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ときどき晴れのくもり空

いつか想像してた未来と今が少し違っていたって

パンとスープ、窓と梅酒

あんなことを書いていたら、晩も独りで食べることになった。珍しい。

一人、また一人と帰っていくのを見送って、他の部署から声がかかるかなあ、と思いながら9時手前まで残業をして、フロア全体がほぼすっからかんになったのを眺め、「今日はこれはもう! ないな!」と拍子抜けな気持ちで区切りをつけた。

言ってみるものである。わーい、独りの晩ごはんだ!

 

昨夜は、届いた野菜を食べるために、恋人と家で焼肉を食べたけれど、今日は恋人も飲み会だと言う。もちろん、これは幸福な「常にいっしょにごはんを食べる」人だけれども、それでも、完全に自分の気分だけでメニューを決められるというのは、わくわくする。

とはいえ、こんな日に限って、あまりおなかがすかない。ごろごろと野菜はあるけれど、平日のわたしはだいたい家事機能をオフにしているので、自分のためだけに料理をする気にはなれない。*1

 

帰りの電車でゆっくり考えるはずが、ついつい、借りて帰った本を読んでしまい、読み終えた頃には最寄駅だった。

結局、駅前のパン屋さんに滑り込んで、バゲットを買って帰る。こういうとき、ひとつだけ買って帰る勇気がなんとなくなくて、今日も今日とて、特に食べたいというわけでもなかったクイニーアマンもつけてもらった。

もらいもののスープを温め、バゲットを温め、本を読みながら淡々と食事をする。パンとスープという組み合わせは、なんとなくTVより本をお供にしたくなる。どちらにしろ、あまりお行儀がよくないことはわかってるんだけれども。お行儀の悪い食べ方も、独りごはんの特権ということで、なんとなく懐かしい。

 

羽織りものを忘れて帰りは少し寒かった表の空気が、部屋の中で梅酒を舐めながらだとちょうどよく涼しくて、そう早い時間に上がれたわけでもないわりに、なんだかゆったりと学生のときのような夜を過ごしている。

 

*1:昨夜の焼肉も、わたしはビールを買い出しに行く係をした。