歩いて、登って、おべんと食べて
念願の高尾山。
思いがけず歩いて登ることになって、今日はくたくたで、一日中ベッドの中にいた。
完全にリフトに乗るつもりでいたわれわれ。ちょっとカジュアル、なくらいの格好で急遽登ったので、最初は寒いし、体が暖まってくると暑いという……。
意外に急な斜面もあったりして、今回は、予定外の疲労に、山頂まではたどり着けなかった。
駅からの道のりの時点ですごかったのだけれど、ともかく人がたくさん。予想はしていたけれども、ほんとにお祭りみたいな人集り。
リフト、ケーブルカー、ともに40分待ち(!)というちょっとしたアトラクションのようになっていて、ぼーっと待つよりは、ということで、急遽登ることになったのだった。
ふもとには、ごはんを食べられるお店やお土産屋さんはもちろん、外で焼いた魚を食べられるお店が何個もあって、とても楽しげ。
それを尻目に、上のお団子屋さんを目指して、軽い気持ちで登り始める。
人の量により、必然的に大勢で登ることになるので、登山というよりは、遠足な感じ。
人はたくさんいるのに、それよりもずっと植物の方が多いので、空気が濃くて息がしやすい。
最初はおしゃべりをしながら歩いていたのだけれど、徐々に斜面がきつくなり、後半はかなり黙々と登った。
途中途中で、持ってきた紅茶を飲みながら、休息をとる。あたりを眺めると、11月の終わりまで待ったかいがあって、まわりはきれいな色。
下りのケーブルカーを待つ約一時間の間も、展望台に登ってみたり、お土産屋さんを覗いてみたり、ベンチに座って日が暮れていく様を見たりしていたら、あっという間だった。
帰りのケーブルカーは、日本一の角度がついているらしく、ほんとうにちょっとしたアトラクション並み。
帰りは準特急に乗って帰って、晩ごはんも食べずにぐうぐうと眠ってしまった。
電車では、今日の反省会。
次はもう少し暖かい季節に行って、ちゃんと山頂でおべんとうを食べよう。帰りはちょっと今回は寒そうだった2人がけのリフトにも乗ろう。
「また来る理由ができたね」と話しながら、はじめての高尾山は幕を閉じた。