チーズについて|商品のこと|牧家について|株式会社 牧家