読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

夏の匂いのするお芝居

life murmur play

THE ICEを待っている間に、たまっている日々の記録など。今日も結果的にはすっきり晴れ、窓の外には、見慣れた夏日が広がっている。梅雨明けはまだもうちょっとかかりそうだけれど、そう遠くはなさそう。

近いところから振り返ってみると、先週の日曜日。こちらもかなり久々に、舞台を観に行った。

 

元・東京セレソンデラックスの宅間さん率いる(?)*1「宅フェス」第2弾・『夕ーゆうー』*2

http://instagram.com/p/qs12vSL5af/

先々週だかに、どこかの駅でポスターが貼ってあるのを見かけ、記憶にだけは残っていた。そういうものをやっているんだとは知っていたけれど、いつからとも知らず、いつまでとも知らず。

なのに、図書館の帰りに、道端で学生たちに混ざってかき氷を食べながら、懐かしい暑さだなあと思ったら、突然、観に行きたくなった。

初めての東京セレソンデラックスのお芝居は、中野にあるこじんまりとした箱で観た。今調べてみると、観たのは4月、お芝居の中は秋の設定だったのに、毎年夏になるとなぜか、いいなあまた観たいなあ、と思い出す。*3

2回目に観た『笑う巨塔』も、改めて公演スケジュールを観ると、どう考えても秋真っ只中で、なのにこれもわたしは、今まで夏に観たものだとばかり思っていた。

そう考えると、今回観た『夕ーゆうー』で初めて、記憶と実際の季節が一致したことになる。7月の暑い週末に観た、七夕の物語。

 

もともと劇団のファンである恋人と、元来のわたしのミーハー根性が上手く一致し、かき氷を片手に調べた公演日数が残り少ないことを知った30秒後には、翌日お昼の回のチケットを取っていた。

主演の内山理名嬢も、10代の頃、むしろ下手な男性芸能人より女子に人気のあった女優さんとして記憶していて、一度観てみたいなあと思っていたのだけれど、*4、何よりもSPEEDの上原多香子嬢……!

「SPEEDの多香子ちゃんが観てみたいです……」と言ったら、「ほんとうに動機がミーハーだね」と呆れられたけれど、結果的にはミーハー上等なかわいさだったのでよいとする。

劇中、ボールをうまく投げられずに、散々宅間さんにアドリブでSPEEDいじりされ、最後は照れて顔を両手で覆ってしまったときには、かわいい美人とはいったいどういう眼福だろう! と唸りたくなるほど。

 

モチーフが七夕ということで、*5単純に言ってしまえばお芝居の根幹は、すれ違う織姫と彦星の話。話自体はとてもシンプルで、そしてしっちゃかめっちゃか具合もふくめて、とてもベタである。

http://instagram.com/p/qs13o6r5ag/

その調子で、丁寧に丁寧に過去のシーンを描かれるせいで、最後の3分間、舞台の上、ひとりきりになった大人の夕がする“あの夏提出できなかった夏休みの宿題”には、どうしたって大量のハンカチが必要になってしまう。いいお芝居だった。

どこまでがアドリブかわからない笑いのシーンでも、とても気持ちよく笑え、最後にはウソみたいにだばだばと涙が出て、なんだかデトックスのような数時間。

 

それにしても、観ながら、これはわたしがぎりぎり昭和の人間だから、こんなにも沁みるのかなあと思ったりもした。

我が家は、民宿でもご飯屋さんでもなかったけれど、畳にぺたりと座ったときの裸足の足の感触、頬杖をついたときのちゃぶ台のひんやりとした冷たさ、前に座れば座ったで集中できない扇風機、瓶に入った飲み物、少し高いところにある置き電話。

そういう舞台装置のいちいちが、子どものころの夏の記憶を呼び戻し、いつのまにか、仲の良かったあの頃の誰かの過去を、追体験しているような気持ちになる。

その懐かしさが、そのまま心を揺さぶる原動力になっている気がする。懐かしさと夏の匂いはとても近しくて、だからわたしはいつも、「あれは夏だった」と勘違いをしていたのだろう。いつか、年の離れた子とも、観てみたいなあ。

 

お芝居以外でいうと、女性陣(上記の二人+しずちゃん)のセーラー服姿が、とてもよかった。しずちゃんの役だけ中に見える丈のハーフパンツを穿いていて、そうだよねそういうのあったあった、とそこでも思わず懐古してしまったり。

そして、涙々の幕切れの後、それを一掃するかのようなLIVEタイム(!)で、初めて生で踊ってる多香子嬢を観られて、至極満足だった。お客さんのノリがとてもよい回だったようで、それもとてもしあわせだったのかもしれない。

http://instagram.com/p/qs14o8r5ah/

初めて行ったときにグッズコーナーで買ったDIARYは、絵日記のようなページと共に、観劇の記録も残せる仕様になっている。

3回とも少しずつ違う満足の仕方をして、少なくとも、これがいっぱいになるくらいには、通ってみたい劇団になった。次は映画化もされた『くちづけ』の再演だそうで、これはDVDで観たことしかないので、今から楽しみである。

*1:あまりここらへんの事情はわからずにいる

*2:タクフェス第二弾公演「夕 -ゆう-」

*3:そしてなぜか、だいたいいっしょに『となりのトトロ』と『サマーウォーズ』も観たいなあ、と思い、そして更になぜかはわからないけれど、『ちびまる子ちゃん』のOPを思い出す。

*4:当時あのショートカットがかわいかった

*5:タイトルの『夕』とは、内山理名嬢演じる主人公の名前。