足元から衣替え
昨夜までドライを入れて寝ていたのに、今朝外に出ると、びっくりするほど空気が冷たかった。あれよあれよという間に雲行きが怪しくなり、雨が降ったせいもあるかのか、帰りも随分と肌寒かった。
腕をさすりさすり帰りながら、そろそろ衣替えだな、と思う。
実家を出た後、大学生の間は、ほとんど衣替えという概念を忘れて過ごしていたので、こんなことを思うのは実は人生で初である。
実家にいる間は、気づかないうちに母がしていてくれていたし、大学生の間は、流行もあって、秋冬でも薄着をしているのが常だった。
コートの中はほぼ一年中同じようなものを着ていたし、冬用のもこもこした服は、カラーボックスにしまったりしていた。
この間の大掃除で、ともかく部屋のいらないものを処分しよう! と思い立ち、その筆頭がカラーボックスにならなければ、たぶん今年も衣替えなんてしなかったはずだ。
でもまあ、部屋を広く使いたいという突然の情熱には、ベッドの下に入らないほどのカラーボックスを処分するのが一番手っ取り早かったのだから、しょうがない。
というわけで、クローゼットの奥深くしまった秋冬物を、今週末あたりには引きずり出し、代わりに、春夏物を(少しは)クローゼットの奥深くへつっこまなければならなくなったのだった。
とはいえ、まだまだ暑いと高を括っていたので、先週末にしたのは靴の衣替えだった。
サンダル*1をしまい、麦わら帽子のような素材のウェッジソールをしまい、淡い色のパンプスをしまい、少し迷ってご近所用のビーチサンダルを残しておく。
代わりに、オールブラックのコンバース(ハイカット)を出し、ベロア生地のローヒールを出し、グレージュのアンクルブーツを出し、まだいいかと思って膝丈のしっかりとしたブーツをしまった。
どれも最短で2年目、最長で5年目に突入する、使い勝手もよく、ぞんざいに扱っても大丈夫な頼もしいものばかり。
そんな中で、いくつか未だに上手く履くシチュエーションとタイミングを計れずにいるものがある。かといって、手放したり捨てるにはしのびない、というもの。ひとつはダルメシアン柄のフラット。もうひとつは、いわゆる「おじ靴」。
どちらも、また流行らしいから、今度こそ履きこなせるかなあ……と期待して、今度の大掃除でも破棄せずにいた。
「おじ靴」はNYに旅行に行ったときに買ったもので、普段のテイストとは違うため、結局、旅行中にしか履かなかったもの。
今年こそ、なんとか履きこなしたいという心意気で、一番目に付くところに置いてみた。ダルメシアンは……まあ、まずは近所からがんばろう。
めんどくさいとばかり思っていた衣替えは、思いの外、楽しかった。この秋買い足した紅いハイヒールを最後に加えて、とりあえず、足元は秋の用意が整ったと言えそう。
今週末、服の方をどうにかすれば、全身で秋に突入する準備が完了する。無駄なものを買ってしまう前に、去年の服をおさらいしなくては。
*1:会社には履いていけないので、主に休日だけ履いていたから、ちっとも傷んでない。