パンケーキを食べ損ねた日
木曜日! あと一息で今週が終わる。今週の山は乗り切ったので、あとは息をひそめて、金曜日が無事に終わるのを待つのみ。
今週末はついに高尾山に行くのだ。週末の予定があるのって楽しみ! そう思えるくらいには、この1ヵ月ほど、何もしないだらだらしたお休みを楽しめたことが嬉しい。
出かけることが楽しいというのは、健やかなことだ。
以前は、週末になると、恋人とよく外で待ち合わせてお昼ご飯を食べた。
最近は、どちらかというと週末のごはんは、いかに家で食べられるかというのを目標にしているので、あまりそういうことはないけれど、あれはあれで楽しかったなあと思う。
週末自炊派、は名乗りたい。でも、たまには外ランチもいいかなあ。「今度行こうね」と言って行けてないお店もいくつかあるし。
その内のひとつが、"Royal Garden Cafe"。*1リコッタチーズパンケーキがブームになったときに、ここのがおすすめ、と聞いて訪れた。
……のだけれど、パンケーキは14:00~ということで、そのときは諦めたお店。
ぜひ今度はゆっくり午後に、と思って以来、もう軽く4ヵ月くらい実現していない。その間に若干、わたしの中のリコッタチーズパンケーキ熱が冷めつつあるのだけれど、完全に冷め切る前にリベンジしたい。
その日は、結局、近くにあったお店に入った。
内装がすごくかわいくて、ここも有名なカフェだったと思うのだけれど、店名を失念してしまったという不覚。*2行けばわかる、はず。
プレートランチとパスタ、どちらも思いの外、たっぷりとした量で美味しかった。デザートも美味しそうだったけれど、すぐには入らなくて断念したくらい。
まだ夏で、わたしはボーダーのワンピースを着ていた。
思い返すと、なんだか「Vacation」という言葉が浮かんでくる、いいランチだった。
食事をするというのは、記憶を濃くする。
ひとつひとつ、あのときあの場所であの人とあれを食べた*3ということが、思い出をきゅっとFIXして、その時々の季節の色をぎゅっと閉じ込める。
だから、食べ物を通して思い出すと、普段より、色濃く季節の匂いを思い出す。
まだうだるような暑さだったこと。テラス席は少ししんどそうな日差しだったこと。裸足にはいたパンプス。さらさらとした生地のカーディガン。暑いのに重い荷物を持っていた恋人。
そういうことを、席について一息に飲んだ、レモン味の水の嬉しさといっしょに、思い出す。
おうちごはん、は大好きだけれど。また、いろいろな街に、季節を閉じ込めに行かねくては。