4人の女たち、ピンククラウド
ゆったり朝ごはんをとった後は、特に何もせず、家に戻ってごろごろと過ごした土曜日。来週以降は、春先まで、お互いかなりばたばたとする週末が多くなるので、何とはないこんな週末が、既に貴重に思えている。
朝のさんぽ、洗い物、洗濯、それから料理をしてお茶を入れて……。
それ以外はほんとうに何もしなかった静かな土曜日だったけれど、2冊本を読み、そのどちらもが”当たり”で、同じ作家さんの他作品も読みたくなったのは、大収穫!
そのうちの1冊は、『ランチのアッコちゃん』でずっと気になっており、手に取りやすい文庫から手を出してしまった『あまからカルテット』。今見ると、そもそもだいぶ前に、『 終点のあの子』だかがブランチで取り上げられていて気になっていた作家さんだったみたい。
わたしはメモをとるということをしないので、そのときに調べないと、すぐに読みたかった本や行きたかった場所の固有名詞を忘れてしまう。
まあ、”食もの”であれば、つまらなくてもおいしそうでよかったね、と思えるだろうという程度で選んだのだけれど、気を抜いて読み始めたら、うっかり2回もほろりと来てしまった。
女友達4人の話……というと、おそらくわたしの世代は軒並みSATCを思い出すはずで、あれはたぶん、一番リアルで素敵な女友達の話である。
あれほどあけすけな要素は一切ないのだけれど、この4人組も、なかなか素敵な4人組だった。もしかすると、女性というのは4人でいるのがいちばんバランスがいいのかもしれない。
もちろん毎話毎話、食べ物は大きな意味を物語の中で持つのだけれど、これは”食もの” ではなくて、非常にぐっとくる、かつ気持ちのいい”友情もの”なのだった。
最後のおせちの話のはちゃめちゃぶり&大団円は、必見! 来年の大晦日には、ぜひもう一度読みたい。
そして、登場人物のひとりが美容部員なので、読んだ後、無性にメイクがしたくなり、週末だということもあり、いそいそとネイルカラーを塗り替えた。
今日は昨年のエスティーローダー・X'masコフレに入っていた、#60 ピンククラウド。
落ち着いているけど華のあるピンクゴールドで、年末年始もこれで過ごした。
母と祖母はたいていわたしの爪を見て、「それいいねどこの」「同じのを買う」というのだけれど、その時もそういう展開になった。*1
ピンク、と名前には入っているけれど、あまりピンクピンクしていない色。太陽光の下で見ても、そして部屋の明かりによっても、どちらかというとコーラルに見える。
もともとコーラルはいちばん好きな色だったので、これはこれで満足。結果的に、直球ピンクのネイルカラーはすぐに手元にひとうやってきたし。
このまま平日も過ごせるにもかかわらず、きちんとうきうきできる色で、その匙加減がちょうどいい。これで塗るのは2回目だけど、今年は俄然、出番が多くなりそうな予感がしている。
*1:ちなみに、唯一それを言われなかったのは、以前ブログにも書いたCANMAKEの#62。いい色なんだけどなー。