ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

春のはじめのおぼえがき

気を抜くとばたばたになる日々。少しずつ、思い出しながら。

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月曜日。野菜を食べたい! でも疲れて自炊は無理! ということで、久々の温野菜へ。大学生の時には、妹とちょっと奮発してごはんに行くとなると、ここだったなあ。

辛い物大好きな妹と行くときはたいてい火鍋とすきしゃぶだったけれど、辛い物が苦手な恋人と行くときには、だいたい柚子出汁とすきしゃぶ。すきしゃぶはどちらもわたしのリクエストで、生卵が食べられればわたしはそれでいいみたい。

風邪気味の恋人は咳をして苦しそうだったけれど、たらふく野菜をたいらげて、すこし元気そうな顔に。

火曜日。綱渡りながらも、なんとかかんとか平日2日目が終了。今日からももう4月。信じられない! という言葉を何度口にしたことか。

たいへん眠たくなりながらも、原作を読んで急にドラマも観たくなった『鍵のかかった部屋』を、最終回まで一気に鑑賞。リアルタイムでも観ていたので、これが二度目である。

最後2話にあたる部分の原作*1を読んだので、ついつい最初から犯人視点で見てしまって、最初に観たときとは違ってとても切ない。でも2時間で説明がつくよう、動機の部分なんかはかなりあっさりしたものに改変されていたみたい。

だいたい実写化と言うと、余計なキャラを増やしてなんだかなあということが多いけれど、佐藤浩一さん扮する芹沢さんのキャラはいいなあ。個人的にはオリジナルキャラではじめて、「いる方がいい!」と思ったくらいには、いいアクセントだった。

ところどころ2倍速をしながらだけれど、ドラマを(初見ではないとしても)完走したのはだいぶ久々で、ちょっとした達成感!

昨日は昨日でちょっとだけ『LIAR GAME』ファイナルを観て、なんだか戸田恵梨香嬢づいてる4月の1週目。かわいいなー。公開されたばかりの『エイプリルフールズ』も気になっている女優さん。

それにしても、結局今週は食べる相手は違えど、毎日外食をしてしまったことになる。

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先週はたしか、そんな食生活を春から一新しようという話をしていたはずで、その一歩としてなんと恋人が(!)お弁当を作ってくれたりもしたのだけれど、結局どちらも忙しくて、どうやら互いに不摂生な生活を継続しているみたい。

大きめの短冊切りにした山芋に豚肉を巻いたの、飴色に炒められたたまねぎ、いくつになってもお弁当に入っているとうれしいソーセージ、鶏肉とチーズ、それから紫蘇が入った春巻き。

何よりも、なんで朝からそんなことができるんだ、何時に起きてるのあなた! とむしろ驚愕した卵焼きがおいしかった。心ばかりのきゅうりを箸休めに。

デスクで食べるのがもったいなくて、お昼休み仕事を切り上げ、外に出て、太陽の下で広げるお弁当は気持ちよかった。家で料理はできても、朝に弱いわたしには、おべんとうはぜったいにできない芸当だなあ、としみじみしながらたいらげた。

そう、遅くとも20時頃の晩ごはんならば、わたしだって(?)料理を作るのにやぶさかではなくて、ほんとうはもっと自炊がしたい。

特に先日、地元にはじめて旅行として行って、かわいい砥部焼のお茶碗を新調してからは。

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食器棚を覗いてみれば、上京する時に実家から持ち込んだものや、夏休みに祖母の家の片づけを手伝ったときに譲り受けたもの含めて、実はぽつぽつと砥部焼の食器がある。

あれば使いでしょう、と譲り受けたものはどれも和食によく合うものばかりで、たとえば焼き魚にお新香なんてのが様になる。

そのどれもが、いわゆる砥部焼らしい、白磁藍色で絵付けがなされているもので、その色合いがカルピスみたいでわたしはとても好き。

だから、自分ではじめて買う砥部焼がまさか違う色だとは、思わなかった。

旅の終わり、ここに純粋に旅行として来るのははじめてだなと思い、これは何か記念になるものを買いたいな、と思って入った雑貨屋さんの片隅で、シックな色合いに「これも砥部焼なんだ」と驚いたときには、心の中で買うことを決めていたのだと思う。

それでも、割れ物を旅先で買うのはなあ、と軟弱なことを考えたり、それこそカルピスのようなドットの方がやっぱりかわいいかなと逡巡したり。

そうしてお店を2周する間、わたしにしては珍しくたっぷり迷って、「そういう買い物はした方がいいよ」の声に背中を押され、15分後には結局、直観通りお会計をしていた。

シンプルででも素っ気なさがなく、手にするりと寄り添って、これはいい買い物をしたなあと自画自賛中。同じコーナーに置いてあった箸置きを買わなかったことを、今でも後悔しているくらい。

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ほんとうは毎日、このお茶碗に炊き立てのごはんをよそって、あっさりと小松菜のお味噌汁に、かりっと焼いた鮭、なんて献立で過ごしたい。朝はそのラインナップでも、鮭をベーコンエッグに変えたりして。

でもなかなかそうもいかなくて、トーストをのっけるための四角い大皿を出しているとき、ケーキを食べるための小さなピンク色のお皿に手を伸ばしたとき。

いっそ後ろめたさほと感じるくらい、ほんとうは、毎日このお茶碗と仲良くしたいと思っているのだけどなあ……。

そんな砥部焼のお茶碗で、最初に食べたのは実はいちばん上の写真。空港行きのバスに乗る直前に買った、高菜とじゃこの混ぜご飯。それをたいらげた後は、同じお店で買った炊き込みver.の鯛めしで、外も中も愛媛産からスタートした。

色のあるごはんをやわらかく受け止めてくれるので、卵かけごはんも、なんだか少しやわらかな色。そんな簡単なものでもいいから、どこかで何かを買って帰るよりも、家でごはんを食べたくなる魔法のお茶碗で、ほんとうにもっと使わないと! と書きながら反省している。

冷蔵庫にはほうれん草も鮭もあるし、納豆だって食べなくちゃいけないし、明日はひさびさにごはんを炊こうかな。

ちなみに混ぜご飯は、2つあわせて250円(!)という信じられないお値段で、ああここに住むのもいいなあ、と旅行で訪れてはじめて思った、お正月振りの帰郷だった。

*1:『硝子のハンマー』もともとこの小説だけスペシャルドラマ化する予定だったみたい。