キリンに訊いて
高尾山に紅葉を見に行く予定だったけれど、まだ見頃は先になりそう、ということで今週も今週とて、おうちでまったりコースに変更。
結果的に、恋人の体調が悪くなったので、来週にしてよかった。
灯りをつけてもしんどそうな恋人の横で、わたしもつられてうとうとしたり、ごろごろしたりしながら、平和な休日を過ごす。
晩ごはんに、風邪引き用の野菜を細かくした野菜スープを作りながら、そういえば、昨年も、一昨年も、東京の紅葉のピークは12月だったなあ、と思い出した。
春は桜並木、秋はイチョウ並木となる国立に、冬の始めに訪れることがここ二年の恒例行事になっていて、でも、記憶の中にたしかに二年とも、黄金色の風景がある。
さふさふと、落ちたイチョウを踏みしめながら散歩をしたこと、寒さと目の前の景色が釣り合わなかったこと。
記憶というのは素直で、ひとつ思い出すと、するすると踏みしめた足の裏の感触まで思い出す。
さて、何をしに国立まで行ったかというと、まあわたし得意の「12月の散歩」だったりするのだけれど、散歩にも、さすがに電車に乗る場合は積極的な理由がひとつくらいはあって、それが、大きなパンケーキを食べること、だった。
「ask a giraffe」*1という不思議な名前を持つカフェは、雑貨屋さんとカフェが繋がっていてペットOKで、と非常に中央線っぽいお店。
カタカナでお店の名前が入ったカップがとてもかわいい……のだけれど、このカップは隣の雑貨屋さんでは売ってないのが残念。
それはさておき、ここの名物は、ともかく大きなパンケーキ!
ベリー系のソースや、チョコレートソースがかかったものもあって、ひとりで食べるのなら、ソースがかかっている方が食べやすい。
でも、シェアできるなら、絶対にオススメはプレーンである。
メープルシロップを好きなだけかけて、上に乗っているコロテッドクリームをつけて。シンプルなしあわせが、口の中に満ちる。
紅茶はポットにたっぷり二杯分で出してくれるし、パンケーキは思い出しただけで食べたくなるし。
隣の雑貨屋さんで、ほんとうにジラフカップがなかったかも確認したいし。
来週、あるいはもう少し先に、高尾山に行くとしたら、今年もやっぱり国立にも行こうかな。