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ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

-1℃分のオレンジ

life cosme murmur

梅雨である。7月なのに梅雨と言うのが釈然としない気持ち。毎日手が伸びる服も、自然と風が通る素材のものばかりになってきたし、メイクもどんどん軽くなる。

経験上、汗をかいてもちっとも落ちないのは、レブロンのカラーステイとエスティローダーのダブルウェアステイ。特にエスティの方は、一旦出したら伸ばすのも真剣勝負! というくらいあっという間に肌を陶器のように変えて、ちょっと心配になるくらい落ちない。

でも、今年はなんだか服と同様、メイクもこざっぱりとしたい気分で、いくつか今までは手が伸びずにいたようなものを新調している。

 

肌はここ数年気になっていた、PAUL&JOEに。

https://instagram.com/p/2x0XLCL5Rg/

コスメに見た目のかわいさを求めるなら、このブランドのパッケージが個人的にはベストかもしれない。

白とベージュと淡いブルー、そしてサーモンピンクがふんだんに使われている色使いが好きで、きゃぴっとしていないところがいい。

にもかかわらず、ネイル以外のアイテムを手に入れるのは、はじめて。#01と#02の間があればいいのに、と思いながら#02を使っている。

個人的には、量は1ポンプでちょうどいいくらい。気になるところはコンシーラーで隠して、あとはこれで、ひたすらあっさりと。

たとえば昨年まで使っていたのが、いっそほくろさえ隠すようなカバー力のあるリキッドだったのに比べて、これは肌をさらりと包んで粗をけむに巻く感じ。

https://instagram.com/p/2x0bDZL5Rl/

さらっとしていて、てのひらに出すと、オレンジの香りがふわりと広がるのも、夏らしくて気に行っている。

これまでもバラの香りのするコスメはいくつか使ってきて、それはどちらかというと、昼下がりから夜のお出かけの身支度という匂いがした。

その点、これは朝によく似合う、はじまりの香りがする。

朝ごはんに出てくるくし切りのオレンジのような。あるいは、目覚まし代わりに飲むオレンジジュースのような。

平日は朝まったくおなかが空かず、つまんでチョコレートをひとかけか、いっそ液体のコーヒー、という不健康なわたしは、最近毎朝、ベースメイクで少し朝の味を嗜んでいる。

 

一時期はしっかり色が乗るこってりした口紅や、ぽってりとしたリキッドルージュばかり使っていたけれど、唇も久々に風通しのよいテクスチャに。

https://instagram.com/p/4vdXlmr5T9/

するすると伸びるエテュセのカラースティックは、正しく「色つきリップ」という感じ。リップクリームもかねているので、さらっと塗っただけの唇がとても軽い。

実際には、オレンジ色のジャムを固めたような透け加減で、鏡を見ずにぐりぐりと塗ってもはみ出す心配がない淡い色づき。

細身のスティックで扱いやすいこともあり、最近、バッグのサイドポケットにぽんっと放り込む確率が高いリップアイテムである。

高校生のときに、他にメイクはしないわたしが、唯一集めていたのがグロスと色つきリップで、だからつける度に少し感傷的になる。

 

そんなこんなで、全体的に冬~春よりだいぶ顔がさらっとしているので、逆にまつげだけはここ数年でいちばんしっかりとカールさせてバランスを。

生まれてはじめて、マスカラ下地なんてものまで、ちゃんと毎日まつげに滑らせている。

https://instagram.com/p/4vc5KVL5TV/

こちらもエテュセ。これがもう、今までなぜ出会えなかったのだろう! というくらい画期的にいい。

下地と言いながらも薄いブラックの液なので、ご近所であればこれだけで完成、でも個人的にはOK。コームで梳かしたそばから、くるんとまつげがカールされる。

ホットカーラーを使っても、夕方には朝のひと手間が嘘みたいに、しょぼんと下がっていたまつげが、夜中まで飲んで帰った日、くたくたになってメイクを落とす真夜中の洗面所までしっかり上がったまま。

こねこねとメイク落としをなじませながら、ああ、まつげが上を向いているというただそれだけで、人の顔というのは疲れてみえないものなんだなあ、とたぶんほとんどの女の人が10代で発見するようなことに今更気付いたりしている。

先月のMy Little Boxに入っていたのを、何気なくおろしてみたのだけれど、こういう自分じゃ手に取らないものと出会えるのが、このサプライズボックスの醍醐味だなあとうれしくなってしまう。

ほんの少しだけの「しっかり」を混ぜ込んで、今年の夏はできるだけ、風通しのいい「あっさり」を楽しむつもりである。

たとえば毎日でもシャツを着るとか、夜には落ちていてもいいと割り切ったファンデーション選びをするとか、唇は地の色を生かすとか、朝、まつげにもうひと手間かけるための5分早い起床を嫌がらないとか。

温度が1℃上がるたび、何か1つこだわりを脱ぐことができれば、きっと今年は昨年より風通しのいい夏を過ごせる気がしている。